『ディビジョン2』にRPG要素よりもシューター色濃い独立新コンテンツ「リアリズムモード」追加へ、『1』PS5版対応など、『ディビジョン』シリーズが大きく動きだす
2026年1月11日、『ディビジョン』のメディア向けプレゼンテーションが実施された。そこで同シリーズに予定されている企画のいくつかを先行してうかがうことができた。

2016年に発売された『ディビジョン』が10周年を迎えることを記念して、『ディビジョン』シリーズ全体でさまざまな企画が展開されていく。2026年1月11日に東京で行われたUbisoftのFPS Day Xにおいて、『ディビジョン』のメディア向けプレゼンテーションが実施された。プレゼンテーションにはクリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏をはじめ、ゲームデザイナーのRaul-Sebastian Birnoschi氏とプロダクトマネージャーのDaria Ilyina氏が登壇した。
3人の自己紹介では『ディビジョン』が10周年を迎えることの感慨深さや、今回日本で行われたイベントを契機にさまざまな企画が発表できることの意義を語った。本稿では『ディビジョン』が10周年を迎えるに際して、予定している企画を先行して訊くことができたので紹介していきたい。



無料アプデで初代作『ディビジョン』のPS5版が60fps化
ここかれからは、『ディビジョン』が発売から10周年を迎えて予定している企画をそれぞれ紹介していこう。シリーズ初代作『ディビジョン』は2016年3月に発売されているため、本格的な10周年記念イヤーは2026年3月から始まるはずだ。しかし、先行する形で2025年12月に『ディビジョン』のPS5版が無料アップデートで60fpsに対応することが発表された。
発売から9年を経過した『ディビジョン』がPS5で60fpsに対応することは異例のことである。今回のプレゼンテーションを通して聞いたあとは、『ディビジョン』がPS5で60fpsに対応することを2025年12月に発表したことは、シリーズ10周年を記念してさまざまな企画を実施していくという開発陣の決意を実感した。
開発陣は日本のイベントを契機に『ディビジョン』10周年の企画を発表できることを光栄だとコメントし、10周年記念として予定している数多くのコンテンツの内容を真剣な表情で語ってくれた。『ディビジョン2』については、主に以下のコンテンツの追加を予定しているという。
・新モードの「リアリズムモード」
・『トム・クランシー』シリーズとのコラボレーション
・アニバーサリーシーズン
・イヤー8

RPG要素よりもシューター要素を強調したリアリズムモード
『ディビジョン』は、シューターとRPGが融合したゲームプレイフィールが大きな特徴となっている。ところが、クリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏によると、新たに登場する「リアリズムモード」はシューター要素が強めで、かつRPGの要素は抑え目になっているという。
『ディビジョン』と『ディビジョン2』の共通要素は舞台がニューヨークという街であり、その街並みへの没入感を高めたいと開発陣は考えたそうだ。シューター要素の強いゲームプレイでニューヨークを巡ることで、『ディビジョン』らしさを再発見してもらうのが開発陣の考えるリアリズムモードの位置づけとなるようだ。
リアリズムモードは、『ディビジョン2』の有料DLC「ウォーロード オブ ニューヨーク」購入者向けの限定配信となる。リアリズムモードのプレイ時間は、5時間〜10時間を予定しているとのことだった。リアリズムモードは2026年3月配信を予定しており、アニバーサリーの10周年期間のどこかのタイミングでプレイできなくなる。いつまでリアリズムモードをプレイできるかについては、後日あらためて発表される予定だ。


プレゼンターがゲームデザイナーのRaul-Sebastian Birnoschi氏に代わり、リアリズムモードについてより詳細な紹介がなされた。同氏からはリアリズムモードでは、本編とは異なる完全なスタンドアローン体験を味わえると強調した。リアリズムモード専用のプレイヤーキャラクターが存在するのをはじめ、アイテムなどは本編から持ってくることはできないことなどが注意点として挙げられている。XPとレベルの獲得なしで、RPG要素は意図的に排除された。
Raul-Sebastian Birnoschi氏によると、リアリズムモードは本編と並び立つような感覚でプレイしてほしいモードになるという。プレイヤーに考え尽くしてプレイしてほしいと開発陣は考えているようで、ゲーム画面でキャラクターの体力やマップなどを表示するUIも極力減らして没入感を高める方向へ舵を切ったそうだ。プレイヤーキャラクターが被弾した場所が頭部だった場合は即死したり、弾薬がより入手できないようになったりするなど、リアリズムモードは『ディビジョン2』に慣れ親しんできた強者も適応するのに困難なものになるのかもしれない。


『トム・クランシー』シリーズとのコラボレーション
クリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏は『ディビジョン』と『ディビジョン2』のコラボだけでなく、現在モバイル向けに開発中の『ディビジョン リサージェンス』も含めて『ディビジョン』ファミリー全体でシリーズの10周年を盛り上げていく、とコメントした。
さらに、Ubisoftの『トム・クランシー』シリーズとのコラボを行うことも示唆している。『トム・クランシー』シリーズは『レインボーシックス』、『ゴーストリコン』、『スプリンターセル』といったシリーズに派生している偉大なシリーズだ。それぞれが高い人気を誇るため、『ディビジョン』とのコラボが実現した場合は高い注目を集めるだろう。
プレゼンテーションで公開された画像には、『スプリンターセル』のサム・フィッシャーと思しき人物が登場している。サム・フィッシャーは人気の高いキャラクターであるものの、『スプリンターセル』の新作がリリースされないためにファンは彼の不在を嘆いていた。そうしたサム・フィッシャーが、『ディビジョン2』の世界にやって来てどのような活躍を見せてくれるのかは興味深いところだ。

『ディビジョン2』をプレイするにはぴったり、とのこと
『ディビジョン2』はイヤー制によって、ゲームの大型アップデートとコンテンツ追加のサイクルが行われている。現在はイヤー7のシーズンが展開されているが、2026年3月にはシリーズの10周年を祝うものとして、アニバサリーのミニシーズンが実施される。
7年間の蓄積と8年目に向けたアニバサリーのミニシーズンは重要なもの『ディビジョン2』となる模様。2026年3月から行われるアニバサリーのミニシーズンには開発陣のさまざまなアイデアが詰め込まれており、「今こそ『ディビジョン2』をプレイする最高のタイミングである」というクリエイティブディレクターのYannick Banchereau氏の言葉には、その自信のほどをうかがい知ることができた。


和やかに進みつつも、開発陣の自信が滲み出ていたプレゼン
メディアにプレゼンをしてくれた3人の開発陣は穏やかでありながらも、『ディビジョン』シリーズのクオリティへの絶対的な自信をもっていることがうかがい知ることができた。『ディビジョン』と『ディビジョン2』では両方の累計販売本数が1000万本を突破したことが発表されている人気シリーズであり、発売から時を経てもファンを楽しませようとする開発陣のサービス精神に好印象を抱いた。
2023年から開発中の『ディビジョン3』についても、シリーズ責任者が「『ディビジョン3』は“怪物級”のタイトルになりそう」と発言するなど(関連記事)、「ディビジョン」シリーズはファンからの期待が日増しに高まっていくような状態にある。『ディビジョン3』の具体的な発売時期は不明であるため、2026年にさまざまな10周年企画が開催される『ディビジョン2』をプレイしながら続報を待ちたいところだ。『ディビジョン2』は、PS4/Xbox One/PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Windows)向けに販売中だ。

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