血で血を洗うアクション『ROMEO IS A DEAD MAN』先行プレイ感想。息もつかせぬ爽快ラッシュ、アクションもストーリーもやたら壮大で迫力たっぷり
本作では、謎の現象により時間と空間がバラバラに分断されてしまった世界で宇宙を駆け回り、ロッターと呼ばれるゾンビのような存在や時空凶悪犯と戦っていくこととなる。

グラスホッパー・マニファクチュアは2月11日に、アクション・アドベンチャー『ROMEO IS A DEAD MAN』をリリース予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Windows)/PS5/Xbox Series X|S。
『ROMEO IS A DEAD MAN』は三人称視点で繰り広げられるアクション・アドベンチャーだ。舞台となるのは夢の中。主人公ロミオはパトロールの最中、ゾンビのような生命体に襲われ致命傷を負う。天才科学者である祖父が駆けつけ不思議なギアを頭部に埋め込むことで、半死半生のFBI時空警察捜査官となったロミオは、複数の時空を旅しながら恋人のジュリエットや時空犯罪者を追い、粉々に砕けた世界の修復を目指すこととなる。

爽快で派手な流血アクション
本作では、謎の現象により時間と空間がバラバラに分断されてしまった世界で宇宙を駆け回り、ロッターと呼ばれるゾンビのような存在や時空凶悪犯と戦っていくこととなる。主人公ロミオは、近接・遠距離の武器をそれぞれ1種ずつ装備して、適宜切り替えながら戦うことができ、遠くから急所を射撃してダウンさせたあとに斬撃でトドメを刺すような戦術をとって楽しめる。近接・遠距離武器ともにさまざまな形状のものがあり、種類によってコンボモーションやリーチもかなり変化する。
筆者は、アクションゲームでは直接切り刻む感覚がないと敵の死を確信できず不安になる性質。そのため『ROMEO IS A DEAD MAN』でも近距離武器をメインに使っていくことにした。ひとまず最初期にあてがわれるソードを振り回してコンボを試してみると、弱攻撃と強攻撃をどういう順序で放つかでいろいろな動きができる。そのうえ、かなり適当な連打でもゾンビ集団を容易に一網打尽にできるので、まるでアクションゲームが上手くなったような錯覚を起こした。それにシンプルに剣さばきがカッコよく、プレイするだけでなく見た目にも気持ちが良い。

特にバトルにおける気持ちよさ・中毒性が高いのが、「ブラッディサマー」という特殊攻撃技だ。近距離で敵に攻撃を加え、返り血を浴びてゲージが溜まり次第発動できる。ブラッディサマーを使うと派手な演出が入って、周囲の敵に大打撃を与えられる。ゲージが溜まりかけてきたところでロッター集団の中に飛び込むと、軽く殴るなりブラッディサマーを炸裂させられる。倒した敵の血を浴びることで再びゲージが溜まり、資源もすぐに集まって気持ちがハイになってくる。

ブラッディサマーを発動
最初のボス戦では敵の大きさに驚いたものの、むしろジャイアントキリングを楽しめる機会と思い積極的に攻めていった。予備動作を見て回避行動を意識しつつ、弱点の光る目印に銃弾を撃ち込む。まずは正面の弱点を破壊してダウンを取り、斬撃のコンボ。このあと攻撃パターンが変わるかもしれないので警戒しつつ、次の弱点がある背後に回り込む。ようやく後ろにつけたと思うと、敵がこちらに向き直り弱点が死角側に行ってしまいもどかしかった。コントローラーのスティックで精密に狙いを定めるのも慣れていないので、このときだけはマウスで狙いたいと思ったが、なんとか2回目のダウンを取り斬撃のコンボを入れ難なく勝利できた。

ここで、さまざまな育成・強化用の施設が解禁された。本作の武器は、それぞれを個別に強化していくことができるため、お気に入りの武器一筋でコストを抑えても良いし、すべての武器を強化していきながら場面によって持ち替えて遊ぶのも良い。今回筆者が特に興味を惹かれたのは「ジャガーノート」というナックルのような武器だ。
本作に限らずアクション・アドベンチャー全般では、剣や槍などの武器を用い一定の長さをもって斬りつけるものが多いなか、ジャガーノートは拳で直接殴るような格好になるので格闘アクションに近い。リーチの短さは文字通り短所となるが、フットワークが大変軽いことと攻撃の頻度の高さが気に入った。コンボ次第では蹴りのモーションを挟むこともできてカッコいいし、やはり何より「直接ボコボコにしている感覚」が確かに殺したという安心感に繋がる。それにスピード・手数は大きなアドバンテージになる。「弱→弱→強」くらいのコンボで殴っていれば、ロッターがばたばたと倒れていく。第2ステージまで回復アイテムを使うような場面もなく、平和にプレイが進行していった。
鍵は味方◯◯◯
最初のボス戦も第2ステージの探索も、回復アイテムを使うような場面なくトントン拍子で進んできたが、余裕の表情で2体目のボスに挑んでみたところ、急に負けがこんでしまった。2回連続で早期敗北を喫しただけとも言える。この場合、試行回数を重ねてボスの予備動作と攻撃パターンを理解すればそのうちには勝てるのだろうという考えはあった。心が折れるような段階ではない。
ちなみに本作ではボス戦で負けるとバフがかかるルーレットを回すことができる。いわゆる「救済措置」が完備されているとはいえ、筆者にとっては、かえって「このバフありきで連続リベンジして勝ったとて、そこに達成感はあるのか?」という発想を呼び起こした。祖父からの「一度拠点に戻ってみては」のアドバイスもあったので、システム解放後ほとんど注目してこなかった強化関連の施設を改めて触ってみることにした。

そこで拠点となる宇宙船に帰還し、妹のいる部屋に向かった。妹の管理する施設では、畑を使ってロッター、つまりゾンビを栽培できる。ロッターは戦闘中に一定確率で種を落とすことがあり、これを妹に鑑定してもらうと畑でそれを栽培させて味方ロッターである「バスターズ」にすることができるのだ。味方ゾンビ軍団の誕生だ。さらに育成したロッター同士を配合して、強化個体の種を生み出すこともできる。そんな技術を持つロミオの妹は一体何者なんだ……。ゾンビより怖い。
はじめは4スロット中2スロットにバスターズを設定できる。このゾンビ畑が解放されてから、固定砲台化してくれるセントリーキャノンタイプを1体連れ歩いてはいたのだが、道中の雑魚戦はともかくボス戦ではちょっと威力不足を感じた。ボスが大ぶりのお手つきモーションをしたら一撃でのされてしまうし、クールタイムも長めだから頻繁に出せない。ここは、ボス戦のために一度改めて、我が不死連隊の構成や戦力について考え直してみるべきなのでは。
幸い、探索中にかなりの種を集めてあったので一気に多くのタイプが解放となった。敵の与えたダメージを跳ね返す鏡になるものや、状態異常から身を守ってくれるものなど、多様なサポート様式を持つ。同じ種類がダブって出てきた場合は、配合を繰り返して最終的に強い個体を1体作ればよいというあたり、まるで“蠱毒”といえる。

そうして我が不死連隊にレベル30を超えるセントリーキャノンと、足元に回復エリアを生成するヒーリングスパイルが誕生した。バスターズの命名はルーレットで「鼠に齧られやすい ジュード」のように決まるのも面白い。「金歯がまばゆい パトリシア」といった七五調の名前が引けると覚えやすくて嬉しい。とはいえ、すぐに配合されて別個体になるのだが。
わずかばかりだがキャラクターと武器の強化もしたので、いざバスターズを連れてボスリベンジへ向かう。一度食らうと体力が大幅に削られるお手つきは絶対に避けたいところだったが、弱点を銃で撃つことに集中しすぎて当たってしまった。床全体がダメージゾーン化する攻撃もあるので、判断を誤ると瞬時に体力がゼロになってしまう。
まず唯一の回復アイテムを使ってから弱点その1を破壊。まめにセントリーを設置するが、残念ながらあまり長持ちはしなかった。ただし今回はヒーリングスパイルがいる。回復アイテムが尽きたあとでも、バスターズのおかげで態勢を立て直すことができ、無事勝利をおさめた。ありがとうバスターズ。仲間と呼んでいいのかはわからないが、一緒に戦ってくれるのであればたとえそれがゾンビであっても心強い。生きているか死んでいるかわからない点ではロミオも似たようなものだ。不死連隊バンザイ。

ヒーリングスパイルが大活躍
時空を股にかける冒険
と、ここまで爽快さや気持ちよさなどを中心に、アクション面を伝えてきた。一方で本作では、砕けてバラバラになった宇宙を修復するために、事件の謎を追っていく壮大なストーリーが展開される。そのスケールの大きさに序盤から「一体どういうこと?」と物語に引き込まれた。ロミオは事件解決のためにFBI時空警察の一員に加わり時空を旅していくこととなるが、その「時空」の表現もさまざまで見ていて飽きない。

各フィールドマップには裏世界のような亜空間が存在する。探索では蔓延るロッターを駆逐して資源を集めるだけではなく、亜空間の探索もして武器強化素材を回収したり、行動範囲を拡張していく必要もあるのだ。

現世には、亜空間経由でしかたどり着けない場所もある
さらに、拠点となる宇宙船内での行動中は見下ろし型の2Dピクセルアート風映像に切り替わり、まるで別のゲームが始まったかのようだ。またカットシーンムービーでは、アメコミのペーパーバックを読んでいるような映像や、実写ジオラマ風のものもあったりして、見え方の異なる映像表現を複数使い分ける手法そのものが“時空を股にかける”演出になっていると言えるだろう。

ストーリーの展開もどうなっていくのか興味をそそられる部分だが、次はどんな次元マップへ行くことになり、どんな映像で何を見せてもらえるかという演出にもワクワクしながらプレイした。
やることいっぱい、見せ場もいっぱい
本作にはミニゲームやサイドミッションも多数存在する。たとえば、キャラクターを強化するためには80年代アーケードゲーム風のミニゲームをプレイすることになる。また、宇宙船内のキッチンでは探索中にバフアイテムとして食べることのできるカツカレーを調理するミニゲームもある。調理できるメニューはカツカレーだけだが、そのカツカレーが多岐にわたりそれぞれ異なるバフ効果を持つ。今後、各地で食材集めをしてカレーを解放していくのが楽しみだ。


強化、育成、収集、ミニゲーム、ミッションなど盛りだくさんの要素からは「次は一体どんなものが飛び出してくるのだろう」という新しいものへの期待に心をくすぐられ、それと同時に全体を覆うレトロフューチャーな雰囲気からは懐かしさも感じる。目まぐるしく変わる映像表現と、先の読めないストーリーで、まさに別の次元に行って帰ってきたようなプレイ体験となった。
『ROMEO IS A DEAD MAN』は2月11日、PC(Steam/Windows)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売予定。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。



