日本上陸目前のMMORPG『レイヴン2』ってどんなゲーム?いろんな「育成」がたくさんあるMMOっぽいMMO
『レイヴン2』がどんなMMORPGなのか、本作の基本システムから幅広いキャラクター育成要素まで、ソロプレイにて各種要素を実際に触れてわかった要素をレポートする。

ネットマーブルは2025年、オープンワールドMMORPG『レイヴン2』の日本向けサービスを開始予定だ。対応プラットフォームはPC(公式サイト)/iOS/Android。公式サイトにて、特別報酬付きの事前登録キャンペーンを実施中だ。
『レイヴン2』は、ダークファンタジーの世界観を舞台としたMMORPGだ。プレイヤーは、特殊な力をもつ人々で構成された特務隊の新人隊員として王命を受け、奇怪な事件の調査に乗り出し、神と悪魔が共存する世界で冒険を繰り広げる。
弊誌は、本作のPC版のテストビルド版をプレイする機会をいただいた。実際に触れてみてわかったことは、『レイヴン2』はキャラクターレベルや装備以外に、さまざまなキャラクター成長要素を盛り込んだ作品だということだ。さらにプレイヤー同士で協力して強大なボスに挑む集団戦や、今回のプレイでは体験できなかったものの、PvPやGvGまで、「MMORPGといえば」という要素がぎっしりと盛り込まれており、全体的にまとまった作品となっている。ちなみに、本作は「究極のMMORPG」と銘打たれており、MMORPGらしさに関しては、まさしくそのとおりの作品なのかもしれない。
本稿では、『レイヴン2』がどんなMMORPGなのか、本作の基本システムから幅広いキャラクター育成要素まで、ソロプレイにて各種要素を実際に触れてわかった要素をレポートする。
ダークファンタジーの世界を彩る美麗なグラフィック
本作はUnreal Engineを採用し、美麗なグラフィックでダークファンタジーの世界が描かれる。モンスターやフィールドが美麗なグラフィックで描かれているほか、重厚なストーリーを彩るカットシーンでは、ゴア描写も交えた迫力のムービーが展開する。
ゲームを始めるには、まずプレイヤーキャラクターを作成することになる。キャラクター作成では、最初に自分のクラスを7つの中から選択する。クラス選択は一度キャラクター作成を終えてしまうと変更はできないようなので、よく考えて選択するといいだろう。筆者はひとりでのプレイを想定して、1キャラクター目でアサシン、2キャラクター目でエレメンタリストを選択した。なお、『レイヴン2』公式YouTubeチャンネルでは、各クラスを紹介するトレイラー映像がアップロードされているので、まずはそちらでどんなクラスがあるのかチェックしてみるといいだろう。
ちなみに、7つのクラスと前述したが、日本での正式サービス開始と同時に8番目の新クラス「デスブリンガー」が登場することとなった。デスブリンガーは、心の奥底から聞こえる邪悪な悪霊の声に感染し、呪術杖を武器に戦うクラスとなるようだ。ダークなキャスター系のクラスが好きという人は、デスブリンガーを選んでみよう。
また、自身のキャラクターの容姿は、いくつも用意されているパーツを組み替えて、自分好みの容姿を作り上げるタイプで、格好良い、あるいはかわいらしいキャラクターを作って冒険を楽しむことができる。MMORPGでは、自キャラクターとは長い付き合いになるので、納得いくキャラクターで始めたい。
キャラクター作成が終わると、いよいよゲームのスタートだ。本作のPC版の操作は、キーボードとマウスでおこなう。移動したい場所をクリックすることでキャラクターがそこへ移動し、敵をクリックすると敵へ攻撃をし始める。バトルは敵をクリックでオートアタックによる自動戦闘がおこなわれ、1から6の数字キースロットにスキルをセットすると、対応したキーを押下することでスキルの使用ができる。消費アイテムも同様にF1からF6キーにセットすることで使用が可能だ。

また、セットしたスキルとアイテムは、クールタイムが終わり次第、自動で使用するように設定することができる。スキルをクールタイムごとに使用した方がDPSは向上する。また、ステータスアップアイテムの効果を切らさないようにし続けると、それもDPS向上に繋がるので、スキルとアイテムの自動使用設定は重要な設定だ。ちなみに、HPを回復するポーションの使用は、アイテム欄とは別にセットが可能。どれくらいHPが減ったらポーションを使うかまで設定できるようになっている。
ストーリー進行と共に感じられるキャラクターの成長

本作は、作品の芯にメインストーリーが用意されている。ゲームを始めたら、基本的にはメインストーリーを進めていくと良いだろう。メインストーリーを進めていくことで、アイテムのほか、大量の経験値が報酬として入手できる。とにかくメインストーリーを進めることが楽にレベルアップする近道だ。レベルを上げることで、さまざまなコンテンツが解放されるので、まずは積極的にメインストーリーを進めていくことが良さそうだ。
メインストーリーは、基本的にNPCの頼みを聞くことになり、敵の討伐や調査などをおこなっていく。敵の討伐は、雑魚モンスターを一定数倒すことになるが、そのときに役に立つのが自動戦闘および自動移動だ。進めたいクエストを選択すると目的地へ自動で移動して、クエストのターゲットモンスターを自動的に倒してくれるので、メインストーリーを進行する上で非常に役に立ってくれるだろう。

そして、MMORPGと言えばレベルアップも重要だ。レベルを上げることで倒せなかった敵を倒せるようになって、その強力なドロップアイテムを入手できるようになって、ますますキャラクターが強化されていくという作りは、MMORPGであればもはやお約束とも言える要素だ。
しかし、本作にはレベルアップ以外にもキャラクターを強化するさまざまな要素が用意されている。まず、目に見えて強くなったと感じられるのが、スキルの習得だ。スキルには任意のタイミングで使用するアクティブスキルと、習得しているだけで恩恵があるパッシブスキルが存在する。筆者がプレイしたアサシンとエレメンタリストのアクティブスキルは、確認した限りでは攻撃スキルが多く、前述のとおり、使用できるスキルが多いほどDPSが向上した印象だ。一方、パッシブスキルはクラスの特徴をサポートするものが多い。処刑(FATALITY)が発生した際に特殊な効果が発生するものや、アサシンなら移動速度がアップするもの、エレメンタリストなら属性の攻撃力を高めるものなどが存在する。

ただし、スキルを習得できるスキルブックは、店で買おうとすると価格がかなり高い。メインストーリーの報酬でもらえるものもいくつかあるので、やはりメインストーリーを進めていくのが良さそうだ。なお、スキルが習得できるものとして、ヘブンストーンという要素も存在する。レベルアップで解放されるスロットにヘブンストーンを装着することで新たなスキルが使用できるというものだ。これも通常のスキル習得同様に利用すると良いだろう。
多種多様なキャラクターの成長要素
本作には、レベルアップ以外にもステータスを上昇する方法がたくさん用意されている。装備はその中のひとつであり、オーソドックスな方法のひとつだ。加えて、キャラクターの見た目を変えられる「聖衣」は、付随してステータスの強化も得られる装備だ。また、キャラクターの後ろをついてくる「使い魔」も、ステータスを強化してくれる。特に使い魔は取得経験値アップの効果もあるので、入手次第すぐに装備すると良いだろう。なお、本作に登場する聖衣・使い魔を含めた各種装備品にはレアリティが存在し、レアリティが高いほどよりステータスが上がるようになっている。


さらに、「聖痕」を強化することによるステータスアップも可能。聖痕を強化するためのアイテムは、クエストクリアなどによって入手できる。聖痕は、4種類の中から選択して、どれを優先して強化するのかを選択するスタイルだ。ステータスアップ以外に、敵の種族ごとにダメージアップすることも可能だ。
また、いわゆるデイリーコンテンツにあたる特務隊クエストを繰り返すことでもステータスアップできる。特務隊クエストは、各街で受注できるクエストで、特務隊レベル用の経験値を獲得できるクエストだ。特務隊レベルを上げるとステータスアップのほか、聖衣や使い魔を入手できるアイテムが手に入るので、毎日コツコツと繰り返すことになるだろう。こちらも自動移動と自動戦闘でクリア可能だ。
また、特務隊に関係する要素である「魔物図鑑」でも、特務隊レベルの経験値を獲得できる。こちらは、各エリアに出現するモンスターを討伐することでランダムドロップするアイテムを必要とする。テストビルドでは普通に倒しているだけではなかなか集めにくい印象だったので、コツコツと続けることでじわじわ強くなっていく要素になっている。

本作はいわゆる「狩り」をコツコツしていく必要もあるゲームだ。そんな本作で実際にメインストーリーを進めつつ、デイリーコンテンツをこなしてみて、自動移動・自動戦闘は非常にありがたい機能だった。筆者のようにこの記事を執筆しつつ、『レイヴン2』のデイリーコンテンツも消化したいなど、『レイヴン2』で遊びたいけどほかのこともしたいというときにぜひ使ってみてほしい。
また、自動戦闘の一種で「オフラインモード」というモードも用意されている。オフラインモードは、フィールドなどで戦闘中にゲームを終了する際に選択できるモードで、ゲームを終了しているときにも自動的にバトルを繰り返してくれるモードだ。ただし、オフラインモード中でも敵からの攻撃はもちろん食らっており、ポーションがなくなると死亡してしまう模様だ。ただ、本作には経験値を失うデスペナルティはあるものの、1日一定回数までは無料でデスペナルティを回収できる。そのため、寝る前などは気軽にオフラインモードにすると良いだろう。前述した特務隊の魔物図鑑を完成させるために必要なアイテムや、今使っているものよりも強い装備が出現するフィールドでオフラインモードに入るのが、個人的にはおすすめだ。

これらの機能を使ってキャラクターを強化して、仲間と一緒に腰を据えてプレイするときに備えると良いだろう。強敵相手に自動戦闘では太刀打ちできないことも起こり得るので、そのときはスキルを使用するタイミングを考えて、戦略的に戦うのも楽しいはずだ。
「MMORPG」をプレイしたい人に
ここまでレベルやステータスアップについて紹介してきた。では、ここまで強化したキャラクターをどこで活躍させるのか。『レイヴン2』には、いわゆるエンドコンテンツ的な要素も用意されている。たとえば「フィールドボス」は、その名のとおりフィールド上に定期的に出現するボスだ。ちょっとレベルを上げた程度では討伐が難しいモンスターだが、同じように周囲に集まったプレイヤーと協力して戦うことが可能であるそうだ。また、大人数で協力するコンテンツとして、「亀裂」というコンテンツも存在。こちらは悪魔の影響で不安定となった世界各地に発生した亀裂に入り、その先で待ち受ける亀裂ボスを討伐するというものである。こちらもすべてのプレイヤーが参加可能で、公式によると大規模レイドに分類されるコンテンツだ。大人数でわちゃわちゃとド派手なバトルがしてみたいという人は、ぜひ参加してみてほしい。
そして、さらにレベルを上げることで、パーティーで攻略を目指す最上位ダンジョン「アビス」や、ひとりで攻略するローグライク要素のある「混沌の塔」といったものにも挑戦することができる。ソロプレイヤー専用のコンテンツが用意されていることが嬉しいという人も多いだろう。筆者はテストビルドにつき、パーティープレイや大人数コンテンツに触れられなかったが、正式サービス後、各コンテンツがどう賑わうのかが気になるところだ。
古くからMMORPGに触れてきた筆者が実際に遊んでみて、『レイヴン2』は当時の熱を思い出させてくれるタイトルだと感じた。レベルを上げて強くなりたいという欲、アイテム収集欲を刺激してくれる要素が多いところも好印象だ。美麗なキャラクターと広い世界を美しく描いたグラフィック、またダークファンタジーの世界観をベースとしたストーリーやムービーも魅力的だ。
なお、本作は元々韓国で開発され、台湾、香港、マカオでアップデートを重ねてきて、いよいよ日本に上陸することになったという経緯がある。そして、開発者インタビューによると、日本に上陸する『レイヴン2』は、「完全版レイヴン2」という位置づけにあるそうだ。つまり、国外でのアップデートを重ねて完成されたさまざまなコンテンツが、国内サービス開始から早速楽しめるというわけだ。テストビルド版の時点でも豊富なコンテンツが用意されていた点も納得である。また、気になるローカライズに関しても違和感はほとんどない。テストビルド版で韓国語だった音声も、日本版では日本語音声が収録されるということなので、さらに自然に本作の世界観に浸れそうだ。

ちなみに、本稿で挙げたコンテンツ以外に、GvGコンテンツなども用意されているとのこと。こちらもMMORPGの花形と言えるコンテンツのひとつだ。「まさにMMORPGというゲームがプレイしたい」という人は一度プレイしてみてほしい。
『レイヴン2』は2025年、日本向けにサービス開始予定だ。