基本プレイ無料『KRITIKA:ZERO』ってどんなゲーム?クラス選びで体験が変わる、一騎当千アクションRPG

株式会社G・O・Pは7月18日、『KRITIKA:ZERO』をリリースした。2000万ダウンロードを果たした本作がどんな作品なのか、本稿では導入からゲームの進め方を通して、その魅力を紹介したい。

株式会社G・O・Pは7月18日、『KRITIKA:ZERO』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Pmang/Steam/DMM GAMES)で、基本プレイ無料にて提供されている。

本作は、オンラインアクションRPG『KRITIKA』を進化させたリブート作となっている。同作は2013年よりサービスが提供され、累計で2000万ダウンロードを記録した人気作だ。機械と魔法が共存する世界を舞台に、プレイヤーはさまざまなクラスのキャラクターを操作して戦いを繰り広げていく。

このたび、筆者はサービスが始まった『KRITIKA:ZERO』をプレイ。2000万ダウンロードを果たした本作がどんな作品なのか、本稿では導入からゲームの進め方を通して、その魅力を紹介したい。

個性あふれるクラス選択に悩まされるゲームスタート

本作はPmang(公式サイト)のほか、Steam、DMM GAMESにて配信がおこなわれている。使い慣れたプラットフォームからインストールするといいだろう。ゲームを開始したら、まずはチャンネル選択とキャラクターメイキングだ。チャンネルは本稿執筆時点でふたつ存在しているが、ゲームを始めるたびに後から変更できる。

そしてキャラクターメイキングでは、操作するキャラクターのクラス選択と、外見の変更、そしてキャラクターネームの設定ができる。キャラクターのクラスは、全7種類。そのうち、戦士、盗賊、魔術師、鎌術士、魔法少女は、レベル5になるとそれぞれ2~3種類の派生先へ転職が可能だ。ちなみに転職後に別のクラスに転職することはできないため、転職先をそれぞれ試してみたい場合は新たなキャラクターを作成するのもいいだろう。レベル5まではすぐに到達できるため、そこまで深く考えなくても大丈夫だ。なお、外伝クラスと呼ばれる魔剣銃士、狩人は転職が存在しないクラスとなっている。


筆者が遊ぶ限り、本作のクラス選びでは自分の直感に従ってみるのが良いように思う。戦闘スタイルで選んでもいいし、見た目やキャラクターボイスなどの好みで選んでみるのもいいだろう。戦闘スタイルは、近距離向きか遠距離向きかといったところが大きな違いで、中にはどちらもそつなくこなせるクラスも存在する。また、盗賊から派生する天狼主は神獣と共に戦ったり、魔術師から派生する時空間術師はデバフを得意としたりと派生したクラスごとにさらなる特徴の違いもある。そのためクラス選びの際にあれこれ悩むより、まずは“ぱっと見”で選ぶのがおすすめだ。かくいう筆者は「かっこよさ」を最重要視して、鎌術士を選択した。

格好良いアクションで敵をなぎ倒せる簡単かつ爽快なバトル

筆者が選択した鎌術士は、その名のとおり鎌を使って攻撃するクラスとなっている。いちどの攻撃でまとまった大勢の敵をなぎ倒していくのは爽快で、動きもかっこよさ抜群だ。ステージを進んでいき、出現する敵を次々なぎ倒すというゲームプレイは、ベルトスクロールアクションやいわゆる“無双系”のアクションゲームさながらといった体験である。


また本作では、ストーリー進行に関わるメインクエストを進めていくことで、プレイできるステージが増えていく。クエストを受注し攻略することで、経験値やお金が入手可能。このおかげもあって、レベルもすくすくと上がっていく。またメインクエストと並行して、特定の敵を一定数倒すといったサイドクエストを受注して報酬を獲得することも可能。テンポよくスムーズに成長していける点が持ち味だろう。

レベルが上がると入手できるスキルポイントを使って、スキルのレベルも上げることができる。『KRITIKA:ZERO』での新要素として、スキルレベルアップでスキルの威力が上がる以外に、技を使用した際にスーパーアーマー状態(攻撃を食らってものけぞらない状態)になったり、デバフ効果が付与されたりといった、さまざまな効果が得られるようになった。それぞれ戦闘時に恩恵をしっかりと感じられる効果になっており、キャラの成長をより実感できる要素といえる。スキルポイントの割り振りやリセットは、コストなしで自由にできるので、いろいろなスキルを使ってみるといいだろう。


そして、レベル5になると、先述のとおり外伝クラス以外の5クラスは転職が可能になる。鎌術士は「血妖花」と「悩殺羅刹」のいずれかに派生する。どちらもかっこいいが、筆者としては吸血で得たエネルギー「血気ゲージ」を一気に放出する血妖花の戦闘スタイルが抜群に好み。しかもコウモリを召喚したり自分がコウモリに変身したりと、吸血鬼じみた能力まで備えている。つまり、かっこいい。筆者は迷わず血妖花を選択した。

敵を壁際にハメてまとめて倒す爽快バトルは奥深さもあり

血妖花に転職したばかりのときは、3種類のスキルしか使用できず、やや単調な戦いになっていた。しかし転職後にさらにレベルを上げることで、使用できるスキルの種類が増加していく。血妖花は、血気を大爆発させたり、目の前に防壁を展開して突進したり、レベルアップで習得できるスキルはユニークなものが多い。使用できるスキルが増えるほど、戦闘中にできることが増え、戦いはますます派手になっていく。かっこいいだけでなく、成長と共にバトルがどんどん面白くなっていくクラスだ。

なお本作は、ソロプレイをしている限りは基本的に1対多数の戦いを強いられるゲームだ。とはいえ敵は攻撃を食らうと怯んだりダウンしたり、ノックバックするようになっている。そのため、散らばった敵を上手く誘導して攻撃を当ててダウンさせることも可能だ。この仕様を利用した筆者のお気に入りの戦い方は、スキルのクールタイムを無駄にせずに血気を貯め、敵をまとめて壁際に押し込み、高威力のスキルで一網打尽にする戦法。また血妖花は、レベルが上がると敵を1箇所にまとめるスキルも習得可能だ。ひとりでも一騎当千の戦いぶりを満喫できる。


なお各ステージの最後にはボス戦も待ち受けている。ボスはスーパーアーマー状態になることがあり、これまでの雑魚戦とは違って力押しだけでは苦労する状況も多い。ヒット&アウェイ戦法も有効ながら、オススメなのがこちらもスーパーアーマー効果のあるスキルで攻撃を仕掛けること。血妖花の場合、スキルレベルを上げることで血気ゲージを用いる解放技にスーパーアーマーが付与される。スーパーアーマーを活かしてボスと対等に派手な技をぶつけ合うバトルは、まさに筆者が求めていたもの。最初は何も考えずかっこよさで選び、戦い方も地味な血妖花であったが、成長と共に筆者の好みにピッタリ沿うキャラクターに仕上がってくれた。

ほかのクラスに関しても、それぞれのスキルを駆使した戦い方があるので、ぜひいろいろ試してみてほしい。また、筆者がおこなった敵をまとめて壁際にハメる戦法以外にも、もっと華麗に戦う自分なりのコンボを開発してみるのも楽しいだろう。

エンドコンテンツやキャラクター育成要素、さらに釣りまで完備

なお、本作はただメインクエストを進行していく以外に、ゲームを進めることで貢献度を競うワールドボス討伐や攻撃隊といったレイドバトルも開放される。レベルを上げて、スキルの使い方を練習した成果を披露できる場面があるわけだ。ほかにも、キャラクターの育成要素もいろいろ用意されており、ステータスがアップする称号や、武器や防具の強化、『KRITIKA:ZERO』よりに導入された征服ボードなど、盛りだくさんだ。称号や征服ボードは、プレイヤーごとに自由に選択できるため、同じクラスでもそれぞれの個性が出せる要素である。自身のプレイスタイルと組み合わせて、自分が操作して楽しい自キャラクターを生み出せる点も醍醐味となっている。


余談になってしまうが、最後に本作の「釣り」をどうしても紹介したい。本作にはバトル以外のプレイアブル要素として釣りが用意されている。“ゲーム内の釣りミニゲーム”が好きな筆者として、これは見逃せない要素で、何なら本作も釣りがしたくてプレイし始めたところもある。ちなみに、本稿も『KRITIKA:ZERO』内で釣りをしながら執筆をおこなっている。

本作の釣りは、釣り竿と餌を用意して釣り上げるのを待つだけという、シンプルなスタイルを採用。釣った魚は、装備強化用のアイテムなどに交換可能。しかも、釣れたガラクタなどと交換できる称号も用意されているので、釣り自体もキャラクターの強化へとつながる仕組みだ。ありがたいことに、釣り終わっても次のキャスティングをしてくれる自動釣りモードまで用意されている。バトル狂の人もたまには空いた時間に釣り糸を垂らしてみてはどうだろうか。


『KRITIKA:ZERO』は、PC(Pmang/Steam/DMM GAMES)向けに基本プレイ無料にて配信中だ。

Koutaro Sato
Koutaro Sato

何でも遊びますがメトロイドヴァニアとトレハン、ゲーム内の釣りが大好物。クリエイターやプレイヤーの人となりと、彼らが生み出す盛り上がりが大好きです。

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