『ウマ娘』新育成シナリオではスピードが上限突破して「2100」に。しかし尖らせるだけではいけない新次元の育成、「Beyond Dreams 共に前へ、共に光を」先行プレイ感想

『ウマ娘 プリティーダービー』の新育成シナリオ「Beyond Dreams 共に前へ、共に光を」の先行プレイレポートをお届けする。

Cygamesは『ウマ娘 プリティーダービー』の新育成シナリオ「Beyond Dreams 共に前へ、共に光を」を2026年2月24日(火)にリリースする。今回も新育成シナリオの先行体験会に参加する機会に恵まれたので、その先行プレイレポートをお届けしたい。


スピード2100の衝撃

『ウマ娘』リリース5周年の節目となる「Dreams編」は果たしてどのようなシナリオなのか。結論から言えば、5周年という節目の年にふさわしい驚きのある育成であった。とくに目立つのはスピードの能力値。現在の上限値を超え2100になっている。それに応じてUS9の次の評価値が登場しており、見た目のインパクトがものすごい。また、新しいトレーニングで大きく上がる能力値に爽快感を感じられる育成でもある。なお、体験会でプレイした新育成シナリオは開発中のものとなるため、リリース時とは異なる点があることをご了承いただきたい。


海外遠征とチーム「DREAMS」 目標は自分自身で決定する

「Beyond Dreams 共に前へ、共に光を」においては、世界最大規模のGⅠの祭典「ブリーダーズカップ」での勝利を目指すこととなる。そもそも「ブリーダーズカップ」とはアメリカで行われる競馬の祭典であり、距離は短距離マイル中距離、コースも芝・ダートとさまざまなレースが開かれる。育成シナリオでも同様に、いくつもあるレースから短距離・マイル・中距離、芝・ダートを選択し、レース遠征プロジェクトを立ち上げたウマ娘カジノドライヴとともに勝利を目指す特別チーム「DREAMS」として行動することになる。なおカジノドライヴは過去に実在した競走馬をモチーフとしており、友人枠にトレセン学園に在籍中のウマ娘が実装されるのは初ではないだろうか。

サポートカード SSR[American Dream]カジノドライヴ


消えた個別シナリオ、久々の独自の育成感覚

Dreams編ではそれぞれの最終目標に合わせた独自の育成目標をクリアすることになる。そのため個別の育成シナリオは存在しておらず、温泉旅行券も存在しない。筆者は今回も育成ウマ娘としてスティルインラブを選んだが、おかげでトレーナーの視界は悪化せずスティルインラブと破滅的な最後を迎えることはないとわかった。それを喜ぶトレーナーもいるかも知れないが、個人的にはあの破滅的かつ共依存的なエンディングがとても好みではあり、スティルの担当をやっている理由の1つだ。ちょっと寂しい気もするが、担当の幸せは何より大事だ。気を取り直してスティルインラブとともに明るくアメリカの地を目指していこう。

チームメイトとともにブリーダーズカップを目指す。目指すレースは選択可能。


悩ましいDREAMS Pointとサポートカードの配分

育成の流れとしては、目標を決めた後に作戦会議で方向性を決めることになる。ここでフィジカル、テクニック、メンタルというパラメータにDP(DREAMS Point)を割り振っていき、それぞれのパラメータで異なる効果が、後述するDREAMSトレーニングで発生する仕組みだ。そんなDPを稼ぎ、半年ごとの振り返りで目標をクリアするためにチームランクを上げていくことになる。

チームメンバーとともにこれまでの振り返りと今後の作戦を決定する。

いくつか育成パターンを試してみたが、3つのパラメータの割り振りを平均的にするよりは、どれかのパラメータのレベルを高めにしたほうが良いように思えた。「サポートカードの編成が5種類以上」という条件のバフが多いため、そのメリットと、能力値が平均的になるデメリットが天秤にかかる。試遊の段階では、スピードの値を2100に到達させようと考えるとスピードのサポートカードを2枚入れる編成の方が容易に達成できていた印象がある。


DREAMSトレーニング――数値が跳ねる瞬間の気持ちよさ

加えてスピードの値で2100を目指すために重要なのが、今回の育成シナリオに実装された「DREAMSトレーニング」という新しいトレーニングであり、これを利用して大幅な数値上昇を狙うことになる。DREAMSトレーニングは振り返りまでの期間の間6か月のうち2回発動が可能だが、最後の振り返り後だけ4回使えるようになっている。これを発動するとすべてのトレーニングにチームメンバー3名と編成サポートカードから友人とグループタイプのサポートカードを除いたキャラ全員が同時に登場することになる。発動時はすべてのトレーニングどれを選択しても全員が存在することになり、友情トレーニングとも重複することが可能だ。すなわち、1回のトレーニング効果が非常に高くなる。過去の育成シナリオでは+の上限は100だったが、作戦会議での強化内容によってはこれを超える値も狙えるのだ。

DREAMSトレーニング発動前と発動後の違い。

ただしデメリットとしてサブ能力値の獲得量が下がっている。たとえばスピードトレーニングの場合、スピードの値は大幅に上昇するが、パワーの上昇率は大きくはない。ただし、得られるスキルPtも大幅に上昇している。なおメンバー全員が揃って登場する関係上、メンバーランクは一斉に上がるのでこちらもなるべくメンバーランクを揃えた状態で発動したい。


チームランク性の難しさ

今回の育成シナリオはチームで挑戦するシナリオとなっており、チームのランクを上げることが重要になっている。チームメンバー候補はフォーエバーヤング、マルシュロレーヌ、ラヴズオンリーユー、レッドディザイア、エスポワールシチーの5人。この中から3人がチームメンバーとなる。チームメンバーとトレーニングを行うことでメンバーランクが上がるのだが、チームランクはメンバーランクの一番下のものとなる。そのため、なるべくメンバーランクをそろえるのが重要だと思わされた。1人だけどんどん上げても意味がないし、2人上げても1人が凹んでいるとその凹んだところにチームランクは設定されてしまう。このあたりのメンバーランク育成と能力値育成のバランスの取り方が重要になるだろう。

1人のメンバーランクがFでも他の2名がGなのでチームランクはGとなる。

チームメンバーとしてはこれまで匂わされてきたフォーエバーヤングが満を持して登場である。個人的にはいろいろ“納得がいく性格”のウマ娘であった。どういうところが納得いくのかについては、ぜひ実際のシナリオで体感してほしい。逆にマルシュロレーヌは「そう来るか!」という意外性のある性格であった。

サポートカード SSR[Innovator]フォーエバーヤング


過去の総集編的な育成

数回育成しての感想としては、とにかく能力値が伸びやすく、爽快感は歴代でもトップクラスだ。無人島編や温泉郷編を超える能力値やスキルPtの盛れ方なので爽快感が大変心地よい。ただしDREAMSトレーニングの仕様上、平均的に底上げをするというよりは強い能力値をさらに上げるという印象がある。スピードの能力値が2100に到達するのもその印象を強く持たせている。フィジカル、テクニック、メンタルのパラメータ調整についてはある程度試行錯誤を要求される印象はあったが、温泉を掘る順番ほどには悩ましくなさそうではある。

シナリオ全体の印象としてチーム要素は「アオハル」、DREAMSトレーニングが「U.A.F.」の相談、作戦会議が「メカウマ娘」以降の定期的なバフ、海外遠征の独自シナリオが「L’Arc」と、過去の総集編的なシナリオという印象だ。インパクトある能力値の上昇も含めて、5周年にふさわしい育成シナリオだと感じられた。


ある意味実践検証、メディア対抗レース

恒例のメディア対抗レースはおまかせ育成を使ったウマ娘で出走する。今回もひたすらスティルインラブでおまかせ育成を試行錯誤していたため、そのままスティルで参加することとなった。なお、今回のレースが開催されたデルマー競馬場では、アップダウンがない上に終盤が向正面から始まる独特のレースが繰り広げられる。普段とは違う環境に惑わされ、結果的に上位入賞はならなかった。なお、育成の結果スキルPtは今まで以上に稼げていたため、余ったポイントで逃げ先行向けデバフを取った結果、逃げ先行勢の妨害をして他の追い込み勢の手助けをしてしまったようにも思う。自分のチームメイトを勝たせる、という目的でもなければデバフは単なる嫌がらせになりかねないというのも新たな気づきであった。

リザルト画面が英語表記なのが新鮮なブリーダーズカップ。


数字は盛れても万能にはならない

スピード2100という数字は確かに派手だ。しかし今回のシナリオで印象的だったのは、単なるインフレではない。DREAMSトレーニングによって数値が跳ね上がる瞬間はこれまでにない爽快感を生み出す一方、3つのパラメータをどう調整するか、尖った数字を見せても本当に強いのかを常に考えさせられ、今までの育成とは異なる判断が求められた。つまり本シナリオは、“速さを極めること”の楽しさと難しさを同時に突きつけてくる、これまでにない体験だったと言えるだろう。5周年という節目で提示された新たな育成の方向性は、単なる能力値の上限突破ではないと思わされる。ブリーダーズカップへの道はまだ始まったばかりだが、その第一歩は確かに「速さ」という新時代のキーワードとともに刻まれている。

ウマ娘 プリティーダービー』は、PC(Steam/DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中だ。

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怪しい隣人
怪しい隣人

主にスマホゲームを中心に、サービス終了したゲームの情報を収集したり、開始早々ダメなことになっているゲームの情報を紹介するのが趣味です。サービス終了ゲーム死亡リストは1500件を超えました。年々ゲームが複雑になり、ダメさを判定するのに時間がかかるのが最近の悩みです。

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