超高速ミニカーレースゲーム『Hot Wheels Unleashed 2』先行プレイ感想。ドリフト&ブーストが爽快な、オモチャ感溢れるレースゲーム
パブリッシャーのPLAIONとデベロッパーのMilestoneは、ミニカーレースゲーム『Hot Wheels Unleashed 2 – Turbocharged』を10月19日に発売予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sとなっている。
『Hot Wheels Unleashed 2 – Turbocharged』は、アメリカのマテル社が販売するミニカー「Hot Wheels(ホットウィール)」が登場するレースゲームである『Hot Wheels Unleashed』シリーズの2作目であり最新作だ。1作目は約3か月で売上100万本を達成しており、「ホットウィール」の人気の高さがうかがえる。
ドリフトとブーストを中心としたスピード感のあるアクションと、ミニカーの収集、カスタマイズといったコレクション要素を両立しているのがシリーズの特徴で、さらにユーザーがコースを自由に作成しアップロードすることも可能。実際に販売されている「ホットウィール」シリーズのミニカーはもちろん、今作には実在の車やエンタメ作品の車も登場。車だけでなく、バイクや四輪バギーなどのさまざまなミニカーが、あわせて130種類以上登場する。
新たにオリジナルのストーリーが展開されるキャンペーンモードのほか、さまざまなルールのレース、前作から続投のユーザーがコースを自由に作成できるトラックエディタなど、多数のゲームモードが用意されている。
今回、メディア向けのハンズオン体験会に参加することができたため、実際にプレイした体験をもとに、本作の感想を述べていく。
ドリフト&ブーストをガンガン使える、手触り良好なカーアクション
『Hot Wheels Unleashed 2 – Turbocharged』の魅力は、ドリフトとブーストを駆使する超高速のカーアクションだ。ブーストゲージは自動増加のほか、ドリフトを行うことでも溜まってゆくため、直線でブースト、コーナリングのドリフトで溜まったゲージでまたブーストと、とにかくブーストを使いまくることができる。操作性も癖がなく、爽快なアクションを手軽に楽しむことができた。
プレイの感触としては遊びやすくなった『F-ZERO』シリーズのようなイメージで、超スピードで走る高性能な自機を、クラッシュやコースアウトさせないよう制御しきれるかがキモになる。ブーストの使用中は些細なミスで車体が吹っ飛んでいってしまうため有利な状況でも気が抜けず、レースによい緊張感を生み出している。そのぶん、うまく走り抜けたときの快感は格別だった。
また、本作からの追加要素として「ストレイフ」と「ジャンプ」という2つのアクションが実装。「ストレイフ」は短く横方向に素早く移動するアクションで、ライバルへのアタックや障害物の回避などに活用できる。「ジャンプ」はその名の通りジャンプをするアクションで、ライバルを飛び越える、障害物を無理やり登ってショートカットするなど、使い道は色々とありそうだ。
レース中はこれら4つのアクションを使い、ライバルたちと激しい順位争いを繰り広げることになる。ブーストにより激しく順位が入れ替わるほか、新アクションによりライバルに飛び乗る、弾き飛ばすといった攻撃的なプレイもしやすくなった。コースアウトが当たり前のカオスな展開も珍しくないものの、『マリオカート』シリーズにおけるアイテムのような要素はなく、意外にもストイックな印象ではある。なお、コースアウトしてしまった場合はいつでもワンボタンでチェックポイントに復帰できるため、テンポを削がれることなくレースに没入することができるようになっている。
「オモチャ感」のある個性的なミニカーたちとハチャメチャなコース
本作に登場するミニカーたちは、グラフィックの高品質さもさることながら、「オモチャっぽい」質感と重量感が見事に再現されている。レース中に他の車と接触したときや、コースアウトで吹っ飛んでしまったときなどの挙動がちょうどいい軽さで、ミニカーを操縦しているということが実感できる仕上がりだ。
また、各ミニカーは最高速度、加速、ハンドリングといったパラメーターに違いがあるほか、バギータイプはミニカー同士のぶつかりあいに強いといったようにそれぞれ個性が設定されており、さらにスキルポイントの使用により性能を変化させることも可能。ミニカーを集めるだけでなく、レースのルールやコースにあわせ、ミニカーをカスタマイズするという楽しみもありそうだ。そのほか、ミニカーの外見をカスタマイズできる「リバティエディタ」という機能が存在。作成したミニカーはシェアすることもできるようなので、自分だけのミニカーを作成してみるのもいいだろう。
個性的なミニカーたちに負けず劣らずコースもまた個性的で、ゲームセンター、家の中、ダイナー、ウエスタン風、博物館など、さまざまなモチーフのものが登場する。ハンドリングなどに影響を及ぼす新たな地形要素のほか、豊富なギミックも用意されており、とんでもない距離をジャンプしたり、天地が逆さになったりと飽きさせない。気になった点としては、ギミックがいわゆる「初見殺し」要素を含んでしまっているということだろうか。とはいえレースゲームにおいて珍しいことではなく、初見ならではの驚きもある。慣れてしまえばどうということはないだろう。
ユーザーが自由にコースを作成できる「トラックエディタ」にも注目したい。前作から続投しているシステムで、個性的なトラック(コース)を手軽に作成できるようになっており、前作においては40万以上ものコースが作成されたようだ。もとから用意されているコースに加えてエディットコースを遊べるとなれば、ボリュームは十分すぎると言えるのではないだろうか。
以上がハンズオン体験会のプレビュー感想である。派手な見た目とは裏腹に、レースゲームとしては硬派なつくりで逆転要素にやや欠けるものの、テクニック次第ではコースに隠されたショートカットを活用することが可能になっているとのこと。どのようなショートカットが開発されていくのかというのも本作の見どころのひとつだろう。
また、パーティー機能やランキング機能を搭載したクロスプレイも可能なオンライン要素に加え、画面分割でのプレイも可能となっている。なお、Nintendo Switch版はクロスプレイ対象外のため留意されたい。
『Hot Wheels Unleashed 2 – Turbocharged』は10月19日にPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。