『PSO2:NGS』“超進化アップデート”で実装予定のクリエイティブ系コンテンツを遊んできた。戦闘狂でも楽しい
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セガが開発・運営をおこなうオンラインRPG『PSO2 ニュージェネシス(以下、NGS)』にて6月7日に配信予定の“超進化アップデート”。今回、メディア向けに『NGS ver.2』の目玉要素である「クリエイティブスペース」、「ポータブルホログラム」、「トゥーン表示」を一足早く試遊する機会をいただいた。本稿では、先述の3つの要素に触れた上で確認できた内容と、『NGS ver.2』における新体験の所感を紹介していきたい。なお、実際に配信される際に一部仕様が変更されている可能性がある点には留意してほしい。
クリエイティブスペース
クリエイティブスペースは、専用のフィールドに建材を用いて家などを建てられるほか、作成した建築物の中に家具などを配置することもできる。それに加えて、オブジェクト同士を組み合わせてギミックを生み出し、フィールドレースなどの遊びを生み出すことができる「コネクトシステム」という要素も存在し、『ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)』に存在した拠点要素の「マイルーム」よりも建築の自由度、遊びの幅ともにパワーアップした新要素となっている。
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クリエイティブスペースの今までとはまったく異なる操作感や、できることの多さに最初は戸惑ってしまうかもしれないが、アークス建築研究員の「アーチェ」から、チュートリアルにあたるタスクを受注することができるため、心配は不要。クリエイティブスペースの基本的な操作に始まり、オブジェクトのカラー変更やサイズの変更、他プレイヤーが制作した建築物のダウンロード方法までアーチェが丁寧に教えてくれる。
また、クリエイティブスペース実装にともなって新たなゲーム内通貨「ジェネシスポイント」が登場。ジェネシスポイントを使用することで、新たな家具や建材などを購入することができるほか、交換ショップにて鉱石などの消耗品やアイテムとも交換できるようだ。ジェネシスポイントは、クリエイティブスペース内に配置されている「GPツリー」にアクセスすることで1日1回入手することが可能だ。そのほかにも、アーチェから受注できるタスクや、ウィークリータスクなど、いろいろな方法で入手することができるとのこと。
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高い自由度の建築要素
先述したとおり、オブジェクトの大きさもある程度は自由自在に変更することができる。今回は読者の皆さんにサイズ感が伝わりやすいよう、フィールドでよく見かける緑のアイテムコンテナの大きさを変更してみたのだが、豆粒のようなサイズからエネミー顔負けのサイズにまで自由に大きさを調整できることが確認できた。残念ながら試遊の限られた時間では、ティザー映像のように「コネクトシステム」を用いていろいろなギミックを生み出し、訓練施設トレイニアや、フィールドレースのように遊べるような建築物を作ることはできなかったが、かなり自由度の高いであろう建築要素の片鱗に触れることができた。プレイヤーの創造力次第では、複雑なギミックを組み込んだパズルや、凝った内装のマイハウス、壮大な建築物などを作り上げることも可能な印象だ。
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ポータブルホログラム
ポータブルホログラムは、『ver.2』で実装予定の新たなコミュニケーション要素。シティ内だけでなく、ほぼすべての戦闘セクションや探索セクション、トレイニアなどに配置することが可能なようだ。コンテナなどのより実体に近いオブジェクトを配置するタイプ、壁面や地面にペイントを張り付けるタイプ、エフェクトの文字や図形を配置するタイプの3種が存在する。スクリーンショットを撮影する際に装飾として配置してみたり、「今からクエストに行かない?」などの質問にYes/Noのホログラムで返答してみたりと、プレイヤーの工夫しだいでさまざまな使い方ができそうだ。
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トゥーン表示
トゥーン表示機能は、キャラクターのモデルをアニメ調で表示できるようになる機能。こちらも『ver.2』のアップデートにて実装予定だ。アニメ調表示のオン/オフだけでなく、アウトラインの太さと影の濃さもそれぞれ個別にカスタマイズすることが可能。実際に触ってみたところ、アウトラインの太さと影の濃さをほんの少し変更するだけでもかなり違った印象になるようだった。
また、イベントシーンに登場するキャラクターや、街のNPCにもトゥーン表示は適用されるため、自分のキャラだけアニメ調でなんだか雰囲気が違いすぎるとか、浮いてしまっているというような問題もなさそうだ。
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余談ではあるが、普段の筆者はバトル系のコンテンツやアクション要素をメインに遊んでいるタイプのプレイヤーで、正直にいうと今回の『NGS ver.2』アップデートにそこまで惹かれる要素はないように感じていた。しかし、いざクリエイティブスペースに触ってみたところ、建築で作れる物の幅広さはもちろんのこと、親切なチュートリアル、建築が苦手なユーザーでも他のユーザーが制作した建造物を設計図としてそのまま持ち帰ることができるという要素などもあり、気が付けば試遊の終了時間だった、という感じで予想以上にのめり込んでプレイしてしまった。
あまり興味がなかったプレイヤーでも、のめり込んで遊んでしまうほどにクリエイティブスペースのクオリティは高い。それに加えて、トゥーン表示機能の完成度も相当なものだ。筆者は『PSO2』の頃からかれこれ6~7年ほど同じ見た目のキャラクターをずっと使っているのだが、このトゥーン表示の実装を機に、久しぶりにキャラクターの見た目を変えてみようかな、という気になるほどにはトゥーン表示のオン/オフでゲーム自体の印象がガラッと変わる。総じて、『NGS ver.2』アップデートには新たな楽しみや遊びがたくさん詰め込まれているようだった。どんなプレイスタイルのユーザーも、『NGS』の新たな挑戦は一見の価値ありだ。
『NGS』は、PC/PlayStation 4/およびクラウド(Nintendo Switch/PC)向けに基本プレイ無料で配信中。