『モンスターハンター:ワールド』世界初試遊となる「大蟻塚の荒地」でボルボロス狩猟に挑戦、TGS2017プレイレポ
東京ゲームショウ2017のカプコンブースの一角には、かなりのスペースをさいて『モンスターハンター:ワールド(Monster Hunter: World、以下HMW)』(PlayStation 4、Xbox One、PC用)の試遊コーナーが設置されている。シリーズで据え置きハード向けに最新作が出るのは Wiiの『モンスターハンター3(トライ)』以降8年ぶり。今年8月22日から26日にドイツ・ケルンで開催された「gamescom 2017」では世界初のプレイアブル出展がおこなわれ、非常に大きな注目を集めていたことは記憶に新しい。TGS2017では新マップ「大蟻塚の荒地」が体験可能に。本誌で『MHW』について実際にプレイして報じるのは初めてということもあり、既出の基本情報をメインにプレイレポートをお届けする。
今回の試遊は、以下の3つのクエストが『モンスターハンター』シリーズのプレイ経験別にオススメとして用意されている。TGS初出しとなるのは、中級者向け「大蟻塚の荒地」フィールドだ。プレイ制限時間は20分なので、凄腕ハンターならばサクサク狩りを進めて、残り時間でもう1つ別のクエストを体験することも可能だろう。
『MHW』の大きな特徴は、やはりシームレスな開放感あふれるフィールド、クエスト開始時に複数キャンプから任意のスタート地点を選べる点だ。また実際に試遊してみると、フィールド切り替え時の読み込みがないという理由だけでなく、討伐対象モンスターが近くにいるとと体の色が変わる昆虫や、上空に舞う鳥がハンターたちに捕食者の位置を教える要素など、自然環境がただの美しい背景にとどまらない、生態系をも狩りのヒントに利用できることで、驚くほどの没入感が得られた。
広大なフィールド上に残されたモンスターの足跡・爪痕などを調べ、討伐対象モンスターへ誘導・発見させる「導蟲」システムは、筆者のようなミニマップを見ているにも関わらず目的地と反対方向に進んでしまう方向音痴、あるいはこれから『MH』シリーズに初めて触れるビギナーには、かなりありがたい新システムだ。
ただ、導蟲は常時ハンターを導いてくれるわけではなく、採取アイテムなどにも反応しつつふわふわと出たり消えたりを繰り返す。20分のプレイ時間で導蟲が消えるたび立ち止まって待たねばならない点は、少しゲーム進行のテンポを損ねているように感じた。
筆者は『MH』シリーズプレイヤーとしては比較的新人の方ではあるが、UIや操作性には特に不満も感じず、というよりはそのあたりはまったく気にならないほど20分間ボルボロス狩りに夢中になってしまった。シリーズの熱心なファンはもちろんのこと、いままで触れる機会がなかった方もTGS2017の会場で体験してほしい。ただし、整理券の競争率は相当高いと予想される。今週末の試遊を考えている読者は何はともあれ、真っ先にカプコンブースに向かうことをオススメする。