夏が終わってもゲーム / October 1st
Gamers' Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて、ようやく流れだした涼し気な風とともにお送りするのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。
Nobuki Yasuda – Plagueシンドローム&Terraria 1.2ショック
『モンスターハンター4』では廃人的プレイングの友達に徹底的に寄生し、『艦隊これくしょん』には4-4にてボーキサイト枯渇で心を折られ、『Cookie Clicker』では350億CPSほどまでのばすも Antimatter condenser 100個集める実績に絶望しました。
『Cookie Clicker』クローン的ななにかはいくつか見かけましたが、やはり一番人気は『艦くり』でしょう。上記ゲーム群の合間にプレイすることで人生の意味を考えることができます。
先週から引き続き『Plague .inc』をプレイしています。主だった病原体ではすべてクリアしました。それぞれ個性があり非常によろしく、ちょっとした背徳的ロールプレイ気分を味わえます。ついでに DLC の脳食い虫とゾンビも購入してプレイ。こちらも心の奥でくすぶる闇を刺激してくれます。
ところで、『Plague .inc』の大きな魅力の1つに「病原体の名前を自由につけられる」ということがあります。何をバカな、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。ただ、ゲームの面白さはときとして超越的で聖なる領域へ足を突っ込むものです。
やはりゲームというものはプレイヤーが自ら主体的に面白さを見出し創りだすものなのです。
そして週中頃には『Terraria』のバージョンアップが来ました。1.2と銘打たれていますが、あまりの内容の変化っぷりに友達らとボイスチャットしながらのプレイ中「あーこれ前作では○○だったやつだわ」と思わず旧バージョンを過去作扱い。なんだか『Terraria 2』のうわさが流れ始めていますが、本作を最初期からやっている身としては……というか世が世ならこれが2.0でも充分ではないでしょうか。長らく待たされたことを忘れさせてくれる出来栄えです。惜しむらくは、開発者たちにカネを支払う方法がないこと。なぜ無料で遊ばせてくれるのですか。
まだ未プレイの方はもちろんのこと、1年前に「もう飽きたよ」というほどやり込んだ重度のテラリアン諸氏にこそぜひ触れてみていただきたいところです。きっと気付けばあなたもブランチマイニング。それにしても『Starbound』の方は大丈夫なんでしょうか?
あと、金曜早朝に『PAYDAY 2』のアップデートがありました(13回目)。おおむね事前予告の通りの変更ばかりです。夜な夜な Dimitri と内容を確認し、小一時間プレイし満足し、「最初っからこうしとけよ」と彼がコメントしたのを当分忘れることはないでしょう。
Dimitri Toichi – TerarriaとBF4
もう「面白かった」という程度しか覚えてないくらいに記憶が薄れたところで『Terraria』 1.2へのアップデートがリリースされました。チャットウィンドウの表示方法さえ忘れていたほどでしたが(Enter キーで表示できるようです)、プレイしてみれば当時の記憶がよみがえりました。たしか Muramasa を振り回しながら平野を走り抜けて俺TUEEEしていたような……
大規模アップデートによるアイテムやダンジョンの情報は、公式wikiでもまだ完璧には網羅されていないようです。新規 world を作成し探索してみたところ、ジャングル近くに地下寺院のようなものを発見しました。この寺院の入口の鍵は、world が Hardmode に突入したあとに出現するいずれかのボスを一度でも倒すとジャングルに出現するボスを倒すとドロップするとかなんとか。道のりは遠いようです。
数日前に公開された『Battlefield 4』の beta を早速触ってみましたが、3~4年前のPC + GeForce GTX 560 Ti では満足とは言えないフレーム数でした。PCの買い換え時期でしょうか。Battlefield2 を買ったときも、当時使用していたPCではまともに動作しなかったためにPCを買い換えた記憶があります。しかし web でPCショップの BTO を満足のいくスペックを選択していくと……うう、懐事情的に辛い。
UnFreeMan – 耳コピ
今では考えられないことだが、かつて携帯電話の着信音というのが3和音だ4和音になったと大騒ぎしていた時期が確かにあったのである。当時の私は携帯電話にゲーム音楽を耳コピで着信音登録することを趣味の一つとしており、着信音投稿サイトにせっせと投稿していたことがあった。
そんな私も、今ではすっかりある方のしもべである。
このテのタイトルの宿命で、シリーズを重ねるごとに作曲時の設定項目が増えていっており、最新作の『大合奏! バンドブラザーズP』ではとうとう音色をカスタム出来るようになってしまった。たしかに自由度やツールとしての完成度は上がるのだが、その分これまで妥協できていた、してよかった部分が許されなくなるということでもある。抜ける手は抜いてしまう私にとっては複雑な気分だ。
ゲームというよりはツールであるが、こういうものでちまちまと何かを作るのは私は好きなのだ。そのうち私の耳コピ曲が配信されることもあるかもしれない。
ishigenn – Shadow WarriorとDooooom
『Shadow Warrior』は忍術とカタナアクションがゲームの根幹となっていて、特に両者の操作性が非常に気に入っています。本作の基本移動キーは定番の WASD なわけですが、にもかかわらず忍術と特殊斬撃技を繰り出すには例えば AA 右クリックや SS 左クリックなど、移動キー連打からのマウスクリックが必要になるのです。
なんだか煩雑そうだなあと思えますが、意外にこれがマイクロ操作(というほど大したもんではないですが)みたいで面白く、少し敵と距離を取ってから「タタンカチッ」溜め状態からの前ステップで発動、ダッシュ移動で戦線を突破しつつ流れるように「タタンカチッ」即発動、と気持ちの良い操作フィーリングを生み出しているのです。銃火器類は個人的に魅力少なくもっさりしていますが、この斬撃技と一連の移動操作の流れるようなアクションは過去のファーストパーソンスラッシャーにもなかった新鮮さがあります。
「先週の『Shadow Warrior』と被っとるじゃねーか!」ということで、今週は『Brutal Doom』も取り上げましょう。『Doom』は十数年にもわたり PWad(いわゆる Mod)が製作され続けており、その歴史の中で現在最高峰と言われてい るのが『Doom』をより『Doom』にした『Doom』こと『Brutal Doom』です。プレイヤーも敵もグラフィックも演出も過激に調整するという劇薬です。
味方も敵も強くしちゃうという調整は、味方も敵もほぼ一撃でくたばっちゃうアクションゲーム『Hotline Miami』然り個人的に好みであります。そして大幅に配信が遅れていた『Brutal Doom 1.9』の配信が10月31日についに決定したようなので、この作品については来月頭にも Now Gaming にて取り上げたいと思います。