118ゲーミング / Jan. 3rd
Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて海難とは無関係につづるのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。118番は海保への緊急通報用電話番号、万が一海上で事故が発生した場合は冷静に連絡しましょう。
Nobuki Yasuda – 大スランプ
Steam 飽きました。
失敬。きわめて局所的かつ一時的な現象です。そのはずです。なぜそんなことになったのか……は別の機会に。とにかくです、ある偉人は言っていました。「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」と。そう、ゲームを味わうにあたり心の平衡こそが大前提なのです。ささくれだった心理状態でコントローラー/マウス/キーボードを操作したところで何にもなりません。誰にだってスランプはあります。
というわけで、対処療法的ではありますがひとまず Steam と Origin をアンインストールしました。そして『艦これ』からもいったん離れます。今月いっぱいくらいは PC ゲームを絶ち、穢れた魂を浄化することにしましょう。
しかしながら、ゲームすべてから隔絶された生活を送るのはよろしくありません。私の好きな麻雀教則マンガ『打姫オバカミーコ』の8巻にすばらしいフレーズがあります。
いわく、「スランプは脱出するな!」
[以下引用]
「負けるのはそんなに悪いことか?」
「悪いですよ極悪です! 私達はプロなんだから勝つために麻雀してるんですー!」
「おお~~ 立派なプロ意識だ。だがなミーコ、常勝できる本当に強い打ち手になる前にやるべきことがある 。負けから学ぶことだ。麻雀はパーフェクトに打っていればそんなひどいことにはならない。スランプは自分でも気づきにくいほんの小さなミスから呼び込んでるんだ」
「ミスが展開を悪くして心理的影響からさらにミスを重ねる。これがスランプスパイラルだ。せめて逆打ちなどの心理的同様をせずにこのスパイラルを止めるべきだ。」
「スランプは壁だ。乗り越えるもので迂回するものじゃない。スランプは、ちゃんとまっすぐ打って、しっかり負けるべきだ」
[引用終わり]
至言ですね。ビデオゲームも同じです。ままならないからといって逃げてばかりではいけません。きちんと向き合わなければなりません。……でも本音を言うと、ちょっと、今は、対戦ゲームは……。
じゃあなにをするのかというと、
そうです。もっとカジュアルに! 気楽に! 肩の力を抜いて! プレイすれば世界が明るく見えるに違いありません。セールで買って積んでいたゲームを崩しましょう! で、何故『Infinity Blade 3』はこんなに難しいんですか?
ナンバリングタイトルはいちおうそれなりにやりこんできたのですが、『3』の難度は段違いもいいところ。”探求者”に挑む英傑2名がそのへんのザコ 敵が放つ蹴り連打であっさり沈む様子を繰り返し見せつけられ、「なんかプレイの仕方間違ってるんじゃないか?」とすら疑いました。
やることといえばモーションを覚えて避けるだけ、それは変わっていません。ただ、『GODHAND』みたいな難しさになってしまったのです。いきなり『3』から入るゲーマーはそういないでしょうから妥当といえば妥当な味付けなのですが、それにしても反骨精神にあふれたバランス感覚です。
だからダメだというわけではまったくなく、まだ1周クリアすらできていないもののプリミティブなゲーム性を満喫できています。これくらいで今はちょうど良いのです。あと、イーサー編でボウガン先制攻撃するのを見て毎回笑っています。あと1000回は笑えるでしょう。
そのほか、Vita は『GRAVITY DAZE』をつつがなくクリアしたのち『塊魂 ノ・ビ~タ』で稼働中。あとはようやくサントラが発売される『真・女神転生4』を今一度触ったり、『だるめしスポーツ店』にムキになったりするなど。
ニンダイで流れた衝撃のトレイラーからはや1年。ようやくこのバトルBGMを堪能できます。
あと2週間はこの調子で平和なゲーミングスタイルを貫きます。
Okunokami Kuheiji
お世話になっております。
年が明けてからわけがわからないレベルで本業が進行しており、腰を据えてゲームをやれていない状況です。まだCall of Dutyがないぶんマシですが。
そんななか、外でプレイできるもの、携帯機……そう、ドラゴンズクラウンしかゲーム購入していなかったPS Vitaの出番です。部屋の中のどこかにあるはずの『サガフロンティア2』が発掘できていないため、とりいそぎゲームアーカイブスで購入しました。『Diablo III:Reaper of Souls』が出るまでのらりくらりとゲームをしていければと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
Dimitri Toichi – 星のカービィとおこしにカビ、どっちがいい?というネタがカービィ4コマにあった気がするが検索しても見つからない
『星のカービィ トリプルデラックス』やってました。 Yasuda に「意外だ」「カービィ好きアピールしやがって」などと言われましたが私は元来カービィ好きです。ちょうど『星のカービィ スーパーデラックス』をプレイしまくった世代ですから。
その世代の多くの人間は、カービィに『星のカービィ スーパーデラックス』を基準にした操作性を求めます。 B ボタンでジャンプ、 Y ボタンで吸い込みです。ですが今作の操作は A ボタンでジャンプ、 B ボタンで吸い込みのようです。キーコンフィグさえありません。
これは、今作が『星のカービィ スーパーデラックス (以下 SDX )』ではなく、 Wii で発売された、 Wii コントローラで操作できるカービィを基準に設計されたからではないでしょうか。SDX を懐かしむ大人より、カービィを知り始めた子供をターゲットにするのは当然でしょう。
ところで、今作ではトリプルデラックス(3D)と銘打つだけあってカービィが画面の奥や手前へ行ったり来たりします。いわゆるワールドをクリアすると、カービィは曲がりくねったツタをよじ登って次のワールドへ移動します。
ボスを倒して少々疲れた頭でそれを見ていると、カービィが「ピンクの悪魔」などと呼ばれる理由が少しわかりました。1等身のピンクでまるい生命体が笑顔で超高速でツタを登っていくすがたは、敵にとっては悪夢としかいえないでしょう。オタコンが恐れていたのも理解できます。
UnFreeMan – アンプラグドゲーミング
ここ数ヶ月ほどTCG熱が高まっていて、もう何でもいいから手頃なTCGはないかと思っていたところ『Code of Joker』というセガのアーケードゲームを紹介していただいたので、先週末から今日まででコイン30こほど投じてきた。そして得られた結論は「”何でもいい”は言いすぎだったな」ということだった。人間何事にも限度というものはあるようだ。
それなりにビデオゲームにおけるカードゲームジャンルには触れてきたつもりだが、ビデオゲームオリジナルのルールで、かつMtGや遊戯王TCGのような対面式デュエルというゲームは意外と少ないように思う。特に家庭用機ともなればなおさらのこと。すぐに思いつく範囲だと『カルドセプト』は大好きだけどベースはモノポリーだし『エンドセクター』はデュエルかと言われると言葉に詰まる。あとあれは変にリアルタイム性が強くてバランスが悪かった。
家庭用機だと『THE EYE OF JUDGEMENT』が最もデュエルしていただろうか。これはリアルカードをカメラに写して戦う、ある意味での本格派であった。次点で『トレード&バトル カードヒーロー』これも好きなのだが、続編が何か違う方向に行ってしまっていた。とりあえずストーリーデモは飛ばせるべきだった。
MtGも遊戯王TCGも、それぞれビデオゲーム版が出ていて遊ぶことは容易だ。だが私はせっかくビデオゲームで遊ぶのだから、ビデオゲームでしか遊べないカードゲームを遊んでみたい。その点『Code of Joker』 には「あるカード種からランダムでカードをドローする」というような効果があり、これは確かに物理カードでは難しい処理なので、少なくとも「ビデオゲーム 専用のカードゲーム」を作ろうとする姿勢は見える。その点は応援したいし、今後も注目していきたい。なにはなくとも、まずは私からコインを投入する意欲を 奪って余りあるインターフェイスを徹底的に改善して欲しいところだが……