あけましたゲーミング / Jan 2nd 2014
Gamers Geographic 日本語版ライター陣が新年早々の一週間にプレイしたゲームについて思い出すのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。
Nobuki Yasuda – 寄生する男
『すれちがい迷宮』飽きました。
失敬! いや失敬! やっと終わりました……長かった……。
思えば『すれちがいMii広場』アップデートからはや半年、忘却の彼方へ追いやること数ヶ月、思い出したかのように再開したのが1ヶ月ほど前。絶対にクリアしてやるという一念を岩に通す心持ちでようやく全フロア制覇にいたりました。
ただ、そこそこ効率に徹したスタイルを採用したためプレイ時間そのものは(相対的には)長くないはずです。スキル「きゅしゅう Lv.3」持ちの「ふうじんトルネード」を手に入れたのちは完全に消化試合でした。費やしたゲームコインの枚数はよく覚えていませんが、たぶん500枚は 越えています。
恥を忍ばずに申しあげると私、安田は引きこもり一歩手前のインドア体質です。駅前の家電量販店になんか行こうものなら、人混みに揉まれてめまいと頭痛にさいなまれ、すれちがいランプの確認どころではなくなります。
そこで私は一計を案じました。プランはシンプルです。妻の通勤用カバンにしのばせておく、ただそれだけ。これにて毎日5~10回のすれちがいにくわえ、ゲームコイン10枚を安定して獲得することができました。
経済的に寄生するのは百歩譲って――譲られて、まあ許されるとしましょう。しかしゲームでまで、しかもよりにもよってすれちがい通信なんかでパラサ イトするのはいかがなものか。私はつねに自責の念と斗争していました。すまない妻よ、3DS みたいな重量物を毎日運ばせて……こんなゲームのために……だがそれもようやく終わる……長い闘いだった……。
いろいろな意味でゲーム本来の設計から逸脱した遊び方だったかもしれませんが、私は楽しかったです。たとえば、末期状態で「いかにして妻に気づかれない形でカバンに隠すか」など。容積は小さくともテクニックはあるものです。まったくもって無駄な工夫なのですが。
あとは、妻がそれなりにプレイしている『すれちがいガ~デン』の補助をする、『すれちがい合戦』で生贄になりつづけるなどといった、「インゲーム」トレードなんかもありました。これもきっと家庭内ゲーミングの形です。
『すれちがいシューティング』は早々にひと通りクリアしてしまったので残るは『合戦』と『ガ~デン』なのですが、まず前者は先行者らとのパワーバラ ンスが完全に崩壊しており、まともにゲームにならないのがつらいところ。というよりもうやりたくありません。後者はゲームのテンポが・内容が・雰囲気が、 といった問題はさておくとして、そもそも植物は本物を自分でがんばって育てるのが好きなのでそちらに専念する所存です。
ほかに個人的なイベントとしては、PS Vita を買ったこと。今まで持っていなかったのか!? はい持っていませんでしたやりたいゲームがなかったからです映像を外部に出力できないからですここまでテンプレです。PS Plus の無料配信ソフトを漁ったのち、さっそく『GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動 (略称: デイズ)』を購入しました。まだ序盤も序盤なのでゲームについてあれこれ言及するのは避けますが、とにかく主人公の女の子がかわいいのでそれですべてが許 されると思います。ああそうそう、土管に粗大ごみの椅子だけ置いて「素敵!」と心の底から言い放つ感性も大事ですね、どういう教育すれば実現できるので しょう。
あとは通常運行として『Counter-Strike Global Offensive』をコンスタントにプレイ中。まだまだ納得のゆくプレイにはほど遠いものの、少しずつでも上手くなっているのを実感できています。ゲー ムの原始的な快楽はそうしたものではないでしょうか。
UnFreeMan – 職場に寄生する男
年末年始は休みが2日間しか無かったが、私としてはそれなりに充実したゲームライフを送ることが出来た。年末恒例のSteamセールでの散財は言うに及ばず、私が心待ちにしていた『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』は期待に違わぬ内容で、年が変わる前に一気にクリアしてしまった。最近の3Dゼルダは演出もダンジョンも長ったらしいという人、DS版のタッチペン操作に馴染めなかった人の溜飲は間違いなく下がる良作である。シリーズの名を、続編の名を冠するに足るタイトルといえる。
Steamセールでは、何気なく購入した『Risk of Rain』が思わぬ拾い物だった。 ある程度ランダムに生成される地形を突破してクリアを目指す、いわゆるローグライク要素のある横スクロールアクションゲームなのだが、初期状態では非常に難易度が高く、遊び方を模索するだけで1日が経過してしまった。ほかにも自分のものすごい頑張りをアイテム運というどうにもならない要素に押しつぶされたり、死んだら終了ながら死ぬまでは周回プレイが可能なので調子に乗って5周したら画面内の描画オブジェクト数がものすごいことになってOSを巻き込んで落ちたりとエピソードに枚挙がない。
本作については近いうちに稿を改めて紹介したいと思う。自分の上達という、砂を噛むようなゲームプレイが好きな人におすすめだ。リアルラックを腕前 でねじ伏せ、腕前がリアルラックにねじ伏せられるゲームなのでやや人を選ぶかもしれないが、このゲームに関しては理不尽も一興であろう。1ゲームも短い し。
本年もこんな調子で、出来る限りゲームに触れて行きていければと思う。そうでなくとも未だ正体不明に近い弊誌だが、今しばらくこの半潜行状態のまま営業する予定である。今しばらくこのスタイルでの弊誌にお付き合いいただければ幸いである。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。