スリーツー / Feb. 4th
Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについてゾロ目の日付と PlayStation 4 の国内発売に惑わされることなく思い返すのが[Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。
Nobuki Yasuda – 過剰な無双成分摂取による中毒
無双飽きました。
失敬。無双シリーズをまともにプレイしたのが『真・三國無双3』以来約10年ぶりだっただけです。10年……? いったいこんな長い時間、私はなにを……? うっ、頭が……!
とくに理由もなく、ということもなく、今週は頭を使う気にとてもなれませんでした。できるだけ思考停止していたかったのです。そこに白羽の矢が立っ たのが『無双Orochi 2 Ultimate』。友人がまたソフトを私の自宅に投げ込んでくれました。彼はしばしばゲームを提供してくれているので、私の貴重なパトロンの一人といっ ても言い過ぎではないでしょう。
3000日以上ぶりにさわる無双、いかに進化していようか。いや、しているはずがない! 歩みを止めていることが無双の無双たるゆえん! ガワだけ変えて無双の名前をつけただけのタイトルが大量生産されているではないか! 私は知っているぞ!
という思い込みはいくらか当たっていたのですが、同じくらい外れていました。たしかにやるべきことは大筋で驚くほど変化していません。しかし、「『3』と比べて」という(限りなく無意味な)条件つきで、細かな部分では多くの変更・改善がほどこされていました。
おもわず”食う・寝る・無双”を数時間続けてしまうほどには価値のあるタイトルであり、ゲーム部分はもちろん異形すぎて逆に笑いすら誘う世界観もま た魅力的。朝の5時ごろ(これを弊誌ではスーパーニートタイムと呼びます)に「上杉謙信から福引き券をもらった!」の文字列を見た瞬間、変な笑いが止まら なくなりました。
肝心のゲームはというと、探索・時間経過による難度上昇などを含めた(ちょっとしたローグ的な)モードが追加されており、際限なきキャラ育成が中核 にあるとみました。事実、私が育成しきった、つまりレベル100・転生8回・オールステータスカンスト・理想的装備所持キャラは徐庶・関羽・張角・素戔 嗚・渾沌・ジャンヌダルクとじつに6名におよびます。目的が手段化した典型例といえるでしょう。ここまで鍛えられると難度に関係なく敵はすべて蒸発しま す。
いわゆる”無双”部分も久々にやると新鮮味がありました。昔は――という表現を使うしかないのですが――なんだかんだいって C4 や C5等をばらまくだけのゲームであり、機微としては「高難度モードでは弓兵が危険なのであらかじめ遠間から狙撃しておく」程度のものでした。
本作ではそこからさらに一歩踏み込み、一線を超え、「適当にボタンを押すだけ」へと進化しています。とくに上掲の徐庶はひどく、敵を見かけたら R1 を押すだけです。誇張抜きにそれ以外のことをする必要はなく、また配慮すべき要素も存在しません。これは悪いことではありません。そして面白くもありませ ん。ですが楽しいのです。それが無双の無双たるゆえんであり、私が長時間プレイするにいたった最大の理由でしょう。難しいことを考えずに済み、かつ創りこ まれた良質なゲームというのは存外少ないものなのです。
さて、ストーリーモードはクリアし、アルティメットモードも2周し、キャラ育成も装備編成もほぼ理想型となり、やりたいことはおおむね完遂しまし た。これにて『無双Orochi 2 Ultimate』をクリアしたと認めます。次に同シリーズをやりこむのはまた10年後になるかもしれません。
Dimitri Toichi – Dino-D-Horde Selection
「『ORION: Dino Horde』が安いですよ!買いですよ!」「ちょっと待ったやめておくんだ」「えもう 4pack 買っちゃいましたよ」という会話ののち、ローンチの日以来起動していなかった『ORION: Dino Horde』を coop プレイ。約21ヶ月経った今でもアップデートが続いているとは驚きです。
かすかな記憶によれば、このゲームはだだっ広いマップを延々と目的地まで走って戦ってまた目的地まで走るゲームでした。どうやらこの記憶は正しく、そしてゲーム内容もあまり変わっていないようです。
ゲームを開始するとまずは数 km 先の Power Generator を起動するために数分かけて移動、その後に Outpost を占領するためにまた移動、そして Power Generator を守るためにまた移動。乗り物を購入するまでは大変です。
UnFreeMan – 鉄道経営 in 鉄道
通勤時間の全てを『A列車で行こう3D』に費やす日々が始まってからまもなく1週間。
やるべきこと、考えることが多く、それでいて人事を尽くしてしまえばあとは見守るだけというゲーム内容であるため、電車の中での到着待ち時間、そし て自宅での私の睡眠時間をガリガリと削っていく。スリープ中にも時間が進むオプションももちろん搭載しており、隙がない。1日とあけずに遊んでいるが楽し い、良いゲームだ。
さて、本日はついに PlayStation 4 の国内での発売日だ。据置ゲーム機であるため、幸いなことに『A3D』とはまったく競合しない。なんなら2本同時に遊んでもいい。
先週の雪で配送状況がどうなるかと思ったが、どうやら予定通り発売日に私の手元に届いてくれるようだ。以前も書いたが『KNACK』には非常に期待している。どうかこの期待が裏切られることがありませんように。
Sijima -ヴァレンティオンデー駆け込み
シーズンイベントはMMORPGにつきものですね。『FF14』でもヴァレンティオンデーと題したバレンタインイベントがあり、街はハートとリボンにラッピングされどこもかしこもピンク色に染まっていました。イベントは2月17日まででしたので、筆者も駆け込みでイベント装備をゲットすべく、クエストに挑んでみました。
三大都市を巡り、ちょっぴりほろ苦いチョコにまつわる3つのおつかいクエストを終わらせるとさらに苦い現実が待っていました。男性キャラは「ビター ハートチョコ」、女性キャラは「ピュアハートチョコ」を持っていて、最低1つは異性とチョコを交換しなくてはイベント装備がもらえないのです。街で「出) ビターハートチョコ 求)ピュアハートチョコ」とシャウトすべきか一瞬悩んだのですが、マーケットボードを見たら普通に出品されていたため市場で入手しま した。
マーケットは需要と供給を冷酷に示すため、男性用チョコは250ギルからだったのに対し女性用チョコはなんと2000ギルからという高値がついていて、ネトゲにおける男女キャラ比を見せつけられた思いです。
愛はコンビニでも買えるという歌がありますが、エオルゼアでも愛はマーケットで買えました。なんだか世知辛い。
Calma – 極悪難易度
Flappy Jam の参加タイトルを片っ端から遊んでいます。なかでも Terry Cavanagh 氏の『Maverick Bird』がお気に入りです。「こんな難しいゲームやってられるか!」と何度も思いながら、ついつい遊んでしまうんです。