桜散るゲーミング / Apr. 2nd
Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて花見の場ですらゲームをプレイした記憶を蘇らせつつ陳述するのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。なお、「花見でゲーム」は安田の実体験。
Nobuki Yasuda – ゲーム物質過敏症
ゲーム飽きました(4か月ぶり3度目)。
失敬。いやしかし、今週は重篤でした。わりと深刻にゲームやっていません。ただし、忙しかったからだとか、やりたいゲームがなかったからだとか、そういった理由ではけっしてないのが特徴です。
多くのヘビーゲーマーならば一度は陥ったことがあるはずです、この「ゲームやりたくない病」。どんなにゲームに思い入れがあろうと感染せずにいるのは至難です。そして、一度罹患すると定期的に発症します。今回の4か月というブランクは比較的長い部類です。
症状が現出したときの対処は2つ。まず、四の五の言わずにとにかくゲームを詰め込む。これは前回やりました。激しい痛みをともないますが、一時しのぎとしては有効です。気づいたときにはまたふたたび勝手に手がゲームを始めていることでしょう。
さて、今回は上記根性論メソッドは通じないほどの危篤状態です。ゲームハード・ゲームソフト・ゲーム用PC、すべてを売り払いかねないような精神状態でした。錯乱しているのか? 本当に通院するべきなのではないか? とのご心配の声があがるかもしれません。しかし、少なくとも似たような病状をみせた人間を私以外にもう1人知っています。ですからこれはたしかに奇病ではありますが、私のネジがついに一本残らずどこかに行っただとか、そういうことではありません。
ではどうするのか。まず、ゲームの”投薬”は最低限にとどめます。逆にいうと完全には遮断しません。少しずつ少しずつ、一滴一滴職人が丁寧に丁寧にまごころをこめて絞り出したエキスがごとく、毎日ごく少量かつ複数のゲームを投与します。『Diablo III: Reaper of Souls 』、『Titanfall』、『PAYDAY 2』、『北斗の拳 ~審判の双蒼星 拳豪列伝~』、『艦これ』、Steam のよくわからないアーリーアクセスたち、その他もろもろ……それぞれを数十分、あるいは数分ほどだけ減感作療法がごとくプレイするのです。そうしてゲームへの”火”が完全に消えるのを避けつつ――
そう。読書です。ただしマンガ限定縛り。いやー Kindle(アプリ) は便利ですねえ。自宅にはいわゆる”自炊”環境はひととおり整っているのですが、それゆえにあの面倒な手間を完全に省けるというメリットがこの上なく感じられます。そして、「そもそも体積がない」というあたりまえにもほどがある快感。
また、各種ゲームディストリビューションサービスに負けず劣らずのペースで展開されるセールは、未知の名作への導線となってくれます。作品名すら聞いたことのなかったこのマンガがこんなに素晴らしかっただったなんて、と嘆息すらすることも。
ゲーム? そう、こうやってマンガを読み漁っているとゲームしたくなってくるんです。本当ですって。そうですね、来週くらいはまた元気に一日中ゲームやってると思いますよ。
……。なんかここ1か月くらい同じようなゲームしかしていない気がしてきました。これはよろしくありません。
Okunokami Kuheiji – I remember now……
I was an player of the Hack & Slash! I was neglect my work!
冗談抜きで仕事が手につかない状態です。オンラインゲームはやはり情報が出そろってくるまでの間が一番楽しいのです。未知のアイテム、未知のビルド。果てしなきとまではいきませんが、それなりの広さがあるフロンティアがそこには広がっています。Yasudaとは正反対の、ただひたすらゲームをしていたい状態、しかも『Diablo III』限定で……いわゆる「ハマっている」というやつです。
本気で『Diablo III』しかプレイしていないかと言われると、たしかにあるていど時間をとってプレイするゲームはそのとおりです。先日リリースされた『O’REILLY COLLECTION』をプレイしております。プレイしている時間とこの本欲しいなと調べにかかる時間をあわせると意外と時間を投入していたことに気づいてしまいました。当然ながらオライリー・ジャパンのサイトを見たほうが早いのですが、それはそれです。
Dimitri Toichi – ちゃんと掃除しろよ
Steam 版『Biohazard 4』してました。
『Biohazard 4』は今では多くのゲーム機でプレイできますが、一番最初に発売された GameCube 版の発売日は2005年1月11日。9年前のゲームです。しかしながら、そして恥ずかしながら、筆者は2005年当時から今までの9年間、動画配信視聴勢でありました。で、実際プレイしてみると、操作がとても難しい。
筆者はレティクルが表示されない FPSである 『Killing Floor』を長時間プレイすることにより、非エイム状態でなんとなくディスプレイ中央を狙いヘッドショットするスキル(ただし対 AI 限定)を手に入れたのですが、なんと……TPS ではまったく役に立たないのです。
あたりまえです。よく考えてみると、TPS は Hitman や The Elder Scrolls、Fallout のシリーズくらいしかプレイしたことがないのです。
ですが動画配信を視聴し続けた結果、ノウハウだけはいくらか持ち得ています。最初の犬は助けましたし、宝石は肥だめに落とさず手に入れましたし、パニッシャーは即売りました。
そしてこのゲームをプレイするにあたり、ほぼ全ての男性がすることも理解しています。これは儀式であり、このゲームに対する礼儀であります。
さて、15時間ほどプレイして、先日ようやくこのゲームをクリアしました。実際にプレイしてみると、あの時代に誰もが『Biohazard 4』をプレイしていた理由がわかりました。面白いもん。
UnFreeMan – 光速の異名
毎日毎日『Diablo3』で、オバマ似の元天使に袋を貰って中身を確認し舌打ちをする作業からの救いを、私は広大な宇宙に求めた。
『FTL: Faster Than Light』が新要素を大量に追加してのバージョンアップである。これを機に久々に遊んでみたがやはり面白く、あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。
追ってくる反乱軍の艦隊に追いつかれないように、ランダムイベントに満ちた宇宙をひたすら逃亡するというゲームであるが、ゲームのテンポの良さ、独特の冷たい空気、緊張感と工夫を受け入れてくれる戦闘が高い完成度でまとまっておりお勧めのゲームだ。
バージョンアップにより、上級者向けに新イベントや新種族がくわえられた「Advanced Edition」モードが追加されたほか、ゲーム全般に渡って細かな修正や改良が加えられており、全体的にかなり遊びやすくなった。1ゲームは最長1時間程度と長くなく、ゲームをクリアするにしろ敗北するにしろ心地よい疲労感と次回ゲームへの経験をもたらしてくれる良いゲームなので、少し気が早いが連休向けにどうだろうか。有志による日本語化も進められているので Wiki を参照されたし。