Now Gamingは毎週土曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて書きちらします。今週はゲーム外では新型iPhoneの発表で(不思議な具合に)盛りあがったほか、『Destiny』と『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』が発売され、豊作と呼ぶにふさわしい1週間でした。
安田伸毅「一番最初に飽きたと言ったら負け」
『Destiny』と『スマブラ for 3DS』、ともに飽きた。
失敬。これは嘘八百成分100%である。だいたい、『スマブラ』に至っては発売からまだ1日と経っていない。飽きたと本気でのたまう人がいたならそもそもゲームをプレイすべきではない。
だが……、たまにはやってみたかったのだ。名言「一番最初に飽きたのは俺」、そして「実態はたいしてやっていない」というやつを。とりあえずキャラを出そうと思う。そして妻の気が向けば夫婦で対戦することになるだろう。
ちなみに『Destiny』は本稿執筆時点でレベル15。ごく自然な進行スピードだ。こちらも文句なく面白い。内容が内容だけにすぐにインプレッションをお届けするのは不適切かもしれず、そこが悩ましいところだ。
齋藤宏一いわく「デスティニーファンタジー」
『Destiny』購入。購入から数ヶ月、ついにPS4が本格稼働。
さっそく安田とプレイ。全体的にただようHalo感が「ああ、Bungieだな…」と思わせてくれる。非常に良質なコンテンツなので、PS4をお持ちの方はぜひ購入されたし。PS4ごと買ってもそれはそれでアリだ。MMOタイトルだが、一人でやってもよし、みんなでやってもよし。ちなみにレベルまわりも優秀で、低レベルのフレンドとプレイしてもほどよい難易度でプレイできる。レベル3の雑魚でもレベル8の雑魚でも対して固さが変わらないのはなんらかの大いなる力が働いているのだろう。
『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』もぼちぼちプレイ中だ。ようやくアイテムレベル上げも一段落し、クリスタルタワーをぐるぐると回っているが、メンバーに手慣れた人が多いので完全に「みんなでボスをボコるゲーム」になっている。このわいわい感は非常によろしい。
MMO2本立てというヘビーな状態だが、来週もどうにか時間を作ってプレイしていきたい。
野村光いわく「あつまれ!ソーシャル正義の戦士たち」
ツイッターハッシュタグ #GamerGate をはじめ、ゲーム界隈で悲しい論争が最近多い。そのなかでネット論争をパロディしたゲーム『Social Justice Warriors』を知った。販売・開発 Nonadecimal。2014年5月12日発売。対応プラットフォーム PC(Windows Mac Linux)。定価1ドル。
タイトル名となったスラング「ソーシャルジャスティスウォリアー」は、ソーシャルネットワークサービスをはじめとするインターネットで正義を振りかざす人たちを意味する。Googleで画像検索すればジョーク画像がみつかるとおり、よいイメージはない。
本作はその社会現象をモデル化し、ファンタジー調ハクスラのコンテンツで飾ったものである。ゲームとしての奥深さはさておき、風刺として奥深い。4つのクラスから選択し、ソーシャルジャスティスバトルをはじめよう。そして、正義の名のもとに口舌の刃でトロル(嫌がらせする人)を滅しよう。
戦闘はコマンド形式で、トロルを狂わせるか評判を地に落とせば勝利となる。ソーシャルジャスティスパラディンはカラーリングと盾のマークで察するとおりツイッターネタで、とれるコマンドもツイッターを由来とする。「返信」は命中しにくいもののトロルの正気を大きくそこない、トロルの失態を「リツイート」すれば正気と評判を減らせる。名指しせずほのめかすような「陰口」をはけば、自分の評判を少しそこなうもののトロルの評判を確実に削れる。さあ、ソーシャル正義の戦士よ。ソーシャル命のかぎり戦い、インターネットに正義をもたらすのだ!
本作は知らずのうちにソーシャルジャスティスウォリアー行為する危険をほのめかす。なにげなくゴシップをリツイートしてトロルにヘイトを向けられたり、ストレス発散で陰口をたたき自分の評判を知らずに落としてはいないだろうか? きなくさいツイートボタンを押すのは本作を1プレイ遊んでからでも遅くはない。