盗人に追い銭
Now Gamingは毎週土曜日。各ライターがその週にプレイしたゲームについてものぐるおしく書きちらします。
安田伸毅いわく「銀行、討ち取ったり」
『PAYDAY 2』のThe Big Bank飽きました。
失敬。例によって嘘です。飽きる要素が見当たらない――というより、現時点では強行突破以外のスマートな方法でクリアできていません。ミッション開始時に入るBainからの通信「もしドンパチするハメになってもプランBがあるから安心しろ(要約)」に毎回申し訳ない気持ちになるのです。このままでは立派な強盗の前に戦争狂かシリアルキラーになってしまいます。もう少しがんばりましょう。
ところで、本作を熱狂的にやりこんでいる日本人プレイヤーは実在しています。野良でプレイしているとしばしば出会う方がいて、カンストしたレベル・おどろくほど安定した立ち回り・1000時間を超えるプレイタイムと、その存在感は尋常ではありません。フレンドらとボイスチャットしながらプレイしていたとき、つい口をついて出た彼(あるいは彼女)の愛称は「先生」でした。
先生。そう、先生です。文句なし。先生、お願いします! FBIの群れの虐殺も困難なステルスも、あなたの前では近所のコンビニに行って缶チューハイとポテトチップスを買ってくるくらいの難度のはずです!
もう少しがんばります。
齋藤 宏一いわく「超兵器」
PS4『Wolfenstein: The New Order』プレイ中です。ナチスの科学力は世界一とどこかの軍人が言っていたような気がしますが、それにしても世界一すぎます。こんなの出てきたらそりゃあ連合軍負けますよ。
ゲームプレイとしては2000年代のFPSをパッドでやっているといった感じで、少々つらいものがあります。ステルス要素として士官にバレるとアラートが鳴るというものがありますが、時間切れがなく永遠に追いかけられます。そのうえ士官の服装がそこまで目立つものではなく、いつのまにかアラートのバーが消えていたというのも日常茶飯事です。また、ナチスの科学力によりアーマーを着ている一般兵士がやたらと丈夫で困ります。アラートで出てくるのも同種の一般兵士であるため、変なところで警報を鳴らすとどうにもならなくなることもあります。
Normalでプレイ中でもステルスしない場合は死に所に事欠かないためスニーキングがほぼ必須のように思えます。まじめに撃ちあいしているといくら弾があっても足りないのです。しかし、ステルスがそこまで緻密に作りこまれているわけでもなく、ストレスフルな撃ちあいか微妙なステルスかの二択となってしまっています。本気でステルスしたいなら同時期に発売された『Thief』をプレイすればよいわけで、なんともいえない気分です。
また、武器の交換をR1長押しで出てくるリングメニューからおこないますが、これがまた微妙にわかりづらくて困惑します。そもそも説明書にリングメニューの画像がなく、見つけた瞬間こんなものがあるのか、と驚いてしまったレベルです。そしてこれらの武器も普段持っているのはアサルトライフルやハンドガンという見慣れたものなのが非常に残念です。せっかく超技術要素があるのですから、もっとゴテゴテとしたビーム砲とか80年代テイストが漂ってきそうな熱線銃とかそういうのはないんでしょうか。まだ半分をすぎた程度なので、今後そういったものが出てくるかもしれませんが。
超兵器要素のありそうな人造人間やロボット兵も結局持っているのはガトリングガンだったりします。もうちょっと怪しい武器だとよかったのですが。超兵器要素のあるロボットもいるにはいましたが、壁に隠れていようと隣に着弾するパルスグレネード、かつ射撃ペースもそれなりに早いためダメージを与えられる武器がすぐ使えなくなってひたすら逃げ回るという面倒なだけのボスだったのが残念です。
空山 緑郎いわく「転落」
『Diablo2』のかたわら『マリオカート8』を遊んでいる。写真は一位で迎えたラストの直線を「トゲ甲羅→赤甲羅→3連バナナ体当たり→キラー」のフルコースでもって叩きのめされた直後のものである。そのまま最下位でゴールを通過せずにレースが終了した時は思わず笑ってしまった。
これが笑って流せるのは、本作のオンライン対戦が基本的に1レースマッチであるからだ。次で勝てばいい。次のレースに切り替えていけばいい。
これが連戦強要+すべて勝たないと評価がつかないCPU戦となると途端に苦行に転じるのだから困る。CPUが異様に強い150ccとなればなおさらである。カップ優勝はそれほど難しくないのだが、4連勝しないと星がつかないのはいかにも厳しい。どんな達人でもアイテム運に事故るのが本シリーズであり、そして本作のCPUはアイテムでの狙撃がうまい。
べつに高評価を狙わなければよいだけの話なのだが「がんばれば取れそう」なところに評価システムがあると、ついイライラするまで取り組んでしまう。なにより本作は楽しいし。
でももうフラワーカップは飽きたよマリオ兄さん。
澤 慎二いわく「昔は美人だと思っていました」
私が高校生だったころにPC-9821で遊んだ『Alone in the Dark』がiOSに移植されています。タイトル画面から「Return to DOS」が選択できるなど、見事にそのままです。なつかしい作品が移植されるのはうれしいことですが、せめて操作関連は新しく作り直してほしかったです。
オープニングでカエルが車にひかれそうになるシーンや、窓から犬が飛び込んでくる演出などに興奮しながら遊んだ記憶がよみがえります。クリアしたかどうかは覚えていないので、iPhoneで殺人事件の真相を解明したいと思います。
野村 光いわく「日本語で遊べるよ」
Ludeon Studios開発中のSF西部劇コロニーシム『Rimworld』で日本語MODが公式プロジェクトになりました。私も微力ながらお手伝いしています。
ユーザーインタフェースの一部が日本語表示となり、英語が不慣れな方にも遊びやすくなったかと思います。テスターの翻訳作業が順調に進めば、アルファの段階で日本語化される予定です。
有坂十一いわく「DLCの総額が本体価格に近づいてきた」
強盗しました。6月17日にリリースされた『PAYDAY2』のDLCマップThe Big Bankでは、大金庫から札束が入ったバッグを運ぶ際のオプションとして、BUS STOPなるものが選べます。これを選択すると、下のように大金庫近くにバスが突っ込み、そこを通って脱出することになります。
ちなみに銀行の建物の元ネタはアメリカ合衆国財務省の庁舎です。Bigどころじゃないですよ。
オーストラリアで100年以上続く代理戦争に荷担しました。『Team Fortress 2』の中規模アップデート「The Love & War Update」がリリースされたため、これに乗じて5度目か6度目くらいの出戻りです。
久しぶりにTF2をプレイしましたが、前回プレイした時とあまり変わっていません。変わらず面白いです。
アップデート発表時に公開されたムービー"Expiration Date"は、描写がとにかく細かく作り込まれています。スカウトがテーブル付きチェアから降りようとしてテーブルに引っかかるシーンがお気に入りです。