Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。230回目です。ゲームをして気晴らししましょう。
ストレージ空き容量との戦い
今週は「Xbox Game Pass」がついに国内でも提供開始。これまで、海外で「何々がGame Pass入り」とかニュースになっているのを羨ましく眺めていましたが、ようやく仲間入りできました。マイクロソフトの販売タイトルを含め、発売日からカタログ入りするゲームもあるため、それで月額1000円程度はお得感が高い。
マイクロソフトによると、 加入者は以前より40%多くのゲームをプレイし、30%多くのジャンルに手を出し、さらにカタログ外のゲームをプレイする機会も増える傾向があるそうで。また、カタログ入りすると通常購入は減るかと思いきや、露出増により逆に売り上げが増えたという証言が開発者からも出ており、皆が幸せになれるサービスとして上手く運営されているようです。私はと言うと、とりあえず『Minecraft Dungeons』をプリロード。『NINJA GAIDEN II』も久々にプレイしてみよう。
by. Taijiro Yamanaka
グリッチにおののいて
人生でもっとも怖かった悪夢があります。遊んでいたNINTENDO64がバグって真緑の画面になってしまい、永久にそのままになるというもの。たったそれだけの内容でしたが、以来あらゆるホラーにおいて「グリッチ表現」がいちばん苦手です。昔なら『ナナシノゲエム』の画像を見るだけで凍りつきましたし、近年は『Doki Doki Literature Club!』が最恐と信じて疑いません。『ぼくのなつやすみ』8月32日バグを知って眠れなくなった日々も懐かしいです。
で、最近遊んだのが『The Open House』(関連記事)。最新のナノドローンで、ある一軒家を撮影しつつ内覧するという作品です。まさにグリッチフェチにはたまらないであろう演出が盛り盛りのデジタル・ホラーでした。それにしても現実においては「カメラ越しの映像=人間の眼より正確に事実を映しとるもの」という認識なのに、ゲーム内の視点が「カメラ越し」になると途端に不安になるのは面白い逆転現象ですね。
ところで、なぜそれほどバグが苦手なのか。幼少期から慣れ親しんだ遊び場は、野原でもなく川でもなくゲームの中でした。だから「もっとも信頼している場所」の秩序が壊れることが本能的に怖いのでしょうか。古来、猟師が山の妖怪を恐れ、漁師が海の神を畏れたように、ゲーム好きにとってはプログラムの怪異が根源的恐怖なのかもしれません。
by. Yuki Kurosawa
これがバブみか
『ファイナルファンタジーVII リメイク』のティファがかわいいです。オリジナルの時から、とにかく寄り添ってくれるヒロイン度高いキャラでしたが、いつもクラウドを心配してる性格はそのままに、今作はお姉さん度マシマシ。個人的には、服装と声の両方の面で、あざとすぎないのがとても素晴らしく思います。伊藤歩さんの演技がとても自然で良い。そんなティファに首ったけなので、つい構ってちゃん行為をしてしまう。わざと道を間違い、「クラウド、そっちじゃないよね?」「クラウド、どこへいくの?」。困惑しながらも、優しく心配してくれるそんなセリフがたまらない。もっと喋ってほしいし、もっと困らせたい。これがバブみでしょうか。不思議な感情です。と、今自分が書いていた文を読み返して、真顔になりました。
ただし、ギャグセンスはなんかこう、もうちょっと変えてほしいところはあります。本作に限らず、最近の『FF』のコミカルなキャラは「騒がしいイカれ野郎」率が高いイメージで。記号的っぽい。今作も雰囲気が重々しくてとても良いのに、コメディシーンになるといきなり雰囲気が浮く。ギャグセンスというのは曖昧で正解がないので、変えるというのはめちゃくちゃ難しいと思うのですが、コメディ部分をブラッシュアップすれば、ゲーム雰囲気全体がさらに素晴らしく引き締まると思いました。
by. Minoru Umise