『ファイアーエムブレム 風花雪月』は「ペルソナ」とはちょい違う。『METAL WOLF CHAOS XD』の発売に感謝。『東方天空璋』でリハビリ。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。195回目です。熱中症に注意しましょう。

 

Devolverありがとう

今週は『METAL WOLF CHAOS XD』をプレイ。オリジナルの初代Xbox版は発売当時にハマった覚えがありますが、触れるのはそれ以来です。グラフィックの古臭さは否めないものの、軽妙な掛け合いや、ブーストで駆け回り手当たり次第バリバリ破壊していく、頭を空っぽにして楽しめるメックアクションは本作ならでは。それだけに、音量バランスの調整不足はバトルの爽快感が削がれて残念でしたが、PC/PS4版では既に修正されたようで。Xbox One版は週明けになりそうです。

また、サンフランシスコの煌々としたライティングがトーンダウンした点も話題になってますね。開発元によると、高解像度化したら元のエフェクトが正しく機能しなくなったため、あのように調整したのだとか。移植ならではの難しさがあるのですね。ただ、別の方法でオリジナルの絵に近づけるよう取り組んでいるそうなので、期待してパッチを待ちたいところです。
by Taijiro Yamanaka

 

ジャンルが決めづらい

最近は『Horace』をちょくちょく遊んでいます。主人公のロボットがあることをきっかけにはぐれた家族を探すというストーリー。基本は横スクロールアクション、たまにどこかで見たことあるようなレトロゲームをプレイしつつ進んでいきます。横スクロールパートは結構難易度高め。当たり判定がシビアなのか少し操作を誤るとスタートに戻されがちです。その分チェックポイントは多めに設置されているので、死にながらもストレスなく進めていけるかなと。レトロゲーム含めシチュエーションが豊富に用意されていて、全編を通してダレない構成になっていることも良いポイントだと思います。あと先ほどシチュエーションが豊富と言いましたが、言い方を変えると本作は色んなゲームの詰め合わせとも言えそうです。ともすればミニゲーム集になりそうですが、ストーリーでうまくまとめられているので違和感はありません。今のところアクション好きよりかは、レトロゲーム好きにオススメしたい一本ですね。ちなみに英語のみの対応ですが、綺麗なドット絵で状況を解説してくれるので、そこまでプレイに支障はきたさないと思います。
by Nobuya Sato

 

画像は傷薬を服用しただけです

『死月妖花~四月八日~』をクリアしたので、今週はSteam版が7月31日に発売された『Artifact Adventure Gaiden DX』を遊んでいました。『Artifact Adventure Gaiden DX』は、ゲームボーイカラー風のグラフィックを採用した、レトロな空気感のRPGです。往年のRPG作品と同様に、世界には滅亡の危機が迫っており、プレイヤーの操作する主人公は王から勅命を受けて、災厄が訪れる3年前の世界を旅します。王から直々に渡される物資が乏しいのはお約束ですが、その直後に選択する3人の仲間によって冒険が一変します。

年齢に伴い引退したが、未だ衰えを知らぬ剣聖。世界を巡り、あらゆる場所に精通した冒険家。災厄のため、世界のため私財を投げ売ってくれる貴族。剣聖は戦力に、冒険家を選べばファストラベルが可能になるのですが、特筆するべきなのは貴族を選んだ場合に貰える100万Gです。王様から餞別として頂いた金額が1000Gなので、実に1000倍の戦闘力を有しています。終盤の街へ飛んだり、いきなり3年後の世界へ行くことも出来るので、ちょっと装備を整えるだけでお金が力に。イージーモードが幕を開けました。このように好き勝手に冒険できるのが本作の特徴です。クエストと選択の結果が待ち受ける3年後の世界も相まって、懐かしくも新しい遊びに満ちたゲームでした。
by Keiichi Yokoyama

 

現代日本にも春と秋を返して欲しい

コミケの季節になりました。同人ゲームにもそれなりにアンテナを伸ばしたいなと思いつつも、今回はやはり東方シリーズの新作である『東方鬼形獣』を楽しみにしています。STGは長らく触っていなかったので、今週はリハビリも兼ねてちまちまと『東方天空璋』をプレイしたりしていました。東方シリーズは地霊殿以降離れていたのですが、天空璋は非常に気に入って久しぶりにやり込んだ作品です。文花帖系譜である『秘封ナイトメアダイアリー』も中々楽しんでプレイできたので、鬼形獣にもかなり期待しています。

東方シリーズは地霊殿以降難易度がやや上昇傾向にあったと思うのですが、天空璋はかなり難易度が控えめに作られていて、個人的にはLunaticクリアの難易度は妖々夢と同じくらいか、下手したらそれ以下ではないかと思っています。妖々夢の難易度を大幅に引き下げている森羅結界と同じようなシステムがあるため、厳しい弾幕にはほとんど向き合う必要がありません。ただし、6面のラストスペルだけはシリーズ全体で見ても屈指の難易度で、ボムも(ほぼ)効かないためこれをいかにして耐えきるかというゲームになっています。ラストスペルゲーという意味では風神録に近い所もあるかもしれません。

東方シリーズはSteamでの販売も始まっており、同人ショップ経由で買う必要がなくなったのでかなり手を出しやすくなっています。天空璋は最近の作品ということで全体的にシステムやUIも洗練されていますし、初級者から中級者への登竜門であるExtraが歴代作品でも一二を争う簡単さなので、「原典」のゲームに興味がある方はぜひ遊んでみて欲しい作品です。
by Mizuki Kashiwagi

 

ざっくりでもOKな予感

『ファイアーエムブレム 風花雪月』を進めています。他ゲームも並行しながらのんびり進めているんですが、日に日にクリア者が増えていき、ネタバレムードも出てきたのでちょっと焦ります。

ところ本作は発売前から『ペルソナ』ライクだと言われていて、たしかに行動力を消費して日時を過ごしパラメータを上げるなどは『ペルソナ3』からの系譜は感じられます。同シリーズはとにかく時間の過ごし方が重要なので、『ファイアーエムブレム 風花雪月』でもドキドキしながら時間を過ごしているのですが、あまりそこまで慎重に選ぶ必要はないような。というのも基本は生徒の育成なので、このイベントを抑えておかないとここにいけないとか、このパラメータまでイベントないと見れないとか、『ペルソナ』シリーズほど縛りは厳し目ではなく。ハードで遊んでる範囲では、少なくとも細かなスケジューリングが求められないので、思ったよりも気楽に遊べています。そういう意味も含めて『ペルソナ』とは結構違うかなと。

もともとおまかせモードもありますし、ある程度いい加減に進めても支障はない。でも、こだわれば強くできる。そんな感じのバランスなのかもしれません。ただ、毎週のあいさつ回りは支援的には必須ですし、手動でやる意味は極めて大きいので、比較的懐広くできていると感じます。
by Minoru Umise