PS4のリモートプレイでiOSデバイス試す。『キングダムハーツIII』の進むペース遅い。高評価ADV『Unavowed』で悪魔狩り。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。174回目です。弊社アクティブゲーミングメディアのPLAYISMが、『VA-11 Hall-A』のPS4版とNintendo Switch版の発売日を発表しました。予約販売も始まっているので、気になっていた方はぜひ公式ページをチェックしてみてください。

 

悪魔と秘密結社

『Unavowed』は、現代ニューヨークを舞台としたポイント&クリックADV。悪魔に取り憑かれていた主人公は、悪魔狩りを生業としている秘密結社「Unavowed」による悪魔祓いのおかげで正気を取り戻します。ですが主人公は、身体を支配されていた1年の間に各地で魔物を召喚したり、人間たちの心を操ったりと、悪事を働きまくっていました。そこでUnavowedの一員となり、後始末に向かうわけです。

Unavowedの仲間は、炎を操る元会計士の魔術師、剣術に長けた海賊とジーニーのハーフ、幽霊と話せる元アルコール中毒の霊媒師、そして無鉄砲だけど交渉力は抜群の女性警官と、興味深い経歴の持ち主だらけ。チャプターごとに仲間2人を選んで一緒に事件解決に向かうのですが、連れていく仲間の組み合わせによってパズルの解き方が変わってきます。パズルのヒントは多めなので、サクサクと先に進められるポイント&クリックADVとなっております。ポストTelltale時代のポイント&クリックといいますか。現代のゲームに慣れた人でもストレスを感じないような配慮が感じられます。

また、プレイヤーが予想するであろう展開に、もうひとひねり加えるようなドンデン返しにはニヤッとさせられます。思わず最初から最後まで、10時間一気にプレイしてしまいました。日本語非対応でも大丈夫という方にはオススメできる一作です。
by Ryuki Ishii

 

動作環境って大事

PS4のリモートプレイがiOSデバイスにも対応したということで、さっそく試してみました。といっても、手元にあるのは動作環境外のiPad mini 4のみ。結論としては、問題なく繋がり喜ぶも、ラグが大きくかなりゲームを選ぶ感じ。正式な対応デバイス上なら快適にプレイできるそうです、念のため。はやく第5世代のiPad mini出てほしい…。このサイズ感が良いんだ。

リモートプレイに使うiOS向け「PS4 Remote Play」アプリは、残念ながらDUALSHOCK 4をサポートしていないため、基本的には画面上に表示される仮想コントローラーで操作することになります。ただ、AppleのMFi認証を取得したコントローラーを試したところ、見事操作可能。私のはMad Catz C.T.R.L.iですが、ほかのコントローラーでも動作確認報告があり、iOSでリモートプレイしたい方はひとつ持っておくと良いかも。
by Taijiro Yamanaka

 

確かにペースは遅い

『キングダムハーツIII』の終盤になり、ようやくクリアが見えてきたのですが、もう発売日に購入していた方はとっくにクリアしているかやりこみ終えてるので、「今更?」となりそうで書きづらかったりします。2月は大作が多く発売され激戦区だったのと、隅々まで遊んでいるので仕方ないんです!つまみ食いプレイをしているとこういう感じになるので、ひとつひとつクリアしてからゲームを買うべきなのかもしれません。

昨今のゲームはひとつのアクションに対して、多くのレスポンスが返ってくる接待要素が多くなってきていますが、『キングダムハーツIII』のそうした接待的エンターテイメント性は群を抜いていますね。序盤から“エンタメの物量”に圧倒されていましたが、終盤になってもそうした接待的な気持ちよさは押し寄せてきます。昨今の欧米タイトルもスケールは大きいですが、シングルプレイに特化したものは、減ってきています。戦闘中の演出バリエーションがとにかく多い接待タイトルはあまりないかなと。加えて、ワールド制というリピート性低めな形式をとって、それでいてワールドごとを徹底的に作り込んでいる『キングダムハーツIII』のようなタイトルはかなり珍しいのではないでしょうか。遊んでいるとあまりの豪華さに「次(同じクオリティで)出るのかなあ」という不安と期待の両方が押し寄せてきます。
by Minoru Umise