『レッド・デッド・リデンプション2』は狂気じみた作り込み。初代『Fallout』は仕掛け盛りだくさん。『Full Metal Furies』をついつい遊んじゃう。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。155回目です。肌寒い季節になってきました。寒暖差にご注意ください。
温故知新
今週も『Kenshi』をプレイしていました。160時間ほどプレイしてなおカンストしたスキル/能力値はなく、マップの探索も全く終わっていません。このゲーム、どうなってるんでしょう?ということで、ほぼ『Kenshi』しかプレイしていない現状に危機感を覚え、その傍らで『Fallout』も始めてみましたので今週はそちらのお話を。言わずと知れた人気シリーズの第一作目ですね。こちらのタイトルは見た目こそバルダーズゲート系ですが、操作周りは独特で慣れが必要です。例えば移動と調査モードを右クリックで切り替えるというのは、近年では目にすることの無い操作方法ですね。
プレイしていて驚いたのは、クエストに明示されない分岐が存在することです。たとえば多くのプレイヤーが最初に訪れるであろう村ではラッド・スコーピオン退治を請けることができるのですが、駆け出しには辛い強敵です。しかしスコーピオンたちが住む洞窟の入り口に、とある場所で入手した爆弾をセットすると……洞窟が崩れて、戦うことなく依頼を達成できてしまいます。また、幸運度が高いと特殊なイベントが発生したり、強敵との戦闘を避けられたりと、普通にプレイしていたら気付かないような仕掛けも盛り込まれております。こうした内容は今遊んでいても斬新で、名作と呼ばれる作品はそれだけの懐の深さがあるのだなと妙に感心してしまいました。
by Kouzou Suzuki
ハードなバトルの後は和んで一休み
Nintendo Switch版『Full Metal Furies』を先行プレイ中。4人協力プレイ対応のアクションで、ソロの場合はキャラ2人を切替える形。とりあえず盾での防御と近接攻撃を持つタンクと、遠距離攻撃ができるスナイパーの組み合わせで進めていますが、いやらしい攻撃を繰り出す敵がわんさか出てくるため、1人だとかなり歯ごたえある。基本的には、やはり協力プレイ向きといえそう。とはいえ、お金を貯めてスキルと装備をアンロック・強化していくことで少しずつ余裕が出てくるので、ついついプレイを重ねてしまう楽しさがあります。
本作は海外で来月発売予定ですが、残念ながら現時点では国内発売の計画は無し。もともと日本語非対応なので、ローカライズのことを考えるとハードルは高いか。主人公の女の子たちは漫画っぽいデコボコチームで、彼女らの掛け合いも面白いので、どこか国内のパブリッシャーが手を挙げてくれればなあ。
by Taijiro Yamanaka
髭はしょっちゅう剃る派です
『レッド・デッド・リデンプション2』を遊んでいます。9月から『Marvel’s Spider-Man』や『アサシン クリード オデッセイ』といったオープンワールドが発売されていますが、本作は大作タイトルの中でも特に異質に感じます。というのも、ビッグタイトルとはいっても、すべてをこだわることができないので、どんなタイトルでもある程度の取捨選択などがされた形跡が垣間見えたりします。しかしながら『レッド・デッド・リデンプション2』は、誇張抜きですべてを作り込んでいますね。グラフィックだったり、モーションがあったり、サウンドだったり、生態系のリアリティだったり。細部までみっちり作られている印象です。めまいすらするほどで、執念深いともいえるほどの作り込み。
そして作り込みは、没入感に直結しております。ダッチギャングとして終焉近づく西武開拓時代を生きる体験は、時間を忘れてのめり込みますね。ただ、『Marvel’s Spider-Man』や『アサシン クリード』は比較的におもてなし精神が強かったですが、本作はかなり硬派で、あまりプレイヤーには媚びない印象です。システム説明などは丁寧ですが、自分で慣れろ、遊びこんでみろといわんばかり挑戦的な姿勢を感じます。挑戦的である分そのリワードも格別。ゲームのテーマだけでなく、ゲームデザインもまた、前作以上にハードボイルドなのかなと思います。そのへんは、人によって相性の良さ悪さがありそうですね。
by Minoru Umise