『オクトパストラベラー』はテキストがよかった。『Life is Strange 2』で逃亡生活。『Dead Cells』ナイトメアをクリア。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。151回目です。『Life is Strange 2』のエピソード1が海外向けに配信されました。国内向けの発表もぜひ期待したいですね。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。151回目です。台風24号が接近中です。接近区域の方はご注意を。

 

ストレンジな出来事とストレンジャーとの出会い

『Life is Strange 2』のエピソード1をプレイ。とある事件をきっかけに逃亡生活を始めた兄弟の物語です。単独行動が多かった過去作とは異なり、今作では操作キャラクターである兄Seanと弟Danielの二人が行動を共にします。彼らの兄弟愛が軸にあり、些細なことから重大な決断まで、兄の行動が弟の行動に影響を及ぼすのです。

ワシントン州シアトルを飛び出した二人は、途方に暮れつつも父の故郷メキシコに向かうためオレゴン州へと南下。オレゴン州といえば過去作の舞台アルカディア・ベイがある場所ですし、そのあたりへの言及は期待していてよいと思います。かつてアルカディア・ベイで描かれたのは、閉じた社会の中で暮らすティーンエイジャーたちの葛藤や友情でしたが、今作では主人公が知れ親しんだ町から外へと飛び出していくことになります。

ただし飛び出した先で待っているのは、これまた閉鎖的な現実だったりします。2016年米国の片田舎を旅する最中には、ヒスパニック系である主人公を「お前みたいな奴がいるから壁を建てなきゃならないんだ」と蔑視する人とも会いますし、白人警官による不用意な発砲の対象になったりもします。「アメリカの暗部だ」「物事はなんだって政治的だよ」といった台詞が流れる本作は、現代を生きる若者を主人公としつつ、より広い層にリーチするような題材を扱っていくのではないかと、今後の展開に期待しております。
by Ryuki Ishii

 

アップデート来るまで一休み

相変わらず『Dead Cells』をプレイ。最近は炎を放つ大炎と、スタン効果のある照明弾に可燃性の油を付加する組み合わせがお気に入り。上手く立ち回ることが前提ですが、たいていのボスは短時間で撃破できます。本作には5段階の難易度があり、最高難易度のナイトメアではステージ間の体力回復不可、強力なエリートタイプの敵が頻繁に出現、敵の攻撃を一定回数受けると即死などとなっており、特に体力の回復が厳しく制限されているのがキツい。かなり手こずりましたが、信じて使い続けた大炎で、先日ようやくナイトメアをクリア。これで本作もひと段落、かな。

ところで、最近マイNintendo Switchに導入した、Joy-Conのアナログスティックに被せてトップの高さをかさ上げするパーツがとても良い具合。親指にフィットして滑りにくいというのもありますが、少し高さを上げただけでも操作性が増すことを本作でも実感しオススメです。
by Taijiro Yamanaka

 

愛着って大事

『オクトパストラベラー』をクリアしました。あともう少しだけ、さわるべき要素はありますが、ほぼ完全クリアしたというとこまで遊びました。クリア時間は約60時間ほどでした。いやあ、よかったですね。色々なところがよかったのですが、個人的によかったのはテキストです。8人の旅人の物語はそれぞれ内容は大きく異なるのですが、キャラクターの芯がテキストによりしっかり構築されていて、心理描写もきっちり細かいので、感情移入できました。物語描写の完成度が極めて高かったです。主人公だけでなく、NPCの設定やキャラ立ちも徹底的にされていて、いわゆる“捨てキャラ”のいない作品でもあります。

昨今のゲームはプロジェクトが大規模化しているからか、どうしてもキャラクターの内面に整合性がとれていないと感じたり、現実離れしている言動のキャラクターがいると気になることは多かったりします。『オクトパストラベラー』においては、どのキャラクターの言動も辻褄が合っており、筋が通っていて、生命が吹き込まれていることを感じました。こうした積み重ねがあり、ゲームや世界への愛着ができてきます。そう考えると、やはりテキストがゲームの下支えになっているのかなと。「世界を救う」といった壮大な風呂敷ではなく、目の前の問題に取り組んでいく主人公たちに共感しました。素朴でありながらも、成熟したゲームだったなあ。
by Minoru Umise

AUTOMATON JP
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