ゲームの中でPCを自作『PC Building Simulator』。オープンワールドの自由と束縛『ファークライ5』。ひさしぶりに『Call of Juarez: Gunslinger』。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。125回目です。エイプリルフールのネタ、見つけられますか?
デジタルのガンマン、死す
今週は『Call of Juarez: Gunslinger』を久しぶりにプレイ。西部劇FPS『Call of Juarez』シリーズのスピンオフ的な作品で、賞金稼ぎの男が語る武勇伝に合わせてテンポよくゲームが展開します。古い銃を思う存分ぶっ放せるのが楽しく、またボスと早撃ちの決闘をしたり、ビリー・ザ・キッドやパット・ギャレットなど歴史上の人物が登場したりと、西部劇ゲームとしての雰囲気も良し。
そんな本作ですが、どうやらこの数日の間にすべてのプラットフォームで販売終了となったようです。楽曲か何かのライセンス切れでしょうか。ちなみに『Call of Juarez : The Cartel』も販売終了。いつも思うのですが、終了するなら事前に発表してほしいなと。特にDL専売の場合は入手する術がなくなりますし。発表すれば、最後にフワッと売り上げも伸びると思うのですが、そういう訳にはいかないのかなあ。
by Taijiro Yamanaka
オープンワールドの自由と束縛
今週は『ファークライ5』をプレイ。キーボード/マウスとコントローラのどちらで遊んでも抜群の撃ち心地で、シューターとしては文句無しです。特に銃弾で撃ち抜いた敵の吹っ飛び具合やら、近接武器の打撃音やら、攻撃後のフィードバックが優れていると感じました。ゲームのコア部分が堅実なだけに、本作のアーケードモード(マップエディタ)には期待が持てます。優れたガンプレイとユーザの創造性、この二つの相乗効果という意味で。
続いて本作のクエスト構造について。敵組織のリーダー格が1人につき1地区を支配しており、プレイヤーはどの地区からでも、どのクエストからでも取り掛かってOK。『ゴーストリコン ワイルドランズ』でも採用されたこの構造は、オープンワールド型アドベンチャーで求められる自由度の高さを追求する上で有効な物語の進行方法だと思っております。ただ、本作ではプレイヤーの意向を問わずストーリーが進む強制イベントが計10回ほど発生します。カルト集団の手口・思惑を描く上で必要な束縛なのですが、 イベントの展開順や発生タイミングの全てをプレイヤーに委ねるわけにはいかないという限界が見える箇所でもあります。Ubisoftがこの地区ボス制度を使ってどのような語り方に挑戦するのか、今後の作品での応用が気になるところです。
by Ryuki Ishii
スルメのような味わい深さ
この冬は一度も風邪を引かなかったので、自分は無敵だと思っていたんですが、週末にかけてダウン。二年ぶりに風邪を引きました。そんな状態にてちまちま遊んでいたのは、先週発売された『PC Building Simulator』。自作PCをテーマにした作品です。ちなみにこれは嘘ではありません。
ゲームとしては主に、客から送られてくるPCのトラブルを解決するというもの。最初は「ウィルスを除去してぇ」といったかわいいものなんですが、次第に「『オーバーウォッチ』を動かせるスペックにして」といったものから「3D Markのベンチスコアで2300以上を出せるようにして」というマニアックな要望まで届きます。
個人的には、ケーブルの抜き差しやパーツの挿入といったシミュレーター要素がしっかりしている点に加えて、親切設計であるのがグッド。たとえばマザーボードを外そうとすると、外せないと出てくるのですが、ちゃんとどのケーブルやパーツが刺さっているから外せないというのが表示されるんです。インタフェースまわりが非常に親切で優れているのがSteamレビューの評価の高い理由でしょう。PCのメンテナンス自体が割と面倒な作業だと思うのですが、あまりストレスがたまらず楽しめるのが嬉しいです。とはいえまだまだチューニング不足の点もあり、日本語は非対応。早期アクセス期間は3か月にも満たないとのことなので、それを待って購入してもいいかと思います。
by Minoru Umise