『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のことしか考えられない。今週のゲーミング

各ライターがその週に遊んだゲームについて、ゆるーく書きちらすのがNow Gamingです。72回目でございます。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のことしか考えられない人もいれば、『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』のことしか考えられない人もいます。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらします。72回目です。

 

気持ちよく酔えるなら後悔しないのに

今週は『>observer_』のデモをプレイしていました。記事でも紹介しましたが、人の精神に侵入して捜査するサイバーパンク・サイコホラーです。直接コードを繋いで侵入したり、“ノイズが多い”ことで記事では「攻殻機動隊」を例に挙げましたが、その精神世界は現実世界を模しているという点では「マトリックス」かな。そのビジュアルや世界観は間違いないので、あとは謎解きの面でどれほどの奥深さが待っているのか、もちろんホラーとしても期待して発売を待っています。

個人的に安堵したのは、3D酔いをしなかったこと。開発元の前作『Layers of Fear』では、プレイし始めて十数秒で「これ以上画面を注視していたら絶対に後悔する」感覚に襲われました。ホラーゲームは特に苦手でないので、せっかくならしっかりと怖い思いをしたい派(?)なのですが、それを許されない状況。こればっかりは、やはりいつまでたっても慣れないですね。
by Taijiro Yamanaka

 

誰よりも目立つゴースト部隊

ここ数か月ほど、とくに自分がレビューを書くわけでもなく、ひたすら正体不明の使命感に駆られながら大作をプレイし続けております。とはいえ、年末から続く大作ラッシュが落ち着きを見せはじめたので、次のリリース作品に追われることなくリラックスしながら『Ghost Recon: Wildlands』をプレイ。

都会の喧騒とは無縁の、緑あふれるオープンワールド。周囲の出来事に無関心な民間人NPC、派手さを抑えた銃撃アクション。死んでも仲間が蘇らせてくれる寛容なシステム。このゆるさ加減が筆者の疲れた心にグサっと刺さりました。はたしてこれはトム・クランシーなのか、ゴーストリコンなのかと些細なことで悩むのはやめました。これからも作中NPCのように「カブローン」を連呼しながら、まったりゆったり遊ばせてもらいます。

……えっ、なになに、来週『GRAVITY DAZE 2』と『DARK SOULS III』のDLC、それに『Mass Effect: Andromeda』が配信されるだって?参ったな、のんびり遊んでる場合じゃないや。さっさとエル・スエーニョの居場所を教えなっ。カブローーン!
by Ryuki Ishii

 

『ゼルダ』のことしか考えられない

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のことしか考えられません。シリーズ作品はすべて遊んでいまして、特に3Dの『ゼルダ』を遊ぶたびに、途方もない作り込みに圧倒されておりますが、『ブレス オブ ザ ワイルド』は「圧倒される」を通り越して、混乱させられます。今作は広いエリアに注目がいきがちですが、従来の作品のような狭いエリアでの作り込みも凄まじい。いずれにせよ、言葉では表現できない、気の遠くなるような質と物量がプレイヤーを襲うわけです。

面白いと頻繁に言ってしまうだけでなく、どうなっているんだろう、関西弁でいうと「どうなってんねん」と感嘆の声をしばしばあげてしまいます。昨年のE3で『ブレス オブ ザ ワイルド』のトレイラーを見た時には想像もつきませんでした。発売前は延期するだのしないだのという点に話題が集中しましたが、今となっては、そんな問題はとてもちっぽけに思えてしまうのです。
by Minoru Umise

 

『カグラ』のことしか考えられない

体験会で見た『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』がなかなか楽しそうだったので購乳しました。シリーズの魅力でもある良い意味でバカバカしいストーリーには磨きがかかっており、プレイ中は終始笑いが絶えません。しかし困ったことに、本作を誰におすすめしても「エロゲーでしょう?」と言われてしまい、一緒に遊ぶ仲間が増えないのです。『閃乱カグラ』シリーズは本気のエロではないと思っています。ホテルでパンツを脱げば本気ですが、居酒屋で脱げばお笑いでしょう。それと同じだと考えているんですが、わたしが間違っているのでしょうか。たぶん間違っています。
『閃乱カグラ PBS』は発売初日で1万DL突破したそうですが、PC(Steam)版『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』も売り上げ上位に食い込んでいます。
by Shinji Sawa

 

トロコンは愛の結末

するかしないかは別にして、特別な愛情を抱いたゲームはよほど忙しくない限りトロフィーコンプしようと、少なくとも一回は思います。『Horizon Zero Dawn』もその特別な一本になりました。丁寧に作られたゲームは比較的トロコンも容易にできる気がしますね。ふと思うんですが、特別な愛情を抱いた相手の外見も中身も全て堪能して次のゲームに移る儀式としてのトロフィーコンプって、なんとなくジゴロ感があります。そんな思いを知ってか知らずか『Horizon』にもちょっとだけ「めんどくさいな」と思うようなトロフィーが用意されており、まるで「この私から逃げられると思って?オホホ」と高笑いする峰不二子風美女を彷彿とさせますね。そんな訳で、トロフィーコンプ直前なんですけど、モチベーションを持たせてくれたことへの感謝と共に一抹の寂しさも感じます。しかし後ろ髪を引かれつつも次にうつっていくゲーマーの、その時の表情は間違いなく笑顔でしょう。ゲーマーは罪作りなのです。
by Nobuhiko Nakanishi

 

同盟結びたいって? あんた、嘘つきだね

『Civilization VI』のマルチプレイを定期的に遊んでいます。ところで「嘘喰い」という漫画を知っているだろうか。ババ抜きで人が吊るされたり、ファラリスの雄牛で人が炙られたり、血の教誨師ドティの部屋で他人の血液を入れられたりする大人向けのギャンブルを描いた作品です。主人公の獏さんはカリ梅が大好きで、命を賭けたギャンブルで自身の思惑や策略が順調な時に必ず口にする代物。ちなみにカリ梅と梅干しは製造工程から全くの別物って知っていましたか。

かく言う私もカリ梅が大好物で、『Civ VI』の序盤戦争ラッシュで万事思惑どおりに盤面を支配できている時には決まってカリ梅を頬張っています。この作品をSRPGか何かだと思ったら大きな間違い。これは囲碁そのものです。今作では都市があればあるほど有利。なれば如何に広く資源豊富な場所に石を置くかが勝負の分かれ目。邪魔な文明は軍事力でねじ伏せて新たな布石とするまで。
by Ritsuko Kawai

AUTOMATON JP
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