昨年8月、ゲーミング専門の映像配信サービス「Twitch」がAmazonにより買収された。「Twich」が買収されることは、同年の5月からすでに情報が漏れており、Twitchを買収する企業はGoogleが最有力であるとされていた。結果として、TwitchはAmazonの手中におさまったが、動画配信サービスの巨人「YouTube」を有するGoogleは、次の一手を打とうとしているのかもしれない。YouTubeが映像配信サービスを再始動し、ゲーミングに特化させるとの新たなニュースが、海外メディアThe Daily Dotにて報じられている。
YouTubeはすでに2010年より映像配信サービスを開始しており、「YouTube ライブ」を利用してユーザー個人でも映像が配信できるようになっている。スポーツの試合やミュージシャンなどのライブ、もちろんe-Sports関連のイベント映像が配信されることもあるが、発足からわずか4年で月間ユニークビジター数5000万人を記録したTwitchと比較すれば、盛り上がりには大きく欠けている印象だ。
1人の業界関係者はThe Daily Dotに対し、「リニューアル後のYouTubeは特にゲーミングやe-Sportsが大きな原動力となる」とコメントしたという。近日中にも大物配信者や大手の配信組織の前に巨大なチャンスが現れる見込みであり、またGoogleのプロモーションとイベントにおけるパートナーシップにより、e-Sportsを視聴するユーザー数記録はさらに上昇するだろうとの見方を示した。
このほかにも、複数の関係者がThe Dialy Dotに対し、YouTubeが映像配信サービスをゲームやe-Sportsに特化させ再始動することを認めた。1人の関係者は、YouTubeが映像配信業界のエンジニア50人を雇用したと伝えている。ほかの関係者は、今年1月から音楽の生演奏の配信を認めたTwitchと比較し、Googleがゲーミングの配信に取り組むにはよい時期であり、彼らは競争で大きな遅れを取りたくないはずだと説明する。
The Daily Dotによると、現地時間6月16日から18日にかけてロサンゼルスで開催される世界最大級のゲームイベント「E3」にて発表が行われるという。