OVERKILL、『PAYDAY 2』のマイクロトランザクション要素を緩和。ドリルがゲーム内でランダムドロップするようになる

OVERKILL Softwareは、先日導入した『PAYDAY 2』のマイクロトランザクション要素を緩和したことを明らかにした。

OVERKILL Softwareは、先日導入した『PAYDAY 2』のマイクロトランザクション要素を緩和したことを明らかにした。「Black Market」アップデートとして導入された「金庫とドリル」において、ドリルがミッションクリア時にカードとして手に入るようになっている。同アップデートが導入されたあと、コミュニティからは「Pay-2-Day(Pay-2-Win)」などと激しい反発があったが、OVERKILLがそれに折れた形だ。

参考記事: 『PAYDAY 2』に振り下ろされるコミュニティ怒りの鉄槌、不義理のマイクロトランザクションが開発とユーザーの決裂招く

「Black Market」アップデートは、巨大イベント「Crimefest」の1日目に導入された。いわゆる『Team Fortress 2』や『Counter-Strike: Global Offensive』の「箱と鍵」スタイルのマイクロトランザクションで、プレイヤーはゲームプレイ時にランダムで入手した「Safe(金庫)」を、2.49ドルで購入できる「ドリル」にて開封することができる。開封した金庫からは武器の性能を上昇させる武器スキンがランダムでドロップされるという仕組み。『TF2』や『CS:GO』とは異なり、ドロップされた武器スキンが単純に武器の性能を上昇させるP2W的な構造や、マイクロトランザクションの導入は絶対にしないという過去の発言が批判の的となり、従来のプレイヤーから大きな反発を招いた。

今回のアップデートにてドリルの販売は終了したわけではないが、プレイヤーは少なくともプレイを続けていればランダムで「ドリル」を無料で手に入れることができるようになっている。「Crimefest」6日目のアップデートでは、このほか初代『PAYDAY』の人気マップ「First World Bank」のリメイクが発表されるなどし、ファンから一定の理解は示してもらっているようだ。一方で「Black Market」の完全削除やドリルの完全削除を望む者、先日の武器アップデートの修正を望む者もいまだ少なくない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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