『Dead Island 2』契約解除のYAGER Productions GmbHが破産申請へ、『Dreadnought』開発への影響はなし


先日、『Dead Island 2』のパブリッシャーDeep Silverとの契約解除が報じられたドイツの開発会社YAGER Developmentは、同作の開発を専門に受け持っていた有限会社、YAGER Productions GmbHが破産申請を行ったと発表した。『Dead Island 2』開発の早期契約解除が直接的な影響であるとしている。今回の手続きは従業員を保護するための処置に過ぎず、スタジオの存続および『Dreadnought』をはじめとした新作の開発に影響はないとのこと。

海外メディアGamesIndustry.bizによると、同社のマネージングディレクターTimo Ullmann氏は、「YAGER Productions GmbHは単一目的会社として、Deep Silverのタイトル『Dead Island 2』の開発に特化してきました」「今回の破産申請は同プロジェクトの早期契約解除の直接的な結果であり、従業員を保護するために必要な処置でした。この手続きを通してスタジオ全体の再編にあたって最善の選択を用意する時間が得られるでしょう」とコメントしている。

Deep SilverとYAGERは今月はじめ、プロジェクトに対する方針のズレを理由に、2016年の発売を目指し開発を進めていたPlayStation4/Xbox One/Windows用ゾンビサバイバルゲーム『Dead Island 2』の契約を解除。その後、YAGER倒産のニュースやツイートが一部で出回っていたが、実際に破産手続きを行ったのは同作の開発を専門に請け負っていたYAGER Productions GmbH(Gesellschaft mit beschränkter Haftung、ドイツにおける有限会社)で、スタジオ全体の存続が危ぶまれているわけではないようだ。

ドイツに拠点を置く独立系開発スタジオYAGER Developmentは、過去に『Spec Ops: The Line』の開発に携わっており、現在はGrey Boxからリリース予定の基本無料オンラインシューター『Dreadnought』の開発に着手中。また、未発表のプロジェクトにも取り組んでいる。いち早い組織の再編と今後一層の活躍を期待したい。