Microsoftは11月13日、Xbox One向けに大型アップデートを実施し、Xbox 360タイトルの後方互換機能を搭載した。プレイヤーはパッケージ版かデジタルダウンロード版を過去に購入していれば、合計104本(国内では78本)の様々なXbox 360タイトルをXbox One上でプレイできる。忠実に移植できているかについては、ややばらつきがあるようだが、この104本のなかでも、特にXbox 360版『Fallout 3』の対応が上手く成功しているとの報告がなされている。
海外メディアEurogamerの調査コーナーDigital Foundryによれば、後方互換機能で動作するXbox 360タイトルはいくつかがオリジナル以上に良好に動作するものの、一方でほかのタイトルにはパフォーマンスやビジュアル上の問題が見られるという。『Fallout 3』はもっとも後方互換の対応に成功したタイトルとされており、ビジュアルはオリジナル版に極力忠実で、一部ではパフォーマンスの改善も見られている。
たとえばXbox 360版『Fallout 3』では顕著に見られたマップのロードによるカクつきは、Xbox One上でプレイすればメガトンや広大なウェイストランドを歩いていてもほぼ発生しないという。またほかの後方互換対応タイトルとは異なり、Xbox One上で動作する『Fallout 3』は常に垂直同期に対応して動作している。爆発シーンなど処理の重いシーンを除けば、ほとんどの場面で30fpsにて安定して動作するという。
またDLCなどにも対応することが明らかにされていたXbox OneのXbox 360タイトル後方互換機能だが、Digital FoundryはXbox 360版のセーブデータをXbox 360からクラウド上に保存したあと、Xbox One上でも使用できたと報告している。
もしXbox Oneを所持しているのなら、今回の報告は日本国内に住んでいるゲーマーにとっては嬉しい限りだろう。Bethesdaは『Fallout 3』の日本語版をPS3/Xbox 360向けにしかリリースしておらず、PC版では有志の日本語字幕Modは存在するが吹替えでは遊べないからだ。最新機種で純正の日本語版『Fallout 3』がプレイできるのはXbox Oneだけであり、さらに当時発生したようなカクつきやフレームレートの乱高下もある程度は改善されている。
国内では12月17日に日本語版『Fallout 4』のローンチが予定されている。もし『Fallout 4』をプレイするまで暇で、Xbox Oneを所持しているのなら、古いセーブデータと共に『Fallout 3』をプレイしてみるのもいいかもしれない。