マイクロソフトの「統合ゲームライブラリ」正式発表、今週よりテスト開始へ。Xboxアプリで、“主要PCゲームストア”での所有ゲームもすべて一元管理

マイクロソフトは6月24日、PC向け「Xbox」アプリへの「統合ゲームライブラリ」の導入を、Xbox Insiderプログラム参加者向けに今週より開始すると発表した。

マイクロソフトは6月24日、PC向け「Xbox」アプリへの「統合ゲームライブラリ」の導入を、Xbox Insiderプログラム参加者向けに今週より開始すると発表した。正式実装を前にユーザーテストをおこなうかたちとなる。

「Xbox」アプリは、PC(Microsoft Store)向けゲームの購入・プレイ、PC Game Pass向けゲームやXbox Cloud Gaming(Beta)の利用、Xbox Series X|S/Xbox One本体のリモートプレイ、その他フレンドとのチャットなどの機能が集約されたアプリだ。

「Xbox」アプリには、ユーザーが所有するPCゲームを一覧できるライブラリ機能が用意。同機能についてマイクロソフトは、Microsoft Store向けゲームだけでなく、傘下のBlizzard Entertainmentが運営するBattle.netや、その他の主要なPCゲームストアにも対応した「統合ゲームライブラリ」にアップデートする計画を示している。すなわち、ユーザーが所有するあらゆるPCゲームを「Xbox」アプリで一元管理し、プレイできるようになるということだろう。

対応するPCゲームストアでゲームを購入しインストールすると、そのゲームが「Xbox」アプリのマイライブラリおよびサイドバーの新着ページに自動的に表示される。設定にて、ストアごとに個別に非表示にすることも可能とのこと。発表内でマイクロソフトは具体的な対応ストアには言及していないが、SteamやEpic Gamesストアなどのサポートが期待される。また同社は、対応ストアを順次追加していく方針を示している。

PC向け「Xbox」アプリへの統合ゲームライブラリの導入は、まずはXbox Insiderプログラム参加者向けに今週より開始される。Xbox Insiderプログラムは、Xbox向けの新機能や最新ゲームなどに先行アクセスし、開発元にフィードバックを送るための仕組みだ。今回発表された内容については、Xbox Insiderプログラムに参加したうえで、「Xbox Insider Hub」アプリから「PC Gaming」のプレビューにオプトインしておくと利用できる見込みである。

なお統合ゲームライブラリは、マイクロソフトがASUSと共同開発中の携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」にも導入される(関連記事)。マイクロソフトは、Windows 11を携帯型デバイスに特化して最適化させた「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」を投入する計画で、そこに統合ゲームライブラリも含まれる。ROG Xbox Allyシリーズは今年のホリデーシーズンに発売予定となっており、その頃には統合ゲームライブラリの「Xbox」アプリへの正式実装もおこなわれているかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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