『鳴潮』の開発元KURO GAMESが、いきなり「フロゲームズ」を開設。料理人と“盗聴スペシャリスト”を求人する悪そうな謎架空企業

KURO GAMESが、『鳴潮』を題材とした架空の会社「フロゲームズ」の設立を発表したことで話題となっている。

KURO GAMESが、『鳴潮』を題材とした架空の会社設立を発表したことで話題となっている。会社名は「フロゲームズ(PHROGAMES)」で、特設サイトも公開するという気合の入ったものだ。

『鳴潮』は、基本プレイ無料のオープンワールドアクションゲームだ。プレイヤーは長い眠りから目覚めた「漂泊者」となって、世界各地を旅しながら仲間たちと「悲鳴」と呼ばれる災いを乗り越えていく。またプレイアブルキャラクターは「集音」と呼ばれる、いわゆるガチャで入手する。

そんな『鳴潮』を手がけるKURO GAMESが、突如“新会社”の公式サイトを公開。その名もPHROGAMESであり、特設サイトには会社概要や採用情報といったページが掲載中。一見すると普通の企業ページのようにも見えるものの、それぞれのページには、『鳴潮』のVer2.5でプレイアブルキャラクターとして実装されるフローヴァの姿が登場する。そもそもPHROGAMESという会社名はフローヴァ(Phrolova)にもとづいているとみられ、7月24日配信のアップデートで実装されるフローヴァを意識したジョークサイトのようだ。いかにもらしい企業サイトをわざわざ作るという、妙に手の込んだネタとなっている。

フローヴァは、主人公の漂泊者たちに敵対する勢力「残星組織(フラクトシデス)」の幹部だ。残星組織は優れた技術と戦闘能力を用いて作中世界で暗躍しながらも、その具体的な目的は謎に包まれている。特設サイトの会社概要には「先端技術の研究開発に取り組む謎めいた組織です」と説明されており、残星組織がPHROGAMESという会社の名を騙って自己紹介しているようでおもしろい。まるで悪の組織によるフロント企業のようだが、“謎めいた組織です”と自己紹介するというお茶目さも覗かせる。

残星組織は反社会的な行動も躊躇しない組織であり、そのことはPHROGAMESの採用情報のページにも垣間見える。「盗聴スペシャリスト」はその業務が犯罪行為に直結しそうであるし、「アーティファイサー育成トレーナー」は組織の末端戦闘員を育成および管理するポジションになるだろう。そうした物騒な職種が並ぶなかで「(急募)シェフ」という職種が募集されているのは奇妙に思えるが、これは作中のとあるイベントシーンでフローヴァの作った料理が不評だったことに由来しているのかもしれない。残星組織の設定やフローヴァにまつわるネタが散りばめられたサイトになっており、興味のある人はチェックしてみるといいだろう。なお、採用情報のページ「応募する」からKURO GAMESアカウント情報を入力すると、『鳴潮』で使用可能な「星声×20」と「シェルコイン×10000」がもらえる。

なお、フローヴァをはじめとする残星組織のメンバーは主人公の漂泊者に好意的な態度を見せる一面も存在する。会社概要の背景に姿のあるスカーは、出会った当初から主人公を残星組織にたびたび勧誘していた。敵でありながらも味方のように振る舞う残星組織と主人公たちの関係性は独特のものがあり、今後のストーリーでも描写されていくのだろう。そうした意味でも、残星組織の幹部であるフローヴァがプレイアブルキャラクターとして実装される最新のVer2.5には注目だ。

鳴潮はPS5/iOS/Android/PC(Windows/Steam/Epic Gamesストア)向けに基本プレイ無料で配信中。Ver2.5のメンテナンスは、2025年7月24日11時までを予定している。

Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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