オープンワールド西部劇ゲーム『Wild West Dynasty』8月22日に正式リリースへ。低評価を受けるも、開発元は「正式リリースを大きな転換点に」と意気込む


パブリッシャーのToplitz Productionsは7月23日、Moon Punch Studioが手がける西部劇ライフシム『Wild West Dynasty』を、8月22日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、現在早期アクセス配信中。

本作は、架空のアメリカ西部のオープンワールドを舞台にした作品だ。プレイヤーは過酷な環境の世界を冒険しながら、入植者たちを仲間にしたり居住地を整備したりして生き抜くことを目指す。


『Wild West Dynasty』にてプレイヤーは、西部劇の世界を探索して資源を集め、生活の拠点を築く。家を建て、農場を作り、そして入植者たちを受け入れる居住地へと発展させていくのだ。このなかでは、入植者の要望を叶えたり、必要な資源を集めたりすることが求められる。食料や水などがすべての入植者にいきわたるようにしたり、仕事を分配したり、あるいは居住地間で物資を輸送したりなど、居住地の人的資源と天然資源を管理することが求められる。

本作の世界では、季節による気候の変化のほか、凍えるほど寒い夜や、焼けつくような日中の日差しのある過酷な世界として表現。また、居住地の外には野生動物が生息しており、探索をするうえでは服装から避難場所まで準備して臨むことが重要になる。そうしたサバイバルを通じて新たな資源などを求め、自らのコミュニティを発展させていくのだ。


本作は、2023年2月にPC(Steam)にて早期アクセス配信が開始。これまでに『Medieval Dynasty』などを扱ってきた販売元Toplitz Productionsの新たな「Dynasty」シリーズ作品として注目を集めたが、リリース直後からユーザーからは厳しい評価が寄せられることとなった。ゲームプレイの進行の遅さや、バグの多さ、グラフィック品質の低さ、キャラのモーションの不自然さ、その他最適化不足などが指摘された(関連記事)。

その後開発元は、各種要素を改善すべくアップデート配信を繰り返してきたが、評価を大きく上げるには至らず。本稿執筆時点でユーザーレビューには約1300件が投じられ、その内のわずか35%が好評とする「やや不評」ステータスとなっている。


今回の発表にて開発元Moon Punch StudioのCEO Szymon Żebiałowicz氏は、ユーザーからの意見に耳を傾け、彼らの要望と開発スタッフのビジョンを擦り合わせることができたとし、正式リリースは本作にとって大きな節目になるとコメント。またSteam掲示板にて販売元Toplitz Productionsのスタッフも、本作には単なるアップデートにとどまらない変更を加えており、正式リリースを大きな転換点にすべく取り組んでいると述べている。

正式リリース時のアップデートの内容について、詳細は今後発表されるが、ストーリーを含む新要素や改善・変更要素を用意しているとのこと。また、居住地の労働力や資源を扱うための複数の管理オプションの実装も予定し、本作はまったく新しいゲームプレイ体験(a fully new gameplay experience)になると説明されている。低評価に苦しむなか、同アップデートにより汚名返上となるか注目されそうだ。

『Wild West Dynasty』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。そして8月22日に正式リリース予定だ。