“世界の終わり”を待つレストラン経営ゲーム『While We Wait Here』10月24日配信へ。壊滅的な脅威が迫るなか、死と向き合うお客に料理を提供し話を聞く

Bad Vices Gamesは10月4日、レストラン経営ゲーム『While We Wait Here』を10月23日に配信すると発表した。“世界の終わり”が迫るなか、小さなレストランを経営するゲームだ。

デベロッパーのBad Vices Gamesは10月4日、レストラン経営ゲーム『While We Wait Here』を10月23日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。ストアページによると、日本では時差の関係で10月24日配信となるようだ。

本作は、小さなレストランを経営する作品だ。“世界の終わり”が迫っている危機的な状況のなかで、お客に食事を提供する。ゲーム内は日本語表示に対応予定。

『While We Wait Here』の舞台となるのは、山岳地帯のふもとの田舎町にあるレストランだ。地元の常連客の憩いの場となっている、若いカップルが経営する小さな店である。そんな平凡な日常を過ごしていたなか、大災害が差し迫っているとのニュースが突如駆け巡る。天変地異により、世界の終わりが現実的な状況になっているという。

本作にてプレイヤーは、壊滅的な脅威が迫るなか、レストランで接客をおこなう。お客には、悩みを抱え大災害のニュースを無視していたり、災害の影響を軽視したり、信じようとしなかったり、あるいは自らのおこないへの罰と受け止めて死を覚悟したりと、さまざまな人物が訪れる。いずれにせよ世界の終わりは近づいてきており、その時をレストランで待ちながら、お客の話に耳を傾け、食事や酒、コーヒーなどを注文に応じて提供することになる。


料理は、カウンター裏のキッチンでおこなうことができ、また食材はバックヤードの冷蔵庫などに保管されている。たとえばハンバーガーであれば、バンズとパティ、チーズを用意し、グリルで調理。焼き加減を見ながらパティをひっくり返し、最後に皿を用意し順に盛りつけて完成させる。ほかにも、フライパンでベーコンエッグやパンケーキを作ったり、フライヤーでポテトを揚げたりなど、さまざまな料理を作れるようだ。お客が料理を食べ終えたら、食器を回収して洗うことも求められる。

接客をするなかではお客と会話を交わす場面もあり、プレイヤーは複数提示される返答から選んで会話を進めていく。豊富な会話パターンが用意され、また選択には正解も不正解もない。会話を通じては、悩めるお客の問題を解決したり、説得して避難させたりなどの展開があるようだ。なお、本作には流血や暴力要素も存在するとのこと。そうして、死と向き合うさまざまな人間模様を観察することになる。


本作の開発元Bad Vices Gamesは、ホラー経営シミュレーションゲーム『Ravenous Devils』を手がけたことで知られるスタジオだ。同作は、夫が営む仕立て屋にてお客を殺害し、妻が経営するレストランでその人肉を調理し提供するというショッキングな内容で人気を博した(関連記事)。本作『While We Wait Here』では同じくレストラン経営をおこない、世界の終わりを待ちながら接客するという、これまたクセのある作品となる。

『While We Wait Here』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月24日配信予定。価格は4.99ドルとのことで、Steamでは580円程度になるだろう。またSteamでは体験版が現在配信中だ。

なお、コンソール版の日本でのリリースの有無については現時点では不明。本作はIARC 18+(18歳以上対象)にレーティングされているため、Nintendo Switch/PS5/PS4向けに発売するにはCEROレーティングの取得が求められる。ゲーム内にはそれなりに激しい描写が含まれるようだ。ちなみに、同じく18歳以上対象の『Ravenous Devils』では、Nintendo Switch/PS5/PS4版の国内配信は見送られた。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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