基本プレイ無料ミリタリーシム『War Thunder』大型アプデ配信開始。元「海上自衛官」によるリアルな日本語音声を新たに収録、陸自の最新鋭兵器など盛りだくさん実装


DMM GAMESを運営する合同会社EXNOAは9月10日、マルチコンバットオンラインゲーム『War Thunder』の大型アップデート「ダンスオブドラゴンズ(Dance of Dragons)」を配信した。本アップデートでは、新たな兵器に加えて、元海上自衛隊員による日本語ボイスが実装されている。

『War Thunder』はGaijin Entertainmentが開発・運営中の基本プレイ無料MMOミリタリーシミュレーターだ。国内展開はDMM GAMESが担当し、PCおよびPS4向けに配信中。本作でプレイヤーたちは、歴史的資料にもとづいて再現された戦車・航空機・軍艦などを操作。史実上の戦場をモチーフにしたマップにて、戦いを繰り広げる。

『War Thunder』のゲーム内には、第二次世界大戦前から現代に至るまで、幅広い年代の兵器が登場する。大型アップデート「ダンスオブドラゴンズ」では、中国が国産開発した第4世代ジェット戦闘機J-10が登場。さらに、日本の陸上自衛隊が装備実験隊で試験をおこない、8月末に採用したばかりの共通戦術装輪車など新規兵器が追加。合計40種類以上の既存兵器についても更新がおこなわれている。

第4世代ジェット戦闘機J-10(殲撃-10/殲撃十型)は、中国の成都飛機工業公司が国産開発した兵器だ。西側諸国からは「ヴィゴラス・ドラゴン(猛龍)」と呼ばれ、高高度でマッハ2に到達可能なアフターバーナー機能をもつAL-31FNターボファンエンジンを搭載。新型のPL-5E 近距離空対空ミサイルなど、強力な武装を懸架可能な機体だ。


共通戦術装輪車(CTWV: Common Tactical Wheeled Vehicle)は、陸上自衛隊開発実験団の装備実験隊で試験している試作車両だ。16式機動戦闘車の車体を利用し、ファミリー化を計画したもので、各部の共通化が図られている。8月30日、次年度予算の概算要求から「24式装輪装甲戦闘車」という正式名称が明らかになったばかりの最新鋭装備品となっている。『War Thunder』では、派生型の偵察戦闘型(RCV: Reconnaissance Combat Vehicle)が先行配備となる。


さらに、兵器関連のアップデートとして、フランス海軍のクローズドベータテストがスタート。「小型艇:沿岸警備(Coastal Fleets)」ツリーが導入され、上陸支援向けに改造された中型揚陸艇LCG(M)のL9059や、SS.11ミサイルを発射可能なラ・コンバタント型高速艇といった、フランス小型艇でゲームプレイが可能だ。本クローズドベータテストはゲーム内タスクの達成、またはクローズドベータテストアクセス権付きのプレミアム兵器を購入することで参加可能だ。詳細は公式サイトを参照されたい。


さらに、ゲームの臨場感を盛り上げるためのアップデートとして、日本語ボイスの更新がおこなわれている。新たなボイスは、艦長役に元海上自衛隊1等海佐の土肥修氏、下士官役に元海上自衛隊1等海佐の稲葉英智氏、水兵役に元海上自衛隊海士長の根本賢二氏を起用。土肥氏が指導・監修もおこない、本物の元海上自衛隊員による正確な号令や発生のボイス収録が実現したそうだ。なお、新収録の日本語ボイス実装に伴う、限定報酬を獲得できるキャンペーンも実施中だ。

本アップデートでは、新兵器や新規収録ボイス以外にも、新機能の追加などもおこなわれている。詳細は公式サイトを参照されたい。

War Thunder』は、PC(DMM GAMES)/PS4/PS5向けに基本プレイ無料で配信中。