“本当に歩いて遊ぶ”ウォーキングシミュレーター『ウォーキング・ダイエット』Steam向けに発表。自宅にいながら自然の中を歩くようにダイエット、景色や時間帯も選べる

FUNAKI GAMESは10月24日、体感型ウォーキングシミュレーター『ウォーキング・ダイエット』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

デベロッパーのFUNAKI GAMESは10月24日、体感型ウォーキングシミュレーター『ウォーキング・ダイエット』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『ウォーキング・ダイエット』は、自宅で自然の風景を楽しみながらダイエットできる体感型ウォーキングシミュレーターだ。ウォーキングシミュレーターというゲームジャンルにおいては、キャラクターを動かしてその世界を歩き回る探索型の作品も多く見受けられる。しかし、本作ではプレイヤーはプレイ中にコントローラーやマウスなどを操作せず、室内で足踏み運動をしながらゆっくり流れていく風景映像を楽しむスタイルが特徴となっている。


本作では、ウォーキング開始時にプレイ時間を選択する。選択できる時間は短いものだと3分。じっと座っている時間が長い人にとって、作業などの合間に起動して休憩がてら軽く体を動かすのに良さそうな時間だ。長いものなら30分で、この長さを毎日続ければ運動不足解消の効果が期待できるだろう。また、「FREE」と「RANDOM」も選べるようになっており、自分のプレイスタイルやライフスタイルに合わせて自由な時間歩くことができそうだ。

ウォーキングを開始してからは、画面上に時間と距離と消費カロリー、そして流れていったシーンの数が常時表示される。映像は落ち着いた雰囲気の自然の風景の中をゆっくり歩くようなものとなっており、室内という風景の変わらない場所で淡々と運動する場合に比べて開放感や新鮮さが感じられ、飽きにくい工夫がされているようだ。用意されている風景映像は14種類あり、時間の経過とともに朝・昼・夜の時間帯の変化も表現されているとのこと。


更に、本作では「夜の恐怖モード」というオプションを選択することができる。このモードでは、暗く不気味な雰囲気の自然映像が流れるためスリリングな気持ちでウォーキングが楽しめる。物陰から何かが飛び出してくるようなジャンプスケアがないにもかかわらず、何かが起こりそうでそわそわしてしまう。いわゆるリミナルスペースを歩くウォーキングシミュレーターのようなモードと言えるかもしれない。


本作のように、画面に映し出される風景映像を見ながら足踏みをするゲームとしては、2003年にニンテンドーゲームキューブ向けに発売された『お遍路さん~発心の道場(阿波国編)~』という作品などがある。足で踏むことでゲーム内の歩数カウンターが進む足用ボタン式コントローラーデバイス「牡丹さん」や、日常生活で計測した歩数もゲームに反映できる専用歩数計などが存在する、特徴的なタイトルだ。ゲームには、巡礼のための移動パートと、寺での参拝パートがある。移動パートでは残り歩数にしたがって、お遍路の道中の風景写真がスライドショー形式でかわるがわる表示され、徐々に目的地へと近づいていく。

家からは出たくないが運動はしたいというとき、壁を見ながら足踏みするのは味気ない。毎日続けることが健康に良いとわかっていても、この味気なさが継続に対する最大の障壁となることもある。『ウォーキング・ダイエット』や『お遍路さん~発心の道場(阿波国編)~』のようなウォーキングシミュレーターは、足踏みし続けていれば景色が変わっていくため、そうした飽きも起きにくいだろう。室内運動の継続に貢献してくれるかもしれない。


本作のデベロッパーであるFUNAKI GAMESは、北海道札幌市に拠点を置くインディーゲーム開発スタジオだ。現在は3D脱出アクションゲーム『EXIT PANIC』やボクシング体感ゲーム『ボクシング ハードパンチャー』などを開発中。映像のリアルさにこだわった映画のようなゲームや、体感型ゲームの開発などに注力しているとのこと。

『ウォーキング・ダイエット』はPC(Steam)向けにリリース予定。

Kei Aiuchi
Kei Aiuchi

RPG、パズル、謎解きアドベンチャー、放置系などを遊びます。比較的やりこみ型。特に好きなゲームは『ルーマニア#203』

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