壊すほどに切ないハンマー破壊アクション『Virtue and a Sledgehammer』発表。変わり果てた故郷を“壊して”歩む、思い出と悲しみの旅路

Devolver Digitalは12月11日、『Virtue and a Sledgehammer』を発表した。スレッジハンマーでかつての故郷を壊して歩むアクションゲームだ。

パブリッシャーのDevolver Digitalは12月11日、デベロッパーのDeconstructeamとSelkie Harbourが共同開発するアクションアドベンチャー『Virtue and a Sledgehammer』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語にも対応予定となっている。

『Virtue and a Sledgehammer』は、大型のスレッジハンマーを構えた主人公を操作するアクションゲーム。デジタル化された隣人たちや、アンドロイドの亡霊が彷徨う変わり果てた故郷に戻った主人公は、ハンマーを使って立ちはだかる建物や敵を叩き壊し、自らの手で道を切り開く。

作中に登場する建物には破壊ギミックが実装されており、スレッジハンマーで殴ると壁を壊すことが可能。またハンマーを「裁き」として振るって“思い出の断片”を破壊すると、幼い頃の記憶が掘り起こされて物語が進行する。ストーリー面では映画的な映像表現によって、内なる恐怖や欲望、家族の美徳と欠点が織りなす複雑な物語が描かれ、「時に温かく、しかし大抵は心に傷を残す痕跡」になるという。

開発元の一つDeconstructeamは、スペイン・バレンシアを拠点とするインディースタジオで、SFアドベンチャーゲーム『The Red Strings Club』や、魔女の占いタロットゲーム『The Cosmic Wheel Sisterhood』などの開発で有名。どちらのゲームも物語性を重視した作風が評価されており、Steamのユーザーレビューでは、本稿執筆時点で両作品とも「非常に好評」ステータスを獲得している。ストーリーに加えて、アクションの爽快感も重視していると思われる『Virtue and a Sledgehammer』がどういった仕上がりになるのか、楽しみに待ちたいところだ。

なおSelkie Harbourもスペインを拠点としており、Deconstructeamとは以前から協業している関係。2025年5月に発売されたDeconstructeamの短編アドベンチャー『Many Nights a Whisper』の開発に携わっている。

『Virtue and a Sledgehammer』はPC(Steam)向けに配信予定だ。

Satofumi Inoue
Satofumi Inoue
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