海外メディアの編集者、東京ゲームショウで展示されていたリマスター版『Uncharted 2』を『Uncharted 4』と間違えてレビューを書く【UPDATE】

ゲームをほとんどプレイせずに書く"エアレビュー"や、当たり障りのないことばかりを書く"提灯レビュー"など、レビュー記事に関する問題はいくつかあるが、海外でレビューするゲームそのものを間違えるという珍事が起きたようだ。

ゲームをほとんどプレイせずに書く”エアレビュー”や、当たり障りのないことばかりを書く”提灯レビュー”など、レビュー記事に関する問題はいくつかあるが、海外でレビューするゲームそのものを間違えるという珍事が起きたようだ。海外メディアVG247は、9月30日に公開した『Uncharted 4: A Thief’s End』のプレビュー記事が、実際にはリマスター版『Uncharted 2』をプレイして記されたものだったとサイト上で謝罪した。

問題となったのは先月の東京ゲームショウ 2015にて展示されていた『アンチャーテッド コレクション』。同作は初代『Uncharted』から『Uncharted 3』までを収録したPlayStation 4向けのリマスター作品バンドルだ。国内外で今月に入ってからすでに発売されており、メディアからは高い評価を獲得している。VG247の編集者Matt Martin氏は、この作品内のリマスター版『Uncharted 2』を『Uncharted 4』の試遊だと勘違いしてしまったという。

Martin氏は「『Uncharted 4』は型通りすぎないか?」という名前のプレビュー記事を9月30日に掲載したが、即座にソニーから間違いを指摘する連絡があり、非公開にした。同氏は「我々はあの時気づいていなかったんだ、プレイしていたのは『Uncharted 4』ではなく、最近発売された『アンチャーテッド コレクション』のリマスター版『Uncharted 2』だということを」と伝える。「東京ゲームショウは忙しいものだし、文字の大部分は英語じゃない。でも我々がマジに馬鹿だったことの言い訳にはならない」。

Martin氏は、今回のミスはリマスター版『Uncharted 2』のアートワークが素晴らしい証明だと伝えたが、それでも間違った情報を拡散した事実は変わらないと謝罪を重ねている。スタジオBluepoint Gamesが移植を担当した『アンチャーテッド コレクション』は1080pの60fpsにて動作しており、もし過去作をプレイしておらず、『Uncharted 4』に触れたことがないのならば、見間違えるのも無理はないのかもしれない。ともかく、Naughty Dogやソニーにとっては思わぬプロモーションとなった形だ。

【UPDATE 2015/10/15 17:00】 Naughty DogのNeil Druckman氏は、今回の騒動を茶化し、『Uncharted 4』のスクリーンショットをTwitter上にて公開している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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