ゲームエンジンのUnity、なんとライバルEpic Gamesと協業を発表。Unity製ゲームを『フォートナイト』に展開可能に
Unity TechnologiesとEpic Gamesは11月19日、ゲームエンジンのUnityで開発されたゲームを『フォートナイト』に展開するための協業を発表した。

Unity TechnologiesとEpic Gamesは11月19日、ゲームエンジンのUnityで開発されたゲームを『フォートナイト』に展開するための協業を発表した。
Unity TechnologiesはUnityを、Epic GamesはUnreal Engineを開発・提供している企業だ。ゲームエンジンにおいていわばライバル関係にある両社が、Epic Gamesの『フォートナイト』を通じて協業し、プレイヤーと開発者双方にさらなる機会と価値を提供するという。
『フォートナイト』はバトルロイヤルなどを楽しめるゲームでありながら、「Unreal Editor for Fortnite(UEFN)」を使ってオリジナルのゲームを開発・公開できるプラットフォームでもあり、国内外のクリエイターが手がけた多数の作品がリリースされている。今回の協業により、今後はUnityを使って開発されたゲームも、『フォートナイト』向けに展開できるようになるとのこと。具体的な提供時期などの情報は来年発表される。
また今回Unity Technologiesは、自社のクロスプラットフォーム・コマースプラットフォームがUnreal Engineをサポートすることも発表。これによりUnreal Engineユーザーは、PC・モバイル・ウェブを横断するデジタルカタログや決済プロバイダーから、ウェブショップの管理まで、より多くの選択肢を持つことができるという。価格設定やプロモーション、ライブ運営の管理もUnreal Engine上で可能。こちらは来年初頭に提供開始される。
今回の発表に際しEpic GamesのCEO Tim Sweeny氏は、「ウェブの黎明期と同様に、企業はオープンなメタバースを相互運用性と公平性を備えた形で構築するために協力し合う必要があると考えています。Unityと共に、開発者が楽しいゲームを作り、より大きなオーディエンスに届け、成功を収められるよう支援します」とのコメントを寄せた。
また、Unity Technologiesの社長兼CEO Matthew Bromberg氏は、「世界中のゲーム開発者により多くの機会を創出するために Epic Games とパートナーシップを組めることを嬉しく思います。選択肢とオープンなシステムは、ゲームエコシステム全体の成長を促します」と述べている。
このパートナーシップや製品の提供時期に関する追加情報は、2026年に発表される予定だ。




