Steam高評価中華戦乱ADV『飢えた子羊』本日配信の無料アプデで日本語ボイスがついに実装。釘宮理恵氏などの声で彩られる
パブリッシャーの2P Gamesは、 ZeroCration Gamesが手がけるテキストアドベンチャーゲーム『飢えた子羊』に日本語ボイスを追加する大型アップデートを本日、2024年10月23日に配信開始した。アップデートは無料で展開される予定で、本体価格の上昇や追加の購入が発生しないことも明かされている。
『飢えた子羊』は、1632年の明朝末期の中国を舞台とするアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。当時の中国では国外からの侵略に抗戦していただけでなく、国内でも戦が巻き起こっていたとされる。くわえて災害の影響もあり、飢饉や反乱の絶えない混乱状態にあったという。そんな時代で盗賊として生きる主人公「良」は、依頼を受け4人の少女を洛陽の領主に届けることに。しかしその道中で少女のひとり「満穗(まんすい)」から、領主は人を食う豚妖であると明かされる。良は満穗から復讐に協力するように持ち掛けられ、やがて決断を迫られることとなる。
本作は世界累計販売本数78万本を突破したと明かされており、中国発のインディーゲームでもトップの売上を誇っている。さらにSteamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約3万3000件中96%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを得ている人気作だ。
本作については、メインキャラクターである満穗のキャラクターボイスを、『ゼロの使い魔』のルイズや『灼眼のシャナ』のシャナなどで知られる釘宮理恵氏が務めることが明かされ、話題となっていた(関連記事)。釘宮氏の演じる満穗は、本作のもう1人の主人公というべきキャラクターであり、主人公の良を手玉に取るような発言や機転の利いた言葉を放ち、姉の復讐を遂げるために大胆不敵な行動も辞さない。厳しい時代を知恵と勇気で生き抜く満穗が、実績あるベテラン声優の釘宮氏の声で表現されるわけだ。
日本語ボイスが追加されるアップデートについては今年10月内には実装される見込みとかねてより発表されていた。今回の発表では、ついにその時期が発表され、本日実装がおこなわれたかたち。またその他のキャストとしては、「舌」「李闖将」を堀江一眞氏が、「豚妖」を宮本克哉氏が担当するなどと明かされている。翻訳品質の高さが評価されてきた本作ながら、日本語ボイスの実装によって、国内ユーザーにもさらに親しみやすくなるかもしれない。
ちなみに本作については、Nintendo Switch版が現在鋭意制作中であることも発表された。また本作の続編となる『哀鴻:破城十日記(仮題)』のリリースも計画されていること。双方とも具体的なリリース時期などはまだ発表されていない。さらなる続報にも期待したいところだ。
『飢えた子羊』はPC(Steam)向けに配信中だ。Nintendo Switch向けは現在制作中。日本語ボイスに対応する『飢えた子羊』の無料アップデートは本日より配信されている。なおアップデートを記念して、10月29日午前3時まで定価の25%オフとなる900円(税込)で購入可能なセールが実施中だ。