大型国産運営アクションRPG『トライブナイン』なんとサービス終了へ。ガチャ率変更などで盛り返し見せるも、サービス続けられず

ここにきてあえなくサービス終了の告知がなされた。

アカツキゲームスは5月15日、『トライブナイン』のサービスを11月27日をもって終了すると発表した。リリースから3か月経たずのサービス終了告知となった。理由については明かされていない。

『トライブナイン』は、理不尽都市アクションゲームである。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Androidで、基本プレイ料金は無料。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスが原案・音楽・キャラクターデザインを担当しており、アカツキゲームスが企画・開発・運営を担当する。本作では、荒廃した世界の中で、各シティを牛耳る黒幕達を倒していく。2D上のフィールドを移動し、戦闘は3Dアクションが展開。パリィやジャスト回避を使いながら、強敵を打ち倒すのだ。

本作は2月19日に配信が開始。4月中旬には大型アップデートも実施されていた。長期運営を掲げたロードマップも公開されていたが、ここにきてあえなくサービス終了の告知がなされた。

『トライブナイン』においては、リリース直後にゲームテンポや課金面で批判が寄せられていた。こうした不満に対応するため、ガチャ率の大きな引き上げ(関連記事)や戦闘テンポを含んだゲームの大規模改善アップデートを実施。Steamユーザーレビューは一時は38%の「ほぼ不評」まで落ち込んでいたが、アプデや仕様変更により好評率76%の「やや好評」にまで上昇。累計プレイヤー数は1000万を突破し、先日には大型アップデートを実施していたが、突然サービス終了が告知された。

同作においては、ガチャ率上昇に伴って星3キャラの排出率がぐぐっと上がっていた。またガチャ率の仕様変更に際しては使用されたガチャ石が全返還。課金においては月額プランなどは用意されていたものの、課金プランなどは豊富とはいえなかった。つまり、コンテンツはユーザーに好まれていたが、ユーザーとしては石は余りやすく、かつ課金の選択肢があまりなく、ビジネス面は試行錯誤だった印象だ。そうした課題はあったのだろう。

いずれにせよ、『トライブナイン』は11月をもってサービス終了となる。実装予定だった第4章は実装されず、ロードマップで告知されていた「秋葉 才蔵」「秋葉 市之助」もまた実装されない。5月15日15時をもって諸々の有料コンテンツの販売も終了するとのことだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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