基本プレイ無料国産アクションRPG『トライブナイン』1000万DL突破、海外人気も後押しし大台マッハ達成。ただし勝負はこれから

アカツキゲームスは3月13日、『トライブナイン』の累計ダウンロード数が1000万を突破したと告知した。配信から3週間強での大台達成となる。しかし勝負はここからだろう。
『トライブナイン』は、理不尽都市アクションゲームである。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Androidで、基本プレイ料金は無料。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスが原案・音楽・キャラクターデザインを担当しており、アカツキゲームスが企画・開発・運営を担当する。荒廃した世界の中で、各シティを牛耳る黒幕達を倒していくのが本作のあらすじだ。2D上のフィールドを移動し、戦闘は3Dアクションが展開。パリィやジャスト回避を使いながら、強敵を打ち倒すのだ。
本作は2月19日に配信が開始。そこから3週間強が経ち、1000万DL突破が告知された。本作においては、配信開始当初はガチャ率の低さや戦闘テンポの遅さが多く指摘されるなど、影を落とす部分も多かった。こうした不満に対応する仕様変更やアップデートを実施し、Steamユーザーレビューの評価も持ち直し、38%だった好評率は75%まで上昇した。出だしにトラブルがあったこともあり危ぶまれていたが、ダウンロードは多くされているようだ。
特に目立つのは海外人気だろう。本作はgamescom Opening Night LiveやThe Game Awardなど海外の人気イベントで露出をするなど、グローバル展開が特徴的。Steamレビューも日本語レビューは3348件中238件で、言語比率としては7%程度。英語レビューがもっとも多く、英語圏でプレイされている印象だ。国内の人気ゲームは『ドラゴンクエストウォーク』や『ウマ娘 プリティーダービー』など含め、1000万ダウンロード突破には配信から数か月かかるケースが多い。そうした作品と比べると、対応プラットフォームや欧米中韓のユーザーの多さが、こうしたダウンロード数を後押ししていると考えられる。

ただし、勝負はこれからだろう。というのも、3章実装の大型アップデートが4月上旬から延期することが告知された。4月17日の配信になるという。あわせてイベントなども延期予定。また先日のアップデートでは、それまで使用されたガチャ石であるエニグマエンティティがすべて返還された。つまり、ユーザーがたくさんガチャ石をもっており、課金する機会が減ることも意味する。Steamの同時接続ユーザー数も5000人前後をキープし続けており(SteamDB)ユーザー数は確保できている。これからの数か月がタイトルの今後を左右するだろう。
なお、本日実装された大型アップデートでは、期間限定シンクロ(ガチャ)で青山カズキが登場。また戦闘やビルドなどの要素に大規模な改修がはかられている(関連記事)。まだまだ発展途上な面も見られ、今後どのようにこうしたユーザーに応えていくのか注目されるところだ。
ちなみに『トライブナイン』における、2022年放映されたアニメ版が3月14日より毎日1話ずつ無料で配信されるという。ゲーム版に登場するキャラもそれなりにいるので、予習してみるといいかもしれない。
『トライブナイン(TRIBE NINE)』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。