Gambitious Digital Entertainmentは公式サイトにて、『Transport Fever』を正式発表した。対応プラットフォームはPCで、2016年秋発売予定。『Transport Fever』はスイスに拠点を構えるスタジオUrban Gamesが開発を担当する乗り物経営シミュレーションゲームだ。同スタジオは2014年9月に『Train Fever』という鉄道経営シミュレーションゲームを手がけており、本作は実質的な続編となる。
ゲームは前作同様に西暦1850年から始まり、乗り物の歴史の変遷を体験できるようになっている。キャンペーンモードでは、アメリカやヨーロッパで起きた乗り物界の歴史を追体験できるシナリオが10以上用意されている。また、エンドレスモードも用意されており、こちらでもふたつのシナリオが楽しめるようだ。
前作では列車が主役だったが、本作では飛行機や船やバスといった幅広い乗り物がゲーム中に登場する。用意されている乗り物は120種類以上あり、どの車両も前作同様に柄や模様、細部まで美しく描かれる。駅のほかにも空港や港を作り、交通機関を整備しながら資金を稼いでいくことがゲームの目的となる。ただ駅と駅をつなげるだけでなく、人や経済の流れを読みながら効果的に線路や道路を配置し都市を発展させていかなければならない。
前作では評価の分かれた線路の設置ツールも“ゲーム史上最も直感的”になるようだ。本作はSteam Workshopにも対応し、ユーザー主導の新たなコンテンツの導入もスムーズにおこなわれそうだ。
Urban Gamesは9名のスタッフで構成される小規模のチームゆえに、開発規模の事情で本作はシングルプレイのみだという。しかし、Urban Gamesはマルチプレイヤーにも野心を持っており、今後もマルチプレイヤーモードを視野にいれて開発していくことを宣言している。
前作の『Train Fever』はたびたび同ジャンルである『Cities in Motion 2』との比較を受けた。『Cities in Motion 2』のデベロッパーであるColossal Orderはその後『Cities: Skylines』をリリースし大成功を収めており、『Transport Fever』もそのあとに続きたいところだ。2016年の秋と冬にはほかにも『Planet Coaster』のリリースも予定されており、“Tycoon”ゲームが充実しそうな嬉しい年末となりそうだ。