移動式本屋さん経営ゲーム『Tiny Bookshop』読書好きの間で人気急増中。客に寄り添い品揃え、“おすすめの一冊”をご提案

Skystone Gamesは8月8日、本屋経営ゲーム『Tiny Bookshop』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。

パブリッシャーのSkystone Gamesは8月8日、neoludic gamesが手がけた本屋経営ゲーム『Tiny Bookshop』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。本作は、さっそく人気となり高い評価を得ている。

本作は、海辺ののどかな街を舞台に、移動式の小さな中古本屋を経営する作品だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Tiny Bookshop』にてプレイヤーは、トレーラーハウスを改装した移動式の書店を営み、街の住民に本を販売する。取り扱う本は、新聞広告に中古本のまとめ売りが掲載されるため、そこで仕入れることが可能。文学作品や実用書、児童書、あるいは旅行やファンタジー、犯罪モノなど、さまざまなジャンルの本が存在し、手持ちの本を本棚に自由に陳列して、営業を開始すればお客がやってくる。

来店したお客は、気に入った本が見つかれば2冊目、3冊目とさらに探すが、目当てのものがなければすぐに帰ってしまう。また、出店する街のエリアによって、求められる本のジャンルの傾向が変化する。売り上げを最大化するためには、幅広いジャンルの本を用意しておくことはもちろん、地元のお客にあわせて陳列する本のラインナップを調整しておくことも大事だ。

お客の中には、オススメの本を尋ねてくる人もいる。会話をすると、どういった本を探しているのか話してくれるため、その言葉の中からヒントを見出して、適切だと思う本を提案するのだ。実はそれぞれの本には、実在の書籍をもとにタイトルや概要、著者名、出版年、総ページ数などが設定されている。たとえば、「著者が女性のミステリー小説」を探しているお客がいれば、アガサ・クリスティ作品をオススメすると喜ばれるかもしれない。

プレイヤーの書店にはカスタマイズ要素が用意されており、本棚を追加できるほか、家具や装飾品、植物などを配置したり、色を塗ったりして、好みの雰囲気に仕上げることが可能だ。アイテムによっては、店に配置すると特定のジャンルの本が売れやすくなったり、逆に売れ行きが鈍ったりといった効果が存在する。

本作は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに本日8月8日に配信された。Nintendo Switch版は、昨日放送された任天堂の番組「Indie World 2025.8.7」の海外版にてサプライズ的に発表され、すぐさまリリースされた格好だ。

PC(Steam)版の同時接続プレイヤー数を確認すると、配信開始直後からぐんぐん伸び、これまでのピーク時には約2900人に達した(SteamDB)。事前に配信された体験版が好評だったこともあってか、なかなかの人気ぶりである。一方ユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約100件のうち97%が好評とする「非常に好評」ステータス。やさしい雰囲気の世界観やビジュアルに加え、実在の書籍をもとにお客にオススメを提案できる点が、本好きのユーザーにとって魅力的だとして好評だ。

『Tiny Bookshop』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中だ。価格はPC(Steam)版が2499円で、Nintendo Switch版が2300円。PC(Steam)版は、8月22日までは10%オフの2249円(いずれも税込)で購入可能となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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