混沌ガチョウ成長クリッカー『ティングス・グース』Steamに登場。“枝”が生え、“お金”を産み落とすガチョウを伸ばして飼育
Playsaurusは8月1日、放置系ストラテジーゲーム『ティングス・グース』をSteam向けにリリースすると正式発表した。2025年第4四半期に配信予定だ。

パブリッシャーのPlaysaurusは8月1日、放置系ストラテジーゲーム『ティングス・グース』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアによればゲーム内での日本語表記にも対応予定。
『ティングス・グース』は、生き物のお腹から生える樹木のような奇妙なガチョウを育成していくクリッカーゲームだ。シュールレアリスムアーティストMaster Tingus氏による手書き風アニメーションで描かれた独特の世界観の中で、プレイヤーは妊娠中の患者のお腹から生える元気なガチョウに水やりをしたり、収益を回収してアップグレードしたりして、十分な高さまで育てていく。高く育ったガチョウの木からは動物・手足などが枝のように生え、てっぺんから成熟した果実のように赤ちゃんを降らせる。複数の赤ちゃん同士をうまくぶつけ合わせることによって、赤ちゃんは進化し、より高い収益を稼げるようになるため、赤ちゃんがコンボするように幹に生えた枝や動物の位置を調整する。ガチョウから生えるさまざまな動物などを図鑑に収集していく要素も含まれる。

本作は、シドニーに拠点を置くインディーゲーム開発スタジオSweaty ChairとアーティストMaster Tingus氏のコラボによって生み出された。2024年にモバイル版がリリースされており、現在もiOS/Androidで基本プレイ無料にて遊ぶことができる。しかし、このモバイル版は収益化がうまくいかなかったとのこと。現在もこの課題に向き合っている最中だが、モバイル版の配信を担当していたパブリッシャーから権利が戻ってきたことをきっかけに、スタジオはPC版リリースに向けて動き出したようだ。

今年4月にはSteam向けに『Cookie Clicker』や『Mr.Mine』など、多くの放置ゲームを配信しているパブリッシャーPlaysaurusとUltraplayersと提携することが発表されており、今回ついにストアページ公開となった。現在は2025年第4四半期のリリースに向けて開発が進められているところだ。PC版では、モバイル版でのプレイ体験を再び味わえるだけでなく、新たな追加要素・アップデートなども予定しているとのこと。Sweaty Chairの代表であるBrian氏はDiscordサーバーにて、本作を「これまででもっとも楽しく風変わりで、特別なティングス・グース」としてリリースするべく改良を続けていると意気込みを語った。

Sweaty Chairは、これまでに本作に加え弾幕系ローグライクアクション『No Humanity』や育成ゲーム『Brain -Pet Evolution』などをモバイル向けにリリースしている。現在は、Steam版の『No Humanity – Internship』と本作のリリース準備を並行して進めているようで、いずれかが本スタジオのSteamデビュータイトルとなると思われる。本作のSteamストア公開に合わせてアップロードされた動画では、この奇妙なガチョウがすべてを支配する、独特な世界観の一端を味わうことができる。
『ティングス・グース』はPC(Steam)向けに2025年第4四半期配信予定。また、モバイル(iOS/Android)でも基本プレイ無料にて配信中。