ノルウェーの森に潜む闇と怪物。ホラーアドベンチャー『Through the Woods』の発売日が10月27日に決定

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北欧神話からインスピレーションを受けた三人称視点のホラーアドベンチャー『Through the Woods』のリリース日が2016年10月27日に決定した。開発を担当しているのはノルウェーのインディーデベロッパーであるAntagonist。対象プラットフォームはPC (Steam)となっている。

『Through the Woods』では、ノルウェーの西海岸沿いに位置する森の中で、失踪した息子を探す母親の物語が描かれる。母子ふたりで湖の近くにある小屋に泊まるが、翌朝起きると息子の姿がない。彼を探しに外に出ると、湖の桟橋にて謎の男が息子をボートへと引きずりこみ、湖をわたり霧の中へと消えていく。彼らの行き先にあるのが本作の舞台となる森。さらわれた息子を探し出すことも目的のひとつだが、それ以上に「なぜ」さらわれたのかを解き明かすミステリーになっている。

Antagonistの開発ブログによると本作のゲームプレイは『Gone Home』と『Amnesia: The Dark Descent』(以下、Amnesia)をミックスした内容とのこと。たしかに、森のなかを探索して息子の手がかりを探す点ではミステリーアドベンチャーの『Gone Home』、森に生息するクリーチャーに見つからないようステルス行動する点ではサバイバルホラーの『Amnesia』らしいといえる。また、主人公には敵を攻撃する手段が与えられておらず、『Amnesia』のような無防備な恐怖を味わえるだろう。

古代北欧民族が碑文などに用いたルーン文字。訳せばちゃんと意味のある内容になるという
古代北欧民族が碑文などに用いたルーン文字。訳せばちゃんと意味のある内容になるという

本作は北欧神話や民話に強く影響を受けた作品となっており、森の中にはさまざまな神話上および民話上の生命体が生息している。彼らを直接攻撃することはできないが、それぞれの弱点を利用して危機的状況から抜け出すことができる。視覚が弱い生物からは隠れながらそっと離れ、光に弱いものには懐中電灯を向けて怖がらせる。

また、深い森林の中をひとりで歩む怖さを引き出すため、サウンドデザインにもこだわっている。風が木の葉をゆらす音や、遠くから聞こえてくる獣の鳴き声からは北欧らしい寒々しさすら感じ取れる。デモ版をプレイした限りでは、この音へのこだわりこそが他の三人称視点ホラーアドベンチャーとの差別化ポイントになりそうだ。リリース日の10月27日といえばハロウィン間近。きたるホラーシーズンの目玉となりうる作品だろう。なお本稿執筆時点では公式ページよりデモ版をダウンロードできる。

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