謎解きアドベンチャー『三相奇談』伏線回収が巧みだとしてたちまち「圧倒的に好評」スタート。もふもふケモノキャラなど3人の主人公が怪奇事件の謎に挑む
パブリッシャーのindienovaは1月14日、Everscape Gamesが手がけた謎解きアドベンチャーゲーム『三相奇談』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応。本作は、その後高い評価を得て「圧倒的に好評」となっている。
本作は、ヒト・アヤカシ・龍族が共生する空想上の東方世界を舞台にした作品だ。ケモノキャラクターなど、3人の主人公それぞれの視点からの物語が展開される。
『三相奇談』の舞台となる青龍城は、かつての繁栄を失い、失われた古代技術が横行する混沌の時代にあり、さらに町に未曾有の危機をもたらす新たな闇が生まれようとしている。そこで、とある識者の説教を受け悟りを開いた狼・狐・蛇が怪奇事件の謎に挑む。
本作では、狼和尚の浄飯、狐道士の参宝、蛇画伯の月羞という3人の主人公が登場。プレイヤーはこれらのキャラクターそれぞれを操作して、青龍城の町を舞台にしたサイドビューのステージを巡る。道中ではさまざまな人物との出会いがあり、そしていくつもの謎解き要素が待ち受けている。
浄飯は、縁を切ることで物事の関係を断つ能力を持っており、たとえば新たな道を切り開くことが可能。参宝は道術の使い手で、素材を集めることで煉丹により道具を作れる。そして絵描きである月羞は、壁に描かれた絵の中に入ったり、他人の顔に化けたりできる能力を持つ。本作では彼らそれぞれの特技を活かし、また出会った人物から授かった道具なども活用しながら待ち受ける困難を突破し、物語を進めていくこととなる。
本作は、PC(Steam)向けに先日1月14日にリリース。ユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約570件のうち実に99%が好評とする「圧倒的に好評」を獲得している。レビューでは、まず物語面が高く評価されている。本作は序章の後、3人の主人公それぞれの過去の出来事を描くパートを経て、3人が出会いメインの事件へと進んでいく。ここでは詳しく触れないが、前半部分にいくつも散りばめられた伏線が後半に回収されていく展開や、そのテンポ感が巧みであると好評だ。
また謎解き要素に関しては、ほどよい難易度との評が見られる。本作の謎解きやパズルには複数の解法が用意されていることがあり、さらに難易度は動的に調整。スキップできるオプションも用意されている。このほか、手描きイラスト調で描かれたキャラクターたちについて、いわゆるケモノキャラクターが多数登場することもあってか、かわいいという声も多く聞かれる。
『三相奇談』は、PC(Steam)向けに配信中だ。リリース記念セールとして、1月28日までは10%オフの1530円(税込)で購入可能となっている。なお、本作の日本語ローカライズに関して、ユーザーからは一部未翻訳部分があるなどの指摘がある。これまでに本作では、ローカライズの修正を含むパッチが配信されているため、今後改善される可能性もあるだろう。