疫病根絶サバイバルクラフト『The Last Plague: Blight』がリアルすぎてSteamにてさっそく「非常に好評」。火起こしや飲用水確保など、現実さながらの“本物サバイバル体験”


Original Studioshは10月4日、見下ろし型オープンワールドサバイバルクラフト『The Last Plague: Blight』の早期アクセスの配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はリリースされたばかりながら、その“リアルさ”によってさっそく好評を得ているようだ。

『The Last Plague: Blight』はオープンワールド・サバイバルクラフトゲームだ。オンラインでのマルチプレイにも対応している。本作の世界には「Blight」と呼ばれる正体不明の疫病が蔓延しており、人類は壊滅的な打撃を受け滅亡寸前の状態にあった。プレイヤーは文明が衰退した世界でBlightや野生の獣などの脅威から身を守るため、そして疫病を根絶し人類に希望を取り戻すためにサバイバル生活をおこなうこととなる。


本作は「リアリズムと没入感に根ざした本物のサバイバル体験(Authentic survival experience rooted in realism and immersion)」をテーマとして開発されており、そのリアルさは筋金入りだ。そうした“リアル志向”は、ゲーム開始時に選ぶオプションからもうかがえる。

たとえば飢餓や疲労などが進行するスピードに影響する一般的な難易度選択に加え、「more realstic」なるモードが用意。このモードでは所持している地図に地形情報しか載っておらず、コンパスを用いて自分の位置を判断しなければならない。さらには自ら建設したキャンプの位置も地図上に反映されないため、実際のサバイバル生活さながらのロケーションの記憶能力が求められる。なおこの選択があまりにも「リアル」過ぎると感じる場合には難易度を緩和することも可能。「less realstic」モードを選べば地図には自分とキャンプの位置が常に表示されることになる。


ゲームが開始すると最初の目標としてキャンプを作ることになるのだが、これも一筋縄ではいかない。まずはキャンプファイアーの基礎部分となるファイアピット作りからスタート。小さな石を10個並べ、ファイアピットを作ったら、次に着火剤として松の葉と小枝を集めることになる。手斧で松の木を切り倒すと幹と松の枝を入手でき、この松の枝から松の葉と小枝をそれぞれ切り離すことでようやく着火剤の準備が完了する。

これらを用いて火がついてからも火の管理は重要で、着火剤とは別に燃料となるものを供給し続ける必要がある。参考までに、筆者がプレイしてみたところ、キャンプファイアーの着火までに15分程度の時間がかかった。


これ以外にも料理やクラフトをするとその分ゲーム内時間が進む仕様や、水は沸騰させたものでなければ飲用にはできないことなど、本作はとにかく「リアルさ」が重視されている。そんなゲーム設計が話題を呼び、同時接続プレイヤー数もピーク時で1000人を突破する盛況となっている(SteamDB)。またSteamユーザーレビューにおいては本稿執筆時点で184件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスとなっており、リアル志向とそこからくる没入感を高評価とする意見が集まっている。マルチプレイ対応のゲームではあるものの、1人でじっくりと遊ぶことを楽しんでいるプレイヤーの声も多く見られることも印象的だ。

本作は少なくとも1年間の早期アクセス期間を設けると述べられている。早期アクセス期間中には、ストーリー面の充実や他のNPC生存者との協力、釣り、キャラクターのカスタマイズ要素などの追加が予定されている。さらに開発元いわく、正式リリースにあたっては、ストーリーモードは最低でも100時間ほどプレイできる、やりがいのあるものになるとのこと。なお現在配信されている早期アクセス時点でも、プロシージャル生成によるワールドでの約30時間から50時間ほどのプレイ体験が可能としている。

『The Last Plague: Blight』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。また10月11日午前2時まで、リリース記念セールとして定価の10%オフとなる、税込1710円で購入可能だ。