大ヒット過酷ADV『飢えた子羊』の続編『泣き叫ぶ雁』Steam向けに正式発表。死と隣り合わせの残酷異世界を、亡くした恋人によく似た娘と生き抜く物語
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パブリッシャーの2P Gamesは1月24日、中国の明末期を舞台にしたテキストアドベンチャー『泣き叫ぶ雁』のSteamストアページを公開した。ストアページ表記によると、2025年第4四半期に発売予定。日本語音声・日本語表示にも対応する見込みだ。本作は『飢えた子羊』の続編となり、前作は累計販売本数が100万本を突破している(関連記事)。
本作の主人公は方知宥(ホー・チユウー)という青年だ。9歳のときに両親を亡くして叔父のもとで養子として育ちながらも、難関試験である科挙の秀才科に合格した。書で身を立てることを志す主人公は、「西遊記」をもとに「獅駝国」という独自の物語の執筆に励む。しかし、心を寄せていた女性の突然の死によって打ちのめされた主人公は筆を折ってしまった。主人公は想い人の死により記憶喪失となり、人が獣に見えてしまう獣視病を患う。
物語を書くことをやめてから3年後、彼は深酒により自身が書いていた物語「獅駝国」の世界へと迷い込む。その世界は妖怪の襲撃によって滅びかけており、金翼鵬王(きんよくほうおう)という化け物が10万もの妖怪を率いて街に押し寄せる。ありえない世界に迷い込んだ主人公は途方に暮れるが、自分が好きだった人の姿に似た小雁(シャオエン)という少女を守るために生き抜くことを決意する。
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虐殺が行われる最中の街で、主人公は自分と少女の命を守るための選択を繰り返していく。本作はマルチエンディングを採用しており、主人公の選択によっては死に直結するバッドエンドも数多く用意されているようだ。戦争と飢饉という極限状態だった前作の『飢えた子羊』と同じように、本作でも過酷なサバイバル生活を送ることになりそうだ。
本作のストーリーは、明末期から清初期にかけての出来事を描く「記の章」と崇禎五年から崇禎十五年(1632年~1642年)を描く「憶の章」で展開される。特筆すべき点としては、本作にはメインストーリーから独立した「良穂」の章が存在することだ。良穂の章では、前作『飢えた子羊』のエンディング後と、本作『泣き叫ぶ雁』のエンディング後の時間軸の物語が描かれるという。
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『泣き叫ぶ雁』は、PC(Steam)向けに開発中。リリースは2025年第4四半期を予定している。