インディーデベロッパーの「Crows Crows Crows」は、同スタジオの第1弾タイトルを今週末にもSteam上でリリースすることを明らかにした。タイトルや詳細なゲームジャンル、価格などは一切不明。スタジオを率いるWilliam Pugh氏は、あの怪作『The Stanley Parable』の開発にたずさわった1人であり、今作も一筋縄ではいかないタイトルとなることが予想される。
「Crow Crow Crow」は、同スタジオのニュースメールを購読していた一部のユーザーたちに対し、現地時間で今週金曜日となる12月4日に新作を配信すると予告している。このメッセージを受け取ったユーザーには、発売2時間前にSteamキーが提供されるとのこと。この新作が無料作品なのか有料作品なのかは明らかにされていないが、後者であるのならかなり太っ腹な対応だ。
『The Stanley Parable』は、2013年10月にリリースされた一人称視点のアドベンチャーゲームだ。同作は軽妙なナレーションとゲームデザインの構造そのものに焦点を当てた斬新な作品として、海外で非常に高い評価を獲得している。この作品を生みだした2人の中心的人物が、先日『The Biginner’s Guide』をリリースしたDavey Wreden氏と、今回の新作を手がけたWilliam Pugh氏である。Pugh氏は英国アカデミー賞こと「BAFTA」において、デザイナーとライター関連のアワードにノミネートされたこともある。
Pugh氏の新作の存在は今年10月から明らかにされてきたが、前述したように作品の詳細はいまだ不明だ。情報を統合すると、どうやら本作の舞台はヨーロッパとなる模様で、ゲーム内の世界では突如物体が消失する「連続消失事件」が発生しているようだ。先日登場したARPGサイトでは、アンジェロ警部補なる主人公らしき人物が、博物館に事件の手がかりがあると推理する様子が描かれていた。連続消失事件を追い警部補が博物館を探索するアドベンチャーゲームかもしれないが、おそらくPugh氏はさらにその想像の上を描く新作を提示してくれるだろう。
なお今回の購読者へのメールでは、本作にイギリスのコメディアンであるSimon Amstell氏が参加していること、ゲームは15分間から20分間ほどのプレイ時間であることも明らかにされている。