『The Stanley Parable』を生みだした開発者の一人William Pugh氏は、自身のスタジオ「Crows Crows Crows」を設立し、第1弾タイトルを現在開発中だ。ゲームのジャンルやタイトルは明らかにされていないが、ARG型のティーザーサイトが公開されており、ファンやメディアによる解析が進みつつある。
警部補が「連続消失事件」の調査に乗りだす
『The Stanley Parable』は、2013年10月にリリースされた一人称視点のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは毎日飽きもせず会社で単純作業を続ける社員「スタンリー」となり、軽妙なナレーターの指示に従ったり従わなかったりしながら会社の秘密を探っていく。もとは『Half-Life 2』のModとして制作されていた作品で、Mod版を生みだしたDavey Wreden氏と共に製品版の完成に取り組んだのがWilliam Pugh氏である。
ARG型ティーザーサイトでは、「アンジェロ警部補(Deputy Angelo)」なる人物に対し送られた「A.807」なる資料が数点公開されている。これは“今夏に欧州のいたるところで私有財産が消失した一連の事件”に関する報告書で、アンジェロの上司である「エロイース・ラヴィーン警部」から極秘裏にコピーを渡されたようだ。資料は一連の事件で消失した私有財産のリストから始まり、イタリアのローマで事件の捜査にあたるアンジェロからの2通の手紙で終わる。最後の手紙では、ベッドリネンでアンジェロがアレルギー反応を起こしていること、そして博物館が今回の消失事件に関わっている可能性が記されている。
なお最後の手紙では表示の崩れたエラーページへと自動的に繋がり、ここからURLやパスワードなどを解析することで数点のスクリーンショットや音声ファイルに到達することができるようだ。現在は3点のイメージの存在が明らかとなっており、Pugh氏はこれがスクリーンショットだと伝えている。
はたして本作がどのような内容のタイトルとなるかはまだ不明だ。スクリーンショットと今回のARGティーザーサイトの情報を統合する限りでは、秘密の施設が存在する博物館をアンジェロとなって調査するのだろうか。今後の続報に期待したい。