ゾンビサバイバル脱出シューター『The Midnight Walkers』“タルコフライクなゾンビゲー”として前評判高まる。人も屍も襲い来る、巨大施設ハードコアFPS

ゾンビサバイバル脱出シューター『The Midnight Walkers』のプレイテストが実施され、大きな盛況を博していた。

デベロッパーのOneway Ticket Studioは、現在開発中のゾンビサバイバル脱出シューター『The Midnight Walkers』のプレイテストを、7月4日から本日10時までの72時間にわたりPC(Steam)にて実施した。大きな注目を集め、多数のプレイヤーで賑わうこととなった。

本作は、ゾンビに占拠された巨大複合施設を探索し、脱出を目指すPvPvE/PvEゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応予定で、今回のプレイテスト版から実装されている。

『The Midnight Walkers』の舞台となる巨大複合施設には、地下1階から地上15階まで16のフロアが存在し、3人チームを組んで参加できるチームモードでは下の8フロアを、ソロモードでは上の8フロアを使ってプレイする。ショッピングセンターやオフィス、病院、ホテル、カジノなど、フロアごとに異なる環境となっており、そしてゾンビが徘徊している。

本作では、スキルや各種ステータスのバランスなどで個性が表現された複数のクラスからプレイヤーキャラクターを選択し、ランダムに送り込まれた階層からゲームを開始。施設内を探索し、武器や防具などの装備品、素材、消耗品などのアイテムを入手していく。武器には銃器のほか近接武器もあり、さまざまなタイプが存在するゾンビや、ほかのプレイヤーと戦いながら生き延びることを目指す。

プレイ中には、ランダムに選ばれたフロアが閉鎖され、ゲーム開始から18分後にはすべてのフロアが閉鎖。閉鎖フロアには毒ガスが散布されるため、エレベーターを探して別のフロアに退避しなければならない。あるいは、所持するデバイスを使って脱出ポッドの位置を特定し、起動させて帰還するのだ。脱出ポッドの数は限られており、逃げ遅れて死んだら獲得した戦利品はすべて失われる。どのタイミングで撤退するのか、戦略的に判断することが求められるだろう。

ゲーム開始前には、持ち帰った戦利品で武器などの装備品をクラフトしたり、売人からアイテムを購入したりでき、初期装備をカスタマイズ可能。また、そうしたアイテムを出品し、ほかのプレイヤーとゲーム内通貨で売買できる仕組みも用意されている。


本作は昨年1月に発表され、これまでにプレイテストが複数回実施。同時接続プレイヤー数を確認すると、今年2月におこなわれたプレイテストでは約3200人を記録し、そして今回のプレイテストでは5300人を突破する賑わいを見せた(SteamDB)。本作は、『Escape from Tarkov』や『Dark and Darker』のゾンビ版といったかたちで評判を呼んでいた模様で、国内の複数の人気実況配信者にもプレイされていた。

もっとも、プレイヤーからはPvPにおけるゲームバランスの問題などが指摘されており、今後の開発の行方が注目される。なお、今回のプレイテスト版には存在しなかったが、本作にはPvEモードも用意される計画となっている。開発元は、今回のプレイテストにて多数の課題を発見することができたとし、ログとフィードバックを綿密に分析して改善・最適化をおこなうとのこと。

『The Midnight Walkers』は、PC(Steam)向けに2025年第4四半期に配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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