犬と行く川下りサバイバルゲーム『The Falme in the Flood』が正式ローンチ。大洪水で文明が崩壊した水の国「アメリカ」を行け

開発スタジオ「The Molasses Flood」は、サバイバルゲーム『The Flame in the Flood』をフルリリースした。本作は昨年9月からSteam早期アクセスにて販売されていた作品で、今回のフルリリースでキャンペーンなどが追加、製品版へとアップグレードされている。

開発スタジオ「The Molasses Flood」は、サバイバルゲーム『The Flame in the Flood』をフルリリースした。本作は昨年9月からSteam早期アクセスにて販売されていた作品で、今回のフルリリースでキャンペーンなどが追加、製品版へとアップグレードされている。価格は1980円で、現在は10パーセントオフセールが3月3日まで実施中だ。

『The Flame in the Flood』は、『BioShock』を手がけてきたIrrational Gamesの元メンバーたちが2014年10月に正式発表したサバイバルゲーム。ゲームの舞台となるのは、大洪水により文明が崩壊するという架空の歴史をたどったアメリカだ。プレイヤーは女性の放浪者「スカウト」となり、愛犬「イソップ」と共に”いかだ”に乗って水上の島々を探索し、この巨大な川の終わりにあるという救済の地を目指す。この個性豊か設定が話題となり、Kickstarterのクラウドファンディングでは7420人から25万1647ドルを集めることに成功している。

ゲームプレイは、激流のなか次の島へと向かう「いかだパート」と、辿り着いた島でサバイバルを繰り広げる「探索パート」に分けられている。いかだパートでは操作もままならないまま川を下ることになり、また流れにさかのぼることも出来ないため、どの方向へ行くのかは慎重に決定しなければならない。島で手に入る食料や資源は異なるため、なにがいま必要なのか、またそこに行くまでにどの程度の被害が出て資源を消費するのかを計算しなければならないのだ。

食料や水を集めたり、体温を維持したりと、『The Flame in the Flood』の中心となっているのはオーソドックスなサバイバルゲームの要素だ。しかし前述した”後戻りできない”川下りのゲームデザインや、洪水で崩壊したアメリカという個性豊かなビジュアルや世界観が、ほかのサバイバルゲームには本作最大の魅力となっている。

なお今回のフルリリースではキャンペーンモードが追加されているほか、川の住民NPCが追加され彼らと会話や取引ができるようになった。キャンペーン用の低難易度やチュートリアル要素なども盛り込まれているので、早期アクセスで購入したプレイヤーもあらためてチェックしてみるといいだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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