骨太SFストラテジー『テラ・インヴィクタ』来年1月5日正式リリースへ。エイリアンの侵略受ける地球で派閥争い、防衛するか服従するか

Pavonis Interactiveは12月15日、SFストラテジーゲーム『Terra Invicta(テラ・インヴィクタ)』を2026年1月5日に正式リリースすることを発表した。

デベロッパーのPavonis Interactiveは12月15日、SFストラテジーゲーム『Terra Invicta(テラ・インヴィクタ)』を2026年1月5日に正式リリースすることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア/Microsoft Store)で、日本語にも対応している。

『Terra Invicta』は、エイリアンの侵略を受け、社会が7つのイデオロギー派閥に分かれてしまった地球が舞台のストラテジーゲーム。プレイヤーは好きな派閥を選び、その派閥に設定されているゴールの達成を目指す。エイリアン自体との戦いに加えて、目的のために地球国家を掌握していくといった要素も用意されている。

登場する派閥は7つ。エイリアンと敵対する派閥としては、地球の組織的な防衛を呼びかける「レジスタンス」や、人類を第一としてエイリアンおよび彼らに同調する人間たちの排除を掲げる「人類優先」が存在。一方でエイリアンに友好的な派閥も登場し、エイリアンを崇拝する「しもべ」や、エイリアンとの同盟を目指す「アカデミー」なども存在する。

ゲームの序盤では、秘密組織である自派閥の影響力を増大させるため、国家の支配や分割などを進めつつ、エイリアンに対策するための技術開発を進めていく。自派閥の開発に集中するだけでなく、派閥間で共同研究をおこなうことも可能。他の派閥が、自分たちの狙う方向に開発方針を誘導することもあり、駆け引きしながら技術を獲得していかなくてはならない。

エイリアンたちは、初期はUFOの墜落や目撃情報といった形で姿を見せるが、次第に本格的な侵攻を始めるようになる。襲撃の目的やエイリアンたちの母星などを探りつつ、宇宙ステーションや宇宙船の造船所などを建造し、地球外での対抗方法も構築する必要がある。

本作は2017年にプロジェクトが始動。その後2022年9月に早期アクセスが開始され、精力的に開発が続けられてきた。今年11月には、50以上の新地域やリアル志向の戦闘モード、新プロジェクト群といった新要素を多数盛り込んだ、“正式リリース候補版”がリリースされている。

そしてこのたび、ついに正式リリース日が2026年1月5日になることが発表された。バージョン1.0では正式リリース候補版の内容に加えて、2022年以降の現実の世界情勢を反映した「2026年」モードなどが実装されるという。

また、正式リリース後も追加コンテンツの導入が進められる予定で、核戦争後の地球にエイリアンが襲来する「Aftermath」、太陽系のサイズを“超大規模化”する設定などを導入するとのこと。ほかにも、核兵器の禁止や国境を閉鎖可能にする国家政策のオプションや、難民の概念、複数段階の居住区忠誠度システムの実装なども予定しているそうだ。

『Terra Invicta』を手がけるPavonis Interactiveは、人気SFシミュレーション『XCOM: Enemy Unknown』の人気Mod「Long War mod」を手がけたJohn Lumpkin氏が設立したスタジオ。同氏の経歴を反映してか、MODを積極的にサポートする設計になっている。

ちなみに本作のSteamのレビューステータスは、本稿執筆時点では「やや好評」という状態。秘密組織を運営しつつ宇宙開発を行い、エイリアンとの戦いも進めるという幅の広いゲーム内容が評価される一方で、エイリアン対策の難しさや、1回のプレイ時間が数十時間以上に及ぶという点が課題として指摘されている。正式リリース時に、こういった点がどのように調整されるのかも注視したい。

なお、2022年に弊誌がプロデューサーのTim Bender氏に対して実施したインタビューでは、本作は日本国内からのウィッシュリスト登録が多いということが語られていた(関連記事)。正式リリースをきっかけに、更に日本人プレイヤーが増える可能性もありそうだ。

『Terra Invicta』は、PC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア/Microsoft Store)向けに早期アクセス配信中。正式版は2026年1月5日に配信予定だ。

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Satofumi Inoue
Satofumi Inoue

大作洋ゲーから、インディーゲーム、VR系まで幅広く遊ぶ雑食派。いろいろ遊びすぎて一つのタイトルに使える時間が減り気味なのが悩み

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